羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

風と雨と太陽と

2006年04月26日 13時43分38秒 | Weblog
 盆栽の植替えをして3週間が過ぎた。
 植替え当初は、天気予報を聞いて、強い雨がかからないようにとか強い風が当たらないようにと、前もって養生していた。
 
 昨日のは、急な雷雨でも、すっかり安心できる状況になってきていた。
 これが台風シーズンになると、一まとめにしたり、玄関に取り込んだりして、出したり入れたりすることになる。

 今朝よく見ると、花梨がいくつか実になりそうだ。
 先週中に花はすっかり散ってしまったが、今週に入って実になっていくふくらみがめだってきた。これで秋には、一個か二個しか残ってくれない。しかし、一人前の実が黄色く色づくころには、そのそばを通るといい香がしてくる。

 花梨は紫檀・黒檀とともに唐木と呼ばれる。
 江戸独楽作家・福島保さんは、花梨がお好きで、削った木屑といっしょに小さな独楽を下さったことがあった。削られることでより香が強くなるから不思議だ。
 因みに、福島さんの独楽は、水木も多い。木肌の白さが、彩色するのに好都合だそうだ。色が美しく鮮やかに乗ってくれるから。

 さて、今年は杉の盆栽を思い切って非常に薄い鉢に植え替えてみた。昨年まで深鉢で育てていたので、しっかり根が張ってくれていたので、試してみることにした。なんと植替えがとても難しかった。その後も風で倒れないように、雨や風を防ぐ場所に移動するたびに、恐る恐る運んでいた。最近では新芽が伸びて、深い緑の葉の上に、ピュア・ライム色の葉が、柔らかく日差しを照り返している様を見て、ほっと安堵している。

 そんなこんなで一応盆栽の植替えは、まぁまぁの結果が得られてよかったと胸をなでおろしている。枯れるものは枯れる、と乱暴に言ってみても、内心ではなんとか無事についてほしいと祈っている。
 
 昨年新築祝いにいただいた山野草の鉢植えは、秋口に球根をばらして育てるための素焼きの鉢に植え替えてあった。しっかりと葉を伸ばしたもの、少しずつ葉を伸ばし始めたもの、6種類の植物が育っている。いただいたときよりも自由奔放に葉を伸ばしている。

 「緑の手」を持っているとは思わないが、いい加減なやり方でも育ってくれる木や草があると嬉しいものだ。
 野口先生が、家に帰るとさいしょに庭に出て、植物の様子をご覧になっておられた姿を思い出しながら、先生の思いの一端を体験できることも嬉しいことだ。
コメント (1)
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