みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

冬芽

2010-01-14 19:01:35 | 俳句

Dscn1289犬の水もウコッケイの水もカチンカチンに凍った寒い朝でした。今日は月1回の 「笹鳴会」吟行句会です。俳句に必携の歳時記には、首都圏の句友yYさんが贈って下さった江戸模様のブックカバーを付けました。

Dscn1280 手作り弁当もバッグに入れて愛車で公民館の集合場所へ。そこから乗合いタクシーで目的地の「鳴滝」へ向かいました。

滝の下から見上げると、「鳴滝不動尊」の御堂は小さな祠Dscn1281_3 本格的な造りでした。堂内には1尺ほどの不動様が祀られています。

Dscn1282 軒裏に、創建当時の献句が20余り掲示されているのを仲間が教えてくれました。滝不動堂から見下ろす林の底は日差しが届かず、写真よりもDscn1283_2 暗い中を滝の水が疾走していきます。

      凍りてはならじと滝の迸る     小零

見上げれば空は冬晴れです。                                    

      寒林や両掌に受けし日のかけら   小零

Dscn1287 滝から少し離れると視界が開けて、向こうの筑波嶺は穏やかに傾いでいます。

冬木たちは枯れ切っているように見えて、無数の冬芽をひそかに立てていました。

お昼は公民館で、それぞれ持参の弁当を食べていたら、仲間のkNさんが秋田の「いぶりがっこ」という珍しい漬物を皆に分けてくれました。燻製の香りがして美味! 

午後は投句や選句をして、お喋りして、仲間のsさんから沢山の干し芋や柚子を戴いたりで、拙句の出来はともかく?満足して帰庵しました。