羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

祈り……‘メタボ差別・メタボいじめ’無きように!

2008年04月09日 08時05分15秒 | Weblog
 昨日の日経新聞で、もうひとつ切り抜いた記事があった。
 それは「肥満と負債、強い相関」と題してメタボ検診・新制度導入に制度上の問題として警鐘を鳴らすものだった。

 社会問題化している肥満は、経済学的な観点からも分析できるとして、「負債行動と同じで、せっかちで、後回し傾向が強く、将来の損失を利益と同じように割り引く人ほど、肥満傾向が強い。四月から始まった新しい検診制度は資源分配の効率性と公平性の観点で設計をさらに検討すべきだ」(大阪大学 池田新介)
 8段組の記事で、へんに納得させられてしまう。

 読み進むうちに笑っちゃうのは「宿題を夏休みの最終日までやり残したと答えた最も後回し傾向の強い回答者は、宿題を真っ先にすませた回答者より、重度肥満率で六十二・四%、負債保有確率で十七・二%高い」というくだりだった。
 これは「負債保有と肥満の関係」という05年阪大COEアンケートの設問から得られた結果だそうだ。

 いやはや記事を読んで出かけた凡人には、‘肥満と負債’の相関関係などと指摘されると、困った目が脳のなかに生まれてしまった。
 だって、朝日カルチャーのレッスンを終わって、新宿駅に向かう地下道を歩きながら、でっぷりと太った御仁とすれ違うと、この人も負債があるのかなぁ、なんて、お腹の出方加減と負債額を想像してしまう。あるかどうかわからないのに、である。

 あげく歩きながら太目の友人知人を思い浮かべて、まずいッ! と思った次第。
 いやはや健康についてお上にとやかく言われたくない、というのが本音かも。

 その日の夕方、‘メタボ差別・メタボいじめ’が、増えないことを祈りつつ、誕生日祝いにいたチョコレートを、二つ三つ一気に口に運んでしまった。
 美味しかった!
 
 
コメント (6)
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