引き続き中離宮の客殿を紹介します。
長押部分も材木を継いで修復しているし、板戸に釘も露出している。
客殿といえども質素な佇まいは変わりません。
杉戸に描かれた鯉の絵は作者不詳だと言うが、編み目は丸山応挙筆と伝わる。
本勝手床の間と違い棚だが、段違いに組まれた棚は霞がたなびく姿に似るところから、霞棚と呼ばれている。
濡縁の一部には低い手摺が設けられているが、漁師が網を干す姿に似ることから「網干の欄干」と命名されている。
屋根からの雨だれを半割の竹で受け、木製の溜枡に落とし、丸竹の筒で地面に落としている。
遅くなりましたが修学院離宮の平面図です。
左側中段にあるのが下離宮、真ん中下段が中離宮、大きな池があるのが上離宮です。
三離宮の周囲を水田が囲んでいます。
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