嵯峨天皇ゆかりの此の寺は、正式には「旧嵯峨御所大覚寺門跡」と称する。
襖絵は狩野派絵師の手になるものだ。
他に四季耕作図も見所。
諸堂を結ぶ鴬張りの廊下は、柱を雨、折れ曲がっている廊下を稲妻に見立てている。
名付けて「村雨の廊下」と言う。まさにこの時期鶯がさえずる!
曲水の宴が催されていそうな庭園、清らかな流れが雅。
曲がりくねった回廊の奥に位置する五大堂から見る大沢池。
広大な池と遠くの山並を借景とした大庭園である。
湖面に遊ぶカモ達は、人が近付いても悠々自適餌を啄ばむ。
晴れあがった青空に朱が映える「心経宝塔」。
嵯峨野の景色に溶け込優美な姿は絶品。