毎月送られてくる『原子力文化』の7月号で、「エネルギー 鳥の眼、虫の目」は最終回となる。24回の連載だった。
ここでも持続可能(サステナブル)という言葉が使われている。
「世界の持続可能な発展に向けたエネルギー政策を」と題して、内山洋司筑波大学大学院システム情報工学研究科教授が書かれてきた。
今回の連載記事から、数値だけを取り出してみよう。
産業革命をきっかけに増え続けたエネルギー消費量は、20世紀に入ってから急増した。
◎特に、第二次世界大戦後のエネルギー消費量は、半世紀の間に五倍も増加。
◎先進国の人口(旧ソ連圏を含めて)は、世界人口65億人の四分の一で、エネルギー消費は全体の70%に達している。
◎発展途上国の一人当たりのエネルギー消費量は、先進国の八分の一。
◎世界の飢餓人口は、国連の調査で七億九千万人。
◎バイオマス(馬糞・牛糞・間伐材)をエネルギー源として生活している人が十億人。
◎電気を仕えない人が十八億人。
◎2030年のエネルギー需要は現在の65%増の予測(国際エネルギー機関)
大半はアジア地域を中心とする発展途上国における増加が見込まれている。
地球上で採掘可能な化石燃料:
◎石油換算で石油系資源が五・九兆バレル。天然ガス系が六・三兆バレル。石炭などの固形資源が二四・五兆バレル。全体で三六・七バレルになると推定されている。
◎しかし、石油は2040年ごろピークに達し、その後は減産せざるを得ない。
◎天然ガスは2070年ごろ生産ピークに達する。
◎今世紀末には、石油や天然ガスに依存できなくなる。
◎その後石炭が使われるようになるが、石炭も2150年ごろにピークに達する。
来世紀の中葉には、化石燃料供給は限界に達すると試算されている。
古生代・中生代に一億年かけて蓄えられた化石燃料は、四百~五百年程度で使い果たされることになる、と記されている。
*********
「私が生きているうちは大丈夫」
などと考えないで、「世界の超長期エネルギー需給展望…〔鳥の眼〕」が示す数値を、読んでみようではありませんか。
しかし、現実問題としては、バイオマスな暮らし・循環型低エネルギー社会を築いていた江戸時代にはもう戻れない。
以前このブログにも書いた日本人が25人の奴隷、アメリカ人が55人の奴隷にかしずかれて暮らしていることを忘れないようにしたいものです。
そこで野口三千三先生の『原初生命体としての人間』の「はしがき」を、読み直してみたいですね。
ここでも持続可能(サステナブル)という言葉が使われている。
「世界の持続可能な発展に向けたエネルギー政策を」と題して、内山洋司筑波大学大学院システム情報工学研究科教授が書かれてきた。
今回の連載記事から、数値だけを取り出してみよう。
産業革命をきっかけに増え続けたエネルギー消費量は、20世紀に入ってから急増した。
◎特に、第二次世界大戦後のエネルギー消費量は、半世紀の間に五倍も増加。
◎先進国の人口(旧ソ連圏を含めて)は、世界人口65億人の四分の一で、エネルギー消費は全体の70%に達している。
◎発展途上国の一人当たりのエネルギー消費量は、先進国の八分の一。
◎世界の飢餓人口は、国連の調査で七億九千万人。
◎バイオマス(馬糞・牛糞・間伐材)をエネルギー源として生活している人が十億人。
◎電気を仕えない人が十八億人。
◎2030年のエネルギー需要は現在の65%増の予測(国際エネルギー機関)
大半はアジア地域を中心とする発展途上国における増加が見込まれている。
地球上で採掘可能な化石燃料:
◎石油換算で石油系資源が五・九兆バレル。天然ガス系が六・三兆バレル。石炭などの固形資源が二四・五兆バレル。全体で三六・七バレルになると推定されている。
◎しかし、石油は2040年ごろピークに達し、その後は減産せざるを得ない。
◎天然ガスは2070年ごろ生産ピークに達する。
◎今世紀末には、石油や天然ガスに依存できなくなる。
◎その後石炭が使われるようになるが、石炭も2150年ごろにピークに達する。
来世紀の中葉には、化石燃料供給は限界に達すると試算されている。
古生代・中生代に一億年かけて蓄えられた化石燃料は、四百~五百年程度で使い果たされることになる、と記されている。
*********
「私が生きているうちは大丈夫」
などと考えないで、「世界の超長期エネルギー需給展望…〔鳥の眼〕」が示す数値を、読んでみようではありませんか。
しかし、現実問題としては、バイオマスな暮らし・循環型低エネルギー社会を築いていた江戸時代にはもう戻れない。
以前このブログにも書いた日本人が25人の奴隷、アメリカ人が55人の奴隷にかしずかれて暮らしていることを忘れないようにしたいものです。
そこで野口三千三先生の『原初生命体としての人間』の「はしがき」を、読み直してみたいですね。