「アナーキー イン ザ UK」っていうピストルズの曲が
ロンドン・パンクの代表曲・・・・・・・・・・みたいになってるから、
誰でも「アナーキー」とか「アナーキズム」って軽く言うけど、
「アナーキズム」って実はけっこう大変で、やっかいな思想では、ある。
だってそれは”究極の個人主義”であるから。
たとえば・・・・誰かが”腐敗した「現政府」”を革命で打破したとする。
さて、そこからどうする?
当然、”今までは反政府組織でしかなかった我々「革命軍」の手で、
腐敗のない、平等な「新政府」をつくるのだ”・・・・・・ってなると思うけど、
言うまでもなく、その「新政府」は権力を手にしたとたん、ずぶずぶに腐敗していく。
要するに「権力の中心」にいる人間だけが甘い汁を吸いはじめるのだ。
人間っていうのはどうも、そういうものらしい。悲しいが。
だから「アナーキズム」の考えでは「革命」後、
一斉に、全員で・・・・・・権力は放棄する。「政府」なんて、つくらない。
「政府」をつくらない、ということは「集団」をつくらない、ということだ。
一切、「群れない」。個人は個人で、自立する。すべて、自分で考えて、
自分で行動する。誰にも「権力」なんてものを持たせない。
誰かが「権力」をカサに着て何か命令してきても、言うことなんか聞かない。
これは「原始共産制」より厳しい。ひとりひとりに、「自立」を要求する。
「自立した個人」の集まりの、「国」。
「アナーキーの国」が成立するとしたらそんな風に、
とてもストイックなものになるであろう。ハードで、理想主義的だ。
だからジョン・ライドンだって「アナーキー・イン・ザ・UK」の中で
「俺はアナーキストになりたいんだ」と言っている。
「俺はアナーキストだ」なんて言ってないのだ。
I WANNA BE ANARCHIST。
「バンド組む」なんてのも究極は「集団をつくる」ことだから、
それすら「アナーキズム」では否定されてしまう。それならどうする。
フォーク・ギターで一人で「弾き語り」するしかないか。
それってあんまり「パンク」じゃねえなあ。
いや、それこそが「パンク」なのか?
むむ。
・・・・・・・・・・・とまぁ、こういうのが俺が理解するところの
「アナーキズム」なんだけど、これって、間違ってないよね。
今の自民党なんか見てたら「腐敗した権力」そのもの、じゃないか。
いきなり「革命だ」なんて、血なまぐさいことは言わないからせめて、
「首相をリコール」させろ。「自民党」が与党なのも駄目。リコール!
なんでそういう制度がないんだ?
あんなのを「指導者」に選んだのって誰だよ?
もういいかげんに、辞めさせてくれ、あの厚顔無恥な偽善者と
「腐敗しきった権力者集団」を。
「特定秘密保護法案」のこと。
今日の国会、政府側の人間が
「原発の警備については特定秘密に指定する可能性がある」って言ってる。
出てきたぞ、やっぱり。
こういう細かいところを見てないと、スルッとごまかされちまう。
「警備」の、拡大解釈なんて、いくらでも可能なはずだ。
政府が「秘密」にしたいのはやっぱり、「原発」に関することだぜ。
権力側に、騙されてはいけない。