殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

不倫の意味・1

2010年05月01日 14時30分58秒 | 前向き論
「不倫」という二文字の意味を考えたことがあるだろうか。

不倫をする人は、意味をわかっているのだろうか。

わかった上でやっているなら、たいしたものだと感心する。


不倫が市民権を得たのは、もう何十年も昔…

デヴィ夫人と、俳優の岡田真澄氏(だったと思う)との恋が

噂された時だと記憶している。

男性に家庭があったことから、その仲を「不倫の関係」と形容され

それをきっかけに、不倫という言葉が頻繁に登場するようになったと

認識している。


ヨーロッパ社交界で、その美貌を“東洋の真珠”とうたわれ

数奇な運命を辿るインドネシア元大統領夫人と

二枚目俳優との豪奢な恋。

そりゃ、ステキだ。

物語だ。

ドラマだ。


有名人はそれでいい。

双方が確固たるステイタスを以て自立しているし

とびきりの美は、鑑賞に値する。

時代の先端を行き、話題作りをするのが彼らの使命である。


ところが、これに一般人が憧れ、格の違いもかえりみず

真似をするようになってからおかしくなった。

そこいらの不細工なニイちゃん、ネエちゃんも

むくつけきオジン、オバンも

既婚者と逢い引きしては外でパンツを脱ぐのが不倫と思い込み

我も、我もとインスタントに実行するようになった。


人々は、指をくわえてドラマを見るよりも、自ら演じたくなったのだ。

不倫は、努力無しで主役を演じられる便利なアイテムということに

一人、また一人と気づいていった。


それは大きな舞台ではなく、ごく個人的な余興の場にすぎないが

そんなことはかまっちゃいられない…とにかく主役がいいらしい。

その気になれば、一億総ヒーロー、ヒロイン時代の到来である。


フリンという発音は、耳ざわりが心地よい。

仏壇の鐘や風鈴をイメージさせ、なにやら良さそうなものと感じやすい。

日本人は、アルファベットのRが組み込まれた言葉を

聞いたり、発音するのを好む傾向があるという。

子供の名前にもよく使われるが、車の名前にも多い。

Rの文字が入った名前の車は、売れ行きが良いそうだ。


耳心地、口心地の良い単語であるがゆえ

ここに大きな誤解が生じる。

また、耳心地、口心地が良いからこそ

いっそう忌まわしく、まがまがしい言葉なのだ。


「不倫」という言葉ではなくて、もしも別の言葉だったら

ここまで浸透したかどうかわからない。

例えば「よそパンツ」「すけべズロース」「おのれ知らず」「恥交(ちこう)」

などと、かわいげのない言葉で形容されたなら

こぞってやりたがるとは思えない。

極端な話になるが「不倫」のネーミングは

日本をダメにするために仕組まれた、他国の陰謀ではないかとすら思う。


不倫の倫は、訓読みで「みち」と読む。

人が人として生きる道…つまり人間道の意味がある。

その人間道に不という否定がくっつけば、人の道ならずということになる。

人の道を歩めない、歩まない者は、人ではない。

つまり不倫は、ひとでなしを表わす熟語なのだ。

ひとでなしとは、畜生道に堕ちた者のことを指す。


人間と畜生の違い…それは

人の物と自分の物の区別がつくか、つかないかの差である。

損得と勝ち負けがすべての畜生には、区別が出来ないのだ。


畜生のぶんざいで、幸せだけは人間並みを求めるのは、無理というもの。

だから、求めても求めても、その飢餓感は永遠に満たされることはない。

無限地獄とは、その状態を指す。


不倫の二文字は、畜生の快楽を選んだがゆえに

人としての幸福を放棄した者の刻印である。

刻印は目印となる。

良いことは刻印を避け、招かれざるものは刻印を目印にやって来る。

心当たりのある人…いや、畜生は、多いはずだ。


それをあえて決行するなんて、まさにチャレンジャー。

何かと大変とは思うが、頑張って畜生道を全うしていただきたい。


                続く

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28 コメント

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一番かな~? (モモ)
2010-05-01 15:48:25
みりこん姉さんの言葉、一つ一つが、重み、ユーモア、客観的で、判り易いです。

自分の物、他人の物の区別、法律で決められた意味と責任、色々だけど、大人になる、人間になるって、大変…

私も、まだまだだけど、無限地獄は何とか抜けれた様です。

これからも、ボチボチ行きます~
返信する
以前 (のりこ)
2010-05-01 17:25:33
TVで言ってるのを見て、母が笑いながら教えてくれたことがあります。

「美人がやれば不倫、
不細工がやれば浮気」

なんですね~。

よく、婚外恋愛のblog書いてる人を目にしますが
「仕方ないじゃない、好きになった人には奥さんが…
私にも旦那が…」
って。

え?
ちょっと待って?

恋に落ちてしまうのは自分にも止められないけど、
パンツ脱ぐのは自分で止められますよねぇ!

そんなに手足の動きがコントロールできないなら
拘束具でもつけて生活なさったらどうかしら。
ついでに貞操帯も。
返信する
ぼちぼち… (みりこん~モモさんへ)
2010-05-01 20:51:09
お互いに進みましょう。
ゆっくり歩いていれば、何か見つかります。
何が自然か、何が不自然かを眺めていれば
おのずと道は拓けます。

景色を楽しみながら、面白いことを見つけながら
タラタラ、チャラチャラね♪


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拘束具(爆) (みりこん~のりこさんへ)
2010-05-01 20:56:50
パンツ脱ぎたくて、恋という便利な錯覚を
立派な理由にするんでしょうね。
恋に失礼です(笑)

>美人がやれば不倫、不細工がやれば浮気(笑)
なんとステキなお母様でしょう!

この頃は婚外なんて言葉も出て来ましたが、論外ですね。
言葉でどう飾ってみても、畜生は畜生ですがな。



返信する
Unknown (もんもん)
2010-05-01 21:29:23
ご無沙汰してました。
2年半続いた夫の不倫も鎮火してきたようです。
風邪ばかり引いているから、終わった?のかも
なんて思っているんですけどね。

先日、京都のお寺に夫と行ったときのことです。
地獄絵図の説明をお寺の方がしていまして
「生前、女の人を天秤にかけるようなことを
していた人は、死後、灼熱地獄に行く・・・」
それを聞いていた夫、何を思ったか側にあった
お賽銭箱に50円(普段は10円なのに)の
お賽銭して手を合わせてました~!

そんな金額で閻魔様が見逃してくれるのから?
と、心の中で思うような妻に、やっと成長しました。
これもみりこん塾に日参し勉強してきたおかげです。
感謝感謝です。
返信する
鶴田 一郎 (シーバスと踊る男)
2010-05-01 22:04:37
みりこん姉さんこんばんは^^

姉さんがこうゆう絵を描くときになにか引っかかるものがあったんです

不倫に関してはわたしは残念ながら縁がございません(汗)・・・キッパリ!

鶴田 一郎 の絵なんですよ
姉さんが特定の人を描く描写が”鶴田一郎”の絵に観えるんです^^

確かNOEVIA化粧品のCMだったかな?
返信する
お久しぶりです! (みりこん~もんもんさんへ)
2010-05-01 22:12:54
捜索願を出そうかと思っていましたよ(笑)

2年半…よく頑張りましたね。
えらいです。
大丈夫、そう何年も続きませんよ。
同じ相手と長く続いているケースは、相手が魅力的だからではありません。
帰り道がわからなくなっているだけですからね。

戻って欲しい、欲しくないは別として、一応帰り道だけは
そっと用意しておいてやるのが、武士の情けでです。
よく耐えましたね。

わはは!50円で見逃してくれるわけないじゃんね~♪
だ~めだ~めよ~♪
おいしく焼いてもらいなさ~い♪
返信する
鶴田一郎! (みりこん~シーバスと踊る男さんへ)
2010-05-01 22:45:37
あの絵、昔から好きですね~。
化粧の濃い美人を描くと、似るものなのかもしれませんね。
骨格と額と眉が、似るポイントだと思います。

私はあの絵に似ていると言われ、非常に喜んだことがありますが
どこが似ているかというと、妖怪っぽいところだそうです。
ぬか喜びでした~(笑)
返信する
透明感… (サキマ)
2010-05-01 23:54:01
デビ夫人の黒目…実物以上に素敵
どうやって描いていらっしゃるのですか?
生え際の柔らかい感じとか、唇やシャドウの光沢感とか…。

以前、ある番組中に芸人さん?か誰かがデビ夫人に向かって、
『要は、二号さんでしょ?あ、第三夫人だから3号さんか?あっははぁ~』
みたいな事を言ったんですね。そしたらデビ夫人、ものすごい形相で
『あ~たっ、今、何ておっしゃった?あたくしに向かって何ておっしゃったの?ちょっと、あ~たね、』みたいな事になって…。
怖かったですよ~。
プライドが許さなかったのでしょうね~

返信する
発祥は… (たらこ)
2010-05-02 02:11:54
デヴィ夫人だったんですか!?

デヴィ夫人は どうして『夫人』がついてるのでしょうか…?お蝶夫人みたいな感覚??違いますよね…(笑)

テレビで観たデヴィ夫人は 現在70歳近く、健康でスキーをお楽しみになり ドンペリを水のように飲み 傍にたくさんの犬と若い西洋人男性を連れておられました。
ダイエットの番組で アボカドを朝食にお召し上がりでした。最初のサイズの採寸で
『もう一回計り直しなさい。違うわよ!』
と怒ってて観てたこちらは
『……。』
でした。
デヴィ夫人は別世界の方です!デヴィ夫人のように平民の私はとてもなれませんが、貫禄には脱帽いたします…。

Rの発音 というのも 確かに~と思いました。
ピンクレディが解散し、ケイちゃんがドリフのコントの合間に
『ふりん~ふりん~不倫の恋は~♪』
とリズミカルに歌ってた姿を幼いながらに覚えています。当時、意味もわからず風鈴を文字ってるものだと思ってた私が口ずさんで歌っていたら 母親に叱られました。
今思い返せば、そんな恐ろしい歌を子供が起きてる時に歌わなくても…と思います。そういえば、テレサテンの歌も歌ってました!バブル期は あからさまな歌が多かったように思いますが、今は よく聴いたらそんな歌なんだね~という感じに思います。

もっと違う単語で『姦通罪』という言葉が活きていたなら…と思う時正直あります!
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