日本と韓国と朝鮮の友好をすすめます・・日朝協会です。アジアと世界情勢を観る。

日本と韓国と朝鮮の歴史・現在から、
平和な未来を切りひらくために....
ご入会ください。1ケ月¥500

歴史にかんする「脱亜入欧」である。そして、徳川時代は「鎖国」の時代であった、というあやまった認識がひろまった。

2018-01-29 | 日朝韓中友好親善
朝鮮通信使の意義と現代/仲尾宏
「誠信交隣」の関係を築いてこそ

消されていた朝鮮通信使<


朝鮮通信使が日本の社会、とりわけ学校教育や歴史研究の場で取り上げられ、知られるようになったのはそれほど古いことではない。例えば「広辞苑」の1965年版をみても豊臣秀吉の「朝鮮征伐」の項はあっても「朝鮮通信使」の項はない。戦後、1950年に発刊され、社会科の教科書として採用された「くにのあゆみ」にも登場していない。

ある研究者によれば高校の教科書にはじめて取り上げられたのは72年であったという。

「広辞苑」は新村出を筆頭とする「進歩的文化人」を総動員した大辞典であり、「くにのあゆみ」は同じく家永三郎らの手になるものである。このような事象を生んだ背景には幾つかのことが考えられる。

その第一は明治維新以来の歴史研究者の思想的「偏向」があった。すなわち明治以前の対外関係にかんする関心は長崎のオランダ貿易が中心であったことである。それに加えて欧米の文化に対する喝仰が輪をかけた。歴史にかんする「脱亜入欧」である。そして、徳川時代は「鎖国」の時代であった、というあやまった認識がひろまった。

その結果として、近代以前の東アジア、とりわけ朝鮮に対する軽視と偏見がはびこった。1910年の「韓国併合」とその後の植民地支配がさらに人々の意識を蝕んだ。

戦後日本となってもなおその事象はかわらなかった。約200年にわたる朝鮮通信使とその事跡は一般の人々はもちろん、その研究にかかわろうとする人々もごく少数であった。その様相をうち破ったことの一つは少数の研究者とともに1980年代からの在日朝鮮人たちの通信使の事跡や各地の遺品の収集とその研究であった。辛基秀氏らの果たした先駆的役割は大きい。

そして、日本の研究者の間でもようやく「鎖国史観」への反省もふくめて江戸時代の対外関係の枠組みを再検討しようという取り組みが本格化し、また、中世の対外関係の研究も飛躍的に進んだ。また、各地の博物館などで地域の歴史研究とかかわって史料の収集や研究が進んだ。今日の学校教科書ではそのすべてに朝鮮通信使の事跡が記述されているが、それまでは先述した戦後日本の歴史研究のありようの過程が反映しているのである。

韓国でも戦後の解放から直ちに朝鮮通信使の研究や評価が高まったわけではなかった。むしろ、ここ約20年の間にようやく市民権を得つつある、といってもよい状況であろう。この度のユネスコ記憶遺産の登録申請とその結果がさらによい結果を生むことを期待したい。
世界記憶遺産への登録

今回の登録申請活動は2012年から始まった。その年、韓国の釜山で開かれた「朝鮮通信使全国交流大会」の会場で韓国の釜山文化財団から近未来にその登録を日韓共同で実現したい、という提案であった。そして、この世界記憶遺産の登録申請は各国の政府機関だけでなく、民間の個人や団体でも申請母体となりうる、という好条件があった。とくに東アジアをめぐる国際情勢が険しくなっていること、そして日本ではとくに排外的言動が大手を振って罷り通っている現状では、もし、この条件がなければ今回の申請は陽の目をみなかっただろう。朝鮮通信使縁地連では、この条件のもとに関係自治体などによびかけて、同年中に申請作業のための日本学術委員会を六名の委員で発足させて、以降の日韓合同の学術委員会および国内学術委員会を開催した。以降16年3月まで12回の日韓合同会議を開催した。そして16年3月30日にユネスコ委員会事務局へ申請書を電送した。

しかし、申請物件に値するとユネスコが認定する対象には厳しい条件が設定されていた。

世界各地からの推薦でいままでに認定されたものは、たとえば「アンネの日記」「マグナカルタ」「ベートーベン第九交響曲の自筆楽譜」など名だたるもので、条件は次のとおりである。

(1)その資産が世界的に普遍的価値を有していること。

(2)その資産が真正のものであることが証明できること。

(3)その資産の管理状態が万全で安定性が確保されていること。

(4)その資産はいつでも公開しうること、したがって公共機関の目が行き届いていること。

そこで日本学術委員会としては、推薦に足る条件としてまずすでに国または自治体の指定文化財として指定されている物件を優先し、次いで公益機関の保管下にあるもの、そして、所有者がこの推薦に同意していることを確認して作業を開始した。

その結果・総数48件、点数にして209点を選んだ。その内訳は次の通りである。

(1)外交記録:3件、19点

(2)旅程の記録:27件、69点

(3)文化交流の記録:18件、121点

韓国側も同様の基準で選定を行い、それぞれの提案の理由、現状と問題点を忌憚なく論議して韓国側の推薦物件とあわせて、111件、333点を推薦することとした。

選定と推薦の結果は、以上のすべての物件がユネスコの基準に合致するものとして認められた。すなわち、朝鮮通信使の記録が世界史的価値を有する人類の普遍的遺産であることが認められたのである。
ユネスコ登録実現後の課題

その結果として期待したいことは、若い世代の中から、朝鮮通信使のことに強い関心を抱き、研究にたずさわる人々が輩出することである。そしていままでの研究が十分掘り下げていなかったことを研究したり、新しい資料や史実の発見に意欲を燃やして成果をあげていただきたいことである。また通信使の関連地域では新しい資料の発掘とともに、地域の誇りとして通信使の事跡を再評価し、新しい角度からその意義を問いなおして、地域振興のために活用していただきたいことである。

またユネスコからは登録資産の保存と公開がそれぞれの資産について課せられている。

資料の保存については技術上の困難さ、そして、それを克服するための財政的制約などの問題がある。それらの課題の解決にはそれぞれの地方自治体に負うところが多い。また一地方自治体では解決不可能な場合もあろう。国レベルの対応も含めた対策も必要であろう。このたびの世界記憶遺産登録を契機として、いっそうの研究の深化と関連地域の相互の連携によって自治体や地域住民の理解が進むことが望まれる。
日本と朝鮮半島の平和のために

10回の合同学術委員会では双方の委員が一つひとつの課題について率直な意見を交し合った。時には双方の朝鮮通信使の研究にかかわってきた視点の違い、取り上げようとする書画に描かれた人物の歴史的評価、また、通信使そのものの史的位置づけの違いなどをめぐって意見が対立することもあったが、究極の目的であるユネスコ登録達成の大目的を成功させるために双方が歩み寄ることで、最終の成案に到達することができた。

登録のための討議の過程では日本の研究者と韓国の研究者の間で朝鮮通信使の歴史的意義づけをめぐる主張の違いもあったが、その克服も今後の課題として双方が認識した。今後は朝鮮民主主義人民共和国の研究者にも関心をもっていただき、研究が一層深化すると共に、より広く市民のみなさんにも200年にわたる平和と不戦の時代があったこと、その期間中は文化交流の進展によって東アジアの各民族の相互理解も進んだことを学び、これからの時代を朝鮮通信使の時代が生んだ雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)の残した言葉、「争わず、偽らず、真実をもって交わる」関係、即ち「誠信交隣」の関係を築いていく時代としたい。
仲尾宏(なかおひろし)

1936年生まれ。主な著書に「朝鮮通信使と徳川幕府」「朝鮮通信使と壬辰倭乱」「大系 朝鮮通信使」(全八巻、辛基秀と共編)など多数。02年京都市国際交流賞。07年京都新聞学術文化大賞受賞。14~17年朝鮮通信使ユネスコ世界遺産登録申請日本学術委員長。京都造形芸術大学客員教授。

(朝鮮新報)

政府当局者は18日、02年のアジア大会に準じ、出入国の関連措置や競技会場への案内、身の安全の保護などを支援する予定だと述べた。

2018-01-20 | 日朝韓中友好親善
朝鮮総連が平昌五輪に大規模応援団か 韓国は安全面など支援

2018/01/18 14:35

【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は北朝鮮の平昌冬季五輪参加に関する17日の実務会談で、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の応援活動を保障することで合意した。応援団の規模は明らかにされていないが、過去のケースを踏まえると、16年ぶりに数百人規模で来韓すると予想される。

                
         2014年4月に東京で開かれた卓球の世界大会で、北朝鮮選手を応援する朝鮮総連の応援団(資料写真)=(聯合ニュース)

 2000年の南北首脳会談後、融和ムードの中、朝鮮総連は01年5月に在日コリアンの洪昌守(ホン・チャンス、徳山昌守)の世界ボクシング協議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチを観戦するため来韓した。02年5~6月のサッカー・ワールドカップ(W杯)韓日大会には在日本大韓民国民団(民団)との合同応援団として約200人、同年9月に釜山で開催されたアジア大会には441人の応援団を送った。

 17日の実務会談に韓国側首席代表として出席した統一部の千海成(チョン・ヘソン)次官は会談後の会見で、「北側は朝鮮総連関係者の訪韓と応援活動参加を提案した」としながら、南北が合意した約230人の北朝鮮応援団とは別と説明した。

 朝鮮総連からの応援団に関し政府当局者は18日、02年のアジア大会に準じ、出入国の関連措置や競技会場への案内、身の安全の保護などを支援する予定だと述べた。

 朝鮮総連関係者のうち、韓国または日本の国籍ではない、いわゆる「朝鮮籍」の在日コリアンは、日本にある韓国の公館から旅行証明書の発給を受ければ韓国に入国することができる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放日)の演説で、在日同胞については人道的な見地から国籍を問わず「故郷訪問を正常化する」と表明。今月から入国審査の緩和措置が取られ、朝鮮総連系の人たちが訪韓しやすい状況だと、この当局者は伝えた。

 朝鮮総連側はすでに宿泊先や五輪入場券などの手配に入っているとされる。

mgk1202@yna.co.kr

盧大使から信任状を受け取った習主席は歓迎の意を述べ、「近ごろ両国関係は良好に発展している」と評した。

2017-12-06 | 日朝韓中友好親善
習近平主席 文大統領の訪中に期待=「共通認識到達を望む」

2017/12/05 16:52


【北京聯合ニュース】中国の習近平国家主席は5日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月中旬に予定している訪中に期待を示し、韓中首脳会談を通じて多くの共通認識に到達できることを希望していると述べた。北京の人民大会堂で開いた韓国の盧英敏(ノ・ヨンミン)新駐中国大使の信任状奉呈式で語った。在中国韓国大使館が伝えた。

               
                習主席(資料写真)=(聯合ニュース)

 盧大使から信任状を受け取った習主席は歓迎の意を述べ、「近ごろ両国関係は良好に発展している」と評した。

 また「文大統領の訪中と(首脳)会談を期待している。会談によって韓中関係の発展問題をはじめ、両国の共通の関心事について掘り下げた意見交換を行い、多くの共通認識に到達することを望む」と述べた。

 さらに「在任中に盧大使が両国関係の発展に大きく寄与することを願い、中国政府は必要なあらゆる協力を行う」と強調した。

 これに対し盧大使は、今回の訪中が成熟した韓中の戦略的協力パートナー関係を作っていく新たな出発点になることを願うという文大統領の意向を伝えた。

 また、盧大使は駐中大使として文大統領の国賓訪問の成功と今後の韓中関係の発展、朝鮮半島の平和と安全のために最善を尽くすと述べた。

ynhrm@yna.co.kr

東アジア文化都市は、韓中日の都市間の文化交流と協力を活性化させ、共生と友好関係の強化を進めるとの趣旨

2017-09-05 | 日朝韓中友好親善
韓中日の踊りが一堂に 大邱で「東アジア舞踊祭り」開催へ

2017/09/02 11:00


【大邱聯合ニュース】韓国南東部の大邱市で7日、「東アジア舞踊祭り」が開催される。

 同祭りでは「2017年東アジア文化都市」の大邱と中国・長沙、日本・京都の3都市が文化芸術の交流事業としてそれぞれの地域の踊りを披露する。

 東アジア文化都市は、韓中日の都市間の文化交流と協力を活性化させ、共生と友好関係の強化を進めるとの趣旨で、各国の伝統文化を代表する都市を選び、1年にわたり文化交流行事を開催するもの。

 大邱は3都市の民間舞踊団体のネットワークを構築し、3都市が踊りによる交流を続けていくための基盤にするため今回の祭りを企画した。

 長沙は舞踊団が伝統舞踊2作品を、京都は花柳衛菊さんによる公演とストリートダンス団による創作ダンスを披露する。大邱は宮中舞踊と、現代舞踊を用意している。

 祭りは大邱文化芸術会館で午後7時半から行われ、全席無料。

yugiri@yna.co.kr

1973年に横網町公園に民間団体が建設した朝鮮人犠牲者の追悼碑は数少ない貴重な追悼碑の一つ

2017-08-26 | 日朝韓中友好親善
関東大震災の朝鮮人虐殺 民団が小池知事に追悼文送付を要請

2017/08/25 20:59


【東京聯合ニュース】東京都の小池百合子知事が、9月1日に都立横網町公園で開かれる関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことについて、在日本大韓民国民団(民団)中央本部が小池知事に追悼文の送付を要請した。

 民団は25日午後、誠意を持って追悼文をこれまで通り送ることを強く要請するという内容の文書を小池知事に送ったと発表した。 

 民団は要請書で「1973年に横網町公園に民間団体が建設した朝鮮人犠牲者の追悼碑は数少ない貴重な追悼碑の一つ」と説明した。

 また「関東大震災当時の朝鮮人虐殺の犠牲者数については諸説がある」と認めた上で、虐殺の事実は日本政府も認めており、犠牲者数の多寡を理由に追悼文の送付を断ってはならないと強調した。 

 さらに「追悼の辞は犠牲者の数とは関係なく、犠牲者を追悼し、再発を防止しようとする気持ちを示す心の問題」とし、「虐殺の事実を隠そうとする流れには断固たる態度を持つことを願う」と訴えた。

yugiri@yna.co.kr

平昌は韓国最大のマスの養殖地で、冷たく澄んだ渓谷の水で育った同地のマスはコシがあっておいしい。

2017-08-17 | 日朝韓中友好親善
[2018平昌]見どころ豊富な開催3都市 平昌・江陵・旌善

2017/08/17 07:00

【平昌、江陵、旌善聯合ニュース】平昌冬季五輪の開幕まであと半年を切った。開催地となる韓国北東部・江原道の平昌、江陵、旌善は、四季を通じてさまざまな魅力に触れることができる。各地域の特徴と名所をまとめた。

◇海抜700メートルの高原都市・平昌

 四季がはっきりしている平昌は、春は野に咲く花、夏は青く茂った森と清らかな渓谷、秋は山を染める紅葉、そして冬は雪とウインタースポーツを楽しめる。海抜700メートルを超える地域が全面積の69%ほどを占め、夏でも比較的涼しく感じられる。韓国で最も雪の多い地域でもある。

 平昌郡と江陵市の境界にある峠、大関嶺は冬になると雪で白く覆われる。海抜700メートルの地で育った大関嶺韓牛(韓国在来種の牛)は最高の品質を誇る。冬には大関嶺雪花祭りが開かれ、氷や雪の彫刻などが展示される。

 凍った川の上でのマス釣りを楽しめる平昌マス祭りも、有名な冬のイベントだ。平昌は韓国最大のマスの養殖地で、冷たく澄んだ渓谷の水で育った同地のマスはコシがあっておいしい。

 平昌五輪の来場客のため、地元では韓牛のプルコギ(韓国風焼き肉)、そば粉のパスタ、マス丼、マス餃子など、特産物を活用したメニューを準備している。

◇文化・歴史・芸術が共存する江陵

 ソウルと緯度が近い東海岸沿いの江陵は、高句麗時代には大きな海を意味する「ハスラ」と呼ばれていた。風光明媚(めいび)な鏡浦台をはじめとする文化財、歴史の人物が愛した自然風景、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている江陵端午祭などで知られ、文化と歴史、芸術が共存する都市だ。

 氷上競技場が密集する江陵オリンピックパークから車で10分ほど走ると、小高い丘の上の楼閣、鏡浦台がある。夜空と海、湖に映る月を見ることのできる月見のスポットで、東海岸の風景の中で最も美しいとされている。鏡浦台から一望できる鏡浦湖は鏡のように澄みわたり、人気のデートコースとなっている。

 鏡浦台の近隣には、5万ウォン札に肖像画が描かれている女性芸術家の申師任堂と、その息子で5000ウォン札の肖像画になっている儒学者・李珥の生家である烏竹軒や、韓国で最も美しい韓屋(韓国伝統家屋)とされる船橋荘などがある。

 海沿いの都市だけに、刺身とそうめんを酸味のあるスープに絡めて食べるムルフェと呼ばれる料理や活魚の刺身などが地元の料理に挙げられる。

◇アリランで知られる旌善

 平昌五輪でアルペンスキーの競技が行われる旌善は、開催種目は少ないながら足を向けるに十分値する。

 旌善は伝統民謡・アリランの一つである旌善アリランで知られる。この地で歌い継がれてきた旌善アリランの情味あふれるメロディーは、聴く人の胸を打つ。昔の市場のような趣を感じられる五日市が開かれる日には、旌善アリランを題材にした公演も行われている。五日市で味わう山菜や薬草を使った料理、多彩な地元料理も格別だ。

 旌善の山と野原、川がつくり出した天恵の自然風景を鑑賞したいなら、レールバイクがおすすめだ。レールバイクはペダルを踏んで廃線になった線路を走る四輪自転車で、コースの大半が下りのため誰でも楽にこぐことができる。

tnak51@yna.co.kr

ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧駐韓日本大使館前の「平和の少女像」の隣にも「強制徴用労働者像」の設置が推進されている。

2017-08-14 | 日朝韓中友好親善
「強制徴用労働者像」龍山駅広場に初設置

登録 : 2017.08.13 23:17 修正 : 2017.08.14 06:57


鍾路の日本大使館前の少女像の隣にも設置推進

                    
12日午後、ソウルの龍山駅広場で開かれた「強制徴用労働者像除幕式」で強制徴用被害者のキム・ハンスさん(99)が強制徴用労働者像を撫でている/聯合ニュース
 光復(解放)72周年をむかえ、日帝強制占領期間に強制徴用された労働者の魂を記憶する「強制徴用労働者像」が各地で設置されている。12日、韓国国内では初めてソウルと仁川市(インチョンシ)富平区(プピョング)にそれぞれ「強制徴用労働者像」が設置されたのに続き、ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧駐韓日本大使館前の「平和の少女像」の隣にも「強制徴用労働者像」の設置が推進されている。

 民主労総・韓国労総などで構成された「強制徴用労働者像建設推進委員会」は12日、ソウル龍山(ヨンサン)駅広場で強制徴用労働者像除幕式を開いた。この像は、痩せ細った姿の強制徴用労働者が右手にツルハシを持ち遠方を眺める姿をしている。像の高さは2.1メートルで、強制徴用に関する説明が書かれた柱4本に囲まれている。平和の少女像を作った彫刻家のキム・ウンソン、キム・ソギョン夫婦が製作した。この像は当初3月1日に設置される予定だったが、土地所有者の政府が敷地の使用を許可せず失敗に終わった。今回も政府の敷地使用許可を受けない状態で建設を押し切ったことから論議が予想される。

 推進委は同日、仁川冨平の公園に強制徴用された女子労働者を形象化した高さ1.8メートルの銅像を設置した。また、今年10月に慶尚南道および済州地域でも「強制徴用労働者像」の設置を準備中だ。民主労総などは昨年8月、日本の京都に強制徴用労働者像を立てたが、韓国国内では今回が初めてだ。

 これとは別に、日帝強制徴用犠牲者およびその子孫などで構成された対日抗争期強制動員被害者連合会が今月15日午前11時、「平和の少女像」の隣で「強制徴用労働者像確定記念式」を開く。この団体のチャン・トクァン事務総長はこの日、ハンギョレとの通話で「祖先が体験した苦痛を胸に刻み、日帝植民地36年の恨をはらすため日本大使館前に強制徴用労働者石像を設置する予定だ。彫刻家キム・ウンソン氏により製作中で10月に製作完了する」と話した。チャン事務総長は「すでに日本側で動きがある。日本のジャーナリストだという人々が私たちの事務室やキム・ウンソン氏の作業室、および自宅に突然押しかけて来ている。今は冷静に区庁の審議のために公聴会の手続きなどを準備中」と話した。

キム・ヤンジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

富平の旧三菱工場跡地に韓国初の「日帝強制徴用労働者像」
2017年08月14日08時57分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

[写真1/1件] 日帝強占期に強制徴用された労働者を称える強制徴用労働者像「解放の予感」が全国で初めて12日に仁川の富平公園に建てられた。銅像の「娘」のモデルとなったチ・ヨンレさん(左端)と「父親」のモデルであるイ・インヒョンさんの娘のイ・スクチャさん(左から2人目)が銅像の前で記念撮影をしている。
日帝強占期に強制徴用された労働者を称える強制徴用労働者像「解放の予感」が全国で初めて12日に仁川の富平公園に建てられた。銅像の「娘」のモデルとなったチ・ヨンレさん(左端)と「父親」のモデルであるイ・インヒョンさんの娘のイ・スクチャさん(左から2人目)が銅像の前で記念撮影をしている。

               

長嶺大使は「新長官の下でも従来以上にいろいろな形で連携を取りたい」と話した上で、趙長官と緊密に意見交換していく考えを示した。

2017-07-26 | 日朝韓中友好親善
韓国新統一相と長嶺大使が会談 対北朝鮮政策など議論

2017/07/25 17:44


【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で新たに統一部長官に就任した趙明均(チョ・ミョンギュン)氏は25日、長嶺安政・駐韓日本大使と会談し、両国の対北朝鮮政策や南北関係などについて意見を交わした。統一部が明らかにした。

                             
               握手を交わす趙長官(左)と長嶺大使=25日、ソウル(聯合ニュース)

 趙長官は北朝鮮に対する南北軍事当局者会談や赤十字会談の提案など、文大統領が今月初旬にドイツ・ベルリンで表明した朝鮮半島の平和ビジョン(ベルリン構想)に基づく措置について説明した。

 会談で両氏はドイツでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて開催された韓日、韓米日の首脳会談で確認した共通認識に基づき、今後も緊密に協力することにした。

 趙長官は「就任後、統一部と在韓日本大使館が緊密に協力してきたとの話を聞いた。(協力関係が)さらに発展することを望む」と述べた。

 長嶺大使は「新長官の下でも従来以上にいろいろな形で連携を取りたい」と話した上で、趙長官と緊密に意見交換していく考えを示した。

kimchiboxs@yna.co.kr

『危機が予想される』とするなら、危機が起こらないように回避するのが本来取るべき行動では?

2017-06-18 | 日朝韓中友好親善
戦争危機煽る市を強く抗議/
「弾道ミサイル落下時の行動について」記事受け横浜市民団体


抗議と質問要請を行う「かながわアクション」のメンバー

朝鮮東海に面した秋田県、山口県をはじめとする各地域において現在「ミサイル避難訓練」が相次いで行われている。これは4月21日に発表された日本政府の「ミサイル落下時の対応策」にもとづくもので、同日、都道府県の危機管理課担当者を集め指示された。この動きの一環として、横浜市総務局危機管理課が、市の広報紙「広報よこはま」6月号に、「弾道ミサイル落下時の行動について」という記事を掲載した。

「広報よこはま」6月号に掲載された記事

これが市民に与える影響が極めて多岐にわたるという点で看過できないとし、15日、「かながわアクション」のメンバー11人が横浜市総務局危機管理室および市民局広報相談サービス部を訪れ、抗議と質問要請を行った。

「かながわアクション」代表世話人である高梨晃嘉さん(69)は「今回の記事は市民らの危機感、不安感を意図的に煽る役割を果たしている。さらに、結果的に在日朝鮮の方々に対する民族差別、排外主義をあおるものとなっており、極めて重大な問題だ」としながら、この日対応に現れた市の記事担当職員に、市長、総務局長、市民局長宛てに質問要請事項の書かれた文書を渡した。

質問要請事項を事務局の松原博さん(75)が説明した。

6点からなる質問要請事項では、①市が「ミサイルが落下される」と言及する根拠と市が想定している事態について、②仮に事故または戦争(攻撃)のいずれかによる「落下」という危機が予測される場合に、市の考える「危機回避」と危機回避への努力について、③「危機管理」と称して「避難行動」を強調する理由について、④メディアが「北の脅威」を喧伝している中でミサイル発射の主体を明確にしていない理由について、⑤記事が誘導する在日朝鮮人への排外主義が広がる懸念もあり、市内の施設などに貼り出されている記事同様の掲示物の撤去を申し立てた。

松原さんは「仮に市がミサイル発射主体として朝鮮民主主義人民共和国を言うなら、自分は米国が先制攻撃の手を出さなければ何も起こらないと思っている」としながら「『危機が予想される』とするなら、危機が起こらないように回避するのが本来取るべき行動では。今、市当局はむしろ危機を煽っている」と述べた。

「かながわアクション」のメンバーの中からは「これは戦争への宣伝扇動の流言、嘘だ。関東大震災のことを知っているだろう。流言、嘘で日本の警察官や軍隊、『自警団』は朝鮮人を殺した。今回の広報の記事は立派な犯罪だ」と非難の声が上がった。

また「市は、市民に対して政府の言っていることを何でも一方的に伝えるのではなく、それが地域社会にどういう影響を及ぼすのかを検討して記事を掲載するべき。いずれにしても説明責任がある」と追及た。

この日の抗議・質問に関する返答は、後日、文書で提出されることになった。

中島まり英さん(80)は、「今日市役所に、広報の記事の内容に関して抗議しに行くんだと周りに話したら、まじめな顔して『でもミサイル落下ってあり得るよね』と返された。記事の影響がどんどん広まってしまっている」と、問題の重大性を訴えた。

(李鳳仁)

東アジア地域での協力をともに推進し、3ヶ国の国民の感情的結びつきを密なものにしなければならない。

2017-04-20 | 日朝韓中友好親善
中日韓3ヶ国協力国際フォーラム ソウルで開催
人民網日本語版 2017年04月19日14:48

中国・日本・韓国3ヶ国の協力国際フォーラムが18日に韓国の首都ソウルで開催された。今回のテーマは、「3ヶ国の協力の強化、新たな課題への対応」。中国の邱国洪・駐韓国大使、日本の長嶺安政・駐韓国大使、韓国外交部の李汀圭次官補(部長補佐)、中国公共外交協会の李肇星会長がそれぞれ祝辞を述べ、基調講演を行った。

中日韓3ヶ国協力事務局の楊厚蘭事務局長は開幕式でのあいさつの中で、「3ヶ国協力国際フォーラムは3ヶ国協力事務局が開催するシンボル的な活動の一つであり、中日韓協力に知的支援を提供し、パワーを結集させて未来志向の3ヶ国のパートナー関係を発展させ、北東アジア地域の平和と繁栄を促進するのがねらいだ。これと同時に、3ヶ国協力国際フォーラムは3ヶ国間の政治環境、経済協力、社会文化交流などの議題について討論とコミュニケーションを進め、3ヶ国政府に具体的な政策提言を行うことを目指している」と述べた。

李会長は基調講演の中で、「現在、3ヶ国の協力は二国間関係の影響、政治的相互信頼関係の不足、外部経済の低迷といった課題に直面している。これらの課題に直面して、3ヶ国は二国間関係の基礎を着実につき堅め、経済貿易協力がもつ牽引の役割を十分に発揮させ、新たな協力分野を開拓し、東アジア地域での協力をともに推進し、3ヶ国の国民の感情的結びつきを密なものにしなければならない」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年4月19日