殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

ワクワク

2024年07月02日 10時46分50秒 | みりこんぐらし

『これもワクワク』

長年飼っている亀の背中に、トカゲが乗ってるの。

こういう派手な色のトカゲは、子供なんですって。

可愛くてワクワクしちゃった。

トカゲがお嫌いだったら、ごめんなさいね。

 

 

私の住む地方は昨日から大雨ですが

皆様がお住まいの地域は大丈夫でしょうか?

どうか気をつけてお過ごしください。

 

 

さ〜て、ちょっとご無沙汰してしまった。

気がついたら、今年が半分、終わっとるじゃんか。

ああ、びっくりびっくり。

 

この慌ただしさは、実家の母が入院したことに由来する。

6月の始めに転倒したことで、すっかり弱気になり

心身共に衰弱の一途。

世話というほどでもないが、私も一応は毎日通った。

しかし、それでどうなるものでもなく、先月下旬に入院した。

90才という母の年齢を考慮し

一人暮らしは限界と判断した主治医の勧めによるもので

母もその説明に納得した。

 

入院先は、隣市の病院。

これでやれやれ…というわけにはいかなかった。

毎日、電話で呼び出されては面会に通う。

そして行けば、「帰る、帰る」でひと騒ぎ。

のらりくらりとかわしながら、15分の制限時間を過ごす日課が始まった。

 

そんなある日、母は電話でこう言った。

「早く元気になって家に帰りたいから、しばらくはここで頑張るわ。

だからあんた、今日は私の洋服を持って来てちょうだい。

それから、大きめのマスクもね」

いつになく明るく、はっきりした口調だ。

病院では洋服を着てウロウロしている患者を見かけたので

彼女もその一員になる決心がついたのだと思い、ホッとした。

 

しかしマスクの方は、消耗品費の名目で病院に現金を預け

その中から必要に応じて介護士に買ってもらうシステムを選んでいたので

一瞬、「あれ?」と思った。

が、母の見せたやる気に気を良くした私は、変に気を回してしまった。

子供のように小柄な母は普段、小さいサイズのマスクを使っているが

病院では大きいものが推奨されていて

サイズを見るために持って来いと言っているのかも、と勝手に思ったのだ。

しかも難しい要求ではないため、数枚の洋服と一緒に持って行った。

 

面会に行くと、母は小声で私に言う。

「早く、服を出して」

そしてバッグから、一組のブラウスとズボンを素早く選ぶと

「パジャマを脱がせて、服を着させて。

マスクは大きいのを持って来てくれた?」

現役の頃と変わらないテキパキした口調は、とても病人とは思えんぞ。

 

ここでようやくわかった。

彼女は服に着替え、大きめのマスクで変装して

病院を脱走する計画を練っていたのだ。

あんた、日産のカルロス・ゴーンか。

もっとも母の場合、変装すれば脱走できると思い込んでいるあたりが

すでに入院案件なんだけど、彼女にはわからない。

 

入院を続ける意思を見せて、私を喜ばせたのは

洋服とマスクを準備させ、さらに逃走の足を確保するためだ。

病院は不便な山の中にあるので、車無しではどこへも行けない。

やられたわい。

 

脱走が未遂に終わって以降は毎日、入院を決めた主治医と

入院させた私を恨んでいる。

平気。

 

とまあ、面白いことをやってくれる母とのバトルが続く日々にも

ワクワクすることはある。

今は、東京都知事選挙。

広島県の子が立候補してるんだもん、夢中よ。

 

彼の出生地であり、首長(くびちょう)をしていた市って

マジで山奥のど田舎。

スキーに行く人が通り過ぎるだけ、みたいな所なのよ。

そこからあんな神童が現れたのを見られるなんて

生きてて良かったという気分よ。

 

町を活性化させるために彼がやろうとした政策を

一部の古株議員が徹底的に潰そうとするすさまじい攻防は

YouTubeを見なくても私の住む沿岸部にまで聞こえていたわ。

年寄りって、自分がいる環境が変わるのを恐れる、剥離恐怖という感情が強い。

老議員たちのあの必死さって、町をどうこうするというより

恐怖を遠ざけるための本能と感じたものよ。

若い者に任せたら最後、長年慣れ親しんだ生暖かい環境が変わってしまう…

それを恐れていたんじゃないかとね。

ああいう本能を丸出しにして話し合いもできないって、本当は恥ずかしいこと。

動物と同じだもん。

 

 

それにつけても、滅多にやらないウグイスとしての私は

彼の演説のうまさに感心しきりだ。

頭のいい人なので的確な内容はもちろん良いが、声も良い。

滑舌明瞭、高からず低からず、長く聞いていられる話し方なので

内容が聴衆にヒットしやすい。

 

話を頻繁に区切っているように聞こえるのは

マイクを通した声の反響を計算した、街頭演説特有の話し方だ。

演説が上手いだけ…アンチはそう言うかもしれないが

あれだけ強弱、剛軟を折り混ぜた熱い演説は

世の中と人心をちゃんと理解していなければ…

そしてもっと理解しようとする心が無ければ無理。

 

彼の演説はちょっと、アメリカの故ケネディ大統領の演説と

重なるところがある。

銃弾に倒れたケネディ大統領だけに、老婆心で彼の無事を祈りつつ

勉強させていただきます。

 

そういうわけで、投票日の7月7日が楽しみでしょうがない。

彼には勝って欲しい。

その日まではこのワクワクで生きられる、12キロ痩せた私です。


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2 コメント

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Unknown (ワタル)
2024-07-03 18:51:38
こんにちは
12キロも痩せたなんて、ちょっと心配なレベルですね。
お母さま、面白いですね。
私の母は92歳ですが数年前からそんな元気はありません。 頭はしっかりしてますが・・

広島県の方!
お名前はよく聞いてましたが、どこかのおじさんでしょ、興味ないわと思っていました。
こんなに若くて、素晴らしい人だったとは。
政見放送も観ましたが、わかりやすく、この人ならと思わせるものがありますね。
残念ながら東京都民ではないですが、あのお二人に投票したくない人からの得票が期待できますかね。
陰ながら応援しています。
私も楽しみができました、ありがとう。
返信する
Unknown (みりこん〜ワタルさんへ)
2024-07-03 21:27:51
12キロとはいえ、元が大きいので
やっと人様から「痩せた?」と言われるレベルです。
この年になると、誰もダイエットしたとは
思ってくれないのね。
病気を心配されますが、お陰様で元気です。

ワタルさんのお母様は92才!
頭がしっかりされていて、何よりです。
うちは逆です笑

この人ならと思わせるもの、ありますでしょ。
実際に当選したらどうなるかわかりませんが
そう思わせてもらえるワクワク感が嬉しいんです。
あの二人よりはずっといいです。

おお、陰ながらの応援、ありがとうございます。
楽しみができたと言っていただけて嬉しいです。
不在者投票が増えたので、昔ほどではありませんが
一応、選挙は最終日にひっくり返ると言われています。
最後までわからない、このスリルがたまりません。
一緒に楽しみましょう!
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