羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

IT・コンピューターがもたらすものは

2006年04月13日 20時01分35秒 | Weblog
 今日は、朝から大学の授業の準備に時間をさいていた。
 学生に渡す資料とその日のレジュメの印刷は、大学のなかで自由にできる。
 なんと新しいコピー機に代わっていた。
「これは音が静かで、いいんだけれど、僕なんか昔のコピー機のように少しうるさい方が、一生懸命仕事してるって感じがするんですよね。授業も大きな声で話すほうが、すごく熱心って感じがするでしょ。それと同じなんですよ」
 英語関係の男性の先生が大量のコピーをとっておられた。
 待つ間に交わした会話だ。

 音も静か、セット印刷もできそうだし、「文字・写真・複写」と何種類か切り替えがついている。ためしに「写真」というのを選択して『日本体育学界機関紙・柔軟性のトレーニング』の印刷してみた。なるほど私の「上体のぶらさげ」や「やすらぎの動き」の写真がきれいにコピーできた。「文字」で印刷したのと比べると、多少時間は遅い。といっても以前のコピーの時間とあまり変わらない。
 日々、進歩の実体を体感した。

 さらにITの進歩は、授業の履修登録にも及んでいた。
 昨年までは、グランドに希望する学生が集まって、くじ引きで受講する学生を決めていた。この作業が案外大事だった。
 今年から事前のWeb登録に代わって、初日からすでに履修する学生が決まっていた。
 そこで、今日は授業内容のガイダンスということで、自宅を出かける前から気合が入っていたと言うわけ。
 
 案の定、着替えを持たない学生が多かった。
 いくつもの資料を用意して、これから始まる授業の概要を説明したが、今まででいちばんいい感じに話ができた。
 くじ引きのエネルギーを野口体操ガイダンスに集中できたことは、ありがたかった。

 それに先日体験したテレビ東京の「朝は楽しく!」の経験がものすごくよかったと実感しながら話をすすめていた。
 実際問題として「生放送」ということで、事前に外側から自分を見つめたり、野口体操を見直したりという作業を、真剣におこなったのだと今日になって気付いた。そうした意識はなかったのだけれど、学生に話しかけながらひしひしとその実感が押し寄せていた。

 今頃になって、この生放送を引き受けてよかったと思っている。
 授業の野口体操ガイダンスの中でも、この放送の話をすると、学生は反応をしっかり返してくれていた。

 これでレギュラーとしてコンスタントに継続する教室がすべて開いたことになる。
 新しい人との出会いは何が起こるかわからないだけに、幕が開くまではハラハラした気持ちで睡眠が浅くなっていることを感じている。
 そして軌道に乗せるまでは、まず、一ヶ月くらいの間は、前日から落ち着かない。
 エネルギーを溜め込んで、授業に備える。
 野口先生は芸大の授業の前には、水垢離とって家を出られた。
 たしかにそうしたくなる心情はよく分かる。

 これから7月半ばまで、若いエネルギーの前に身を晒すことになる。
 それにしても、毎年、新しい資料を配ばることができるのはありがたいことだと思っている。
 そのほかに『花王・艶BOOK』花王antuプロジェクト編のなかから、昨年丸の内元気塾で行った鼎談(養老孟司氏・河合隼雄文化庁長官と私)のをまとめたものもコピーして配ることができた。

コメント
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