羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

風通しのいい教室

2006年04月02日 09時31分04秒 | Weblog
 いよいよ新学期が始まった。
 まず、土曜日の朝日カルチャーでのレッスンは、まさに1日はじまり。
 話題は「朝は楽しく!」のこと。
 先週の撮影を経験されたので、皆さんの関心も強かった。
 なんといっても裏話というは面白い。
 現代の生活はテレビとの関係は深い。朝の情報番組が、どのように作られていくのか・どのような人がどんな風に仕事をされているのか、といった関心が、皆さんの意識・意識下にあって、そういったことも含めて話を聞いてくださっていたようだ。
 
 先週は、ディレクター・リポーター・カメラマン・音声の係りの方等々、総勢10名ちかくのクルーがこの部屋にやってきた。その体験を踏まえて、10日間くらいの時間で、あれだけの番組をつくり上げる仕事振りに、ほとんどの方が驚きを隠せない様子で、私の話をきいてくださっていた。

 画面にご自身の姿が映っていた方は、はじめて自分の立ち姿や動きを外側から見ることができてよかったらしい。なかなか自分を外から見るという機会は少ない。その姿が自分のすべてではないにしても、まったくの嘘の姿ではない。

 話が一区切りついて、いつものように動きに入ったが、思いなしか立ち姿が変わっていた方が多かった。なんて表現したらいいのだろう。すっきり立っている、背筋が無理なくたっている状態だった。
 
 もう一つは、これまでもバラバラな感じはなかったが、今まで以上に教室の雰囲気のまとまりがよくなっているような感じさえ受けたのは、私の錯覚だろうか。
 日常になっていた教室に、非日常の風が吹き込んでくれることによって、風通しがよくなって気持ちが新鮮になる。何気なく当たり前になっていたことが、外からの視点によって見直され、当たり前の大事さがより意識化された。

 今回の番組では、「非常にいい在り方で野口体操が紹介された」という印象を持たれた方が大半で、「やってよかった」といってもらえたことはとても嬉しかった。あるときは私ひとりで、あるときはブレーンを交えて、という具合に、一日おきにテレビ局の誰かと打ち合わせを重ねてきた。
 そういったコミュニケーションから生まれる周到な準備が、いかに大切かを学ばせていただいた。
 自然にブレーンになってくださったかたがたの何気ない「一言」の力が、生本番に活かされていったことは特筆すべきことだと感謝しているが、応援をしてくださった野口体操の仲間たち一人ひとりの思いがあって、「朝は楽しく!」という情報番組とのいい関係が結ばれたと思っている。

『からだの「から」はカラッポの「カラ」、地球のエネルギーの通り道』 
 野口先生の言葉だが、天と地のエネルギーが行き交う、風通しのいい爽やかな教室であってほしいと願っている。
 因みに、風は「神の息」と古から言われている。
 神とは「自然の原理」だと野口先生は言っておられた。
『自然に貞く からだに貞く 野口体操』というコンセプトを、これからも深めていきたい。
コメント (3)
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