独白

どんでん返しのない結末（IT`S JUST A HAPPY END)

俺は何とかって奴に十字路で

俺は何とかって奴に十字路で

　　魂を売ったんだ。


ずいぶん昔の事だし、

時々忘れそうになったりするんだが

俺は確かに・・・魂を売ったんだ

その、何とかってやつに。


それでどうなったかっていうと、

ごらんの通りだ。

俺は欲しいもの全てを手に入れた、

それがこの話の結末だ。


「だけど」も「しかし」も「だが」も

「それでも」もなし。

俺は欲しかったもの全てを

この手に入れたのさ。

自問自答、でも答えはない

上手く行くことばかりではない。

が、駄目なことばかりでもない。

何もかも手に入れようと望んだ訳ではないのだけれど、

袋小路に迷い込みたかった訳でもない。

・・・そのどちらも、大した違いはないのだろうか？


この後、どんな偶然が俺を救ってくれるだろう？

そして　どんな必然が俺を殺すのだろう？


この世界のエントロピーは増大し続けているし、

これからも間違いなくそうなのだ。

そんな中で、俺の望みっていうのは結局

時計の針を無理矢理左に回して

時間を戻す、っていう事だけなのかな？


でもそうすると

俺は何を手に入れて

何を失ってきたんだろう？っていう話になるよな。


でも

いずれは全てを手放さなきゃならない日が来る。


それがわかってるのに、どうして欲しくなるんだろうね？

・・・・あれもこれも。