人生というのは実は、同じことの繰り返しなのではないか。
俺は死んだら次の瞬間に俺としてまた産まれる、
1966年の9月4日の新宿の区立病院で。
そしてまったく同じ経験をひとつひとつ繰り返すのだ。
そして何十年か経ってまた死が訪れて
次の瞬間にまた66年に戻って産まれ・・。
よく言う輪廻転生みたいに
他人に生まれ変わったりはせずに、
俺は俺のままで。君は君のままで。
「それ以前」も、「それ以後」もなく、
ただ繰り返すだけ。何度でも。
これは昔からよく思っていた、
全く何の根拠もない俺のモーソーなのだけど。
最近読んだ本で、ニーチェという人も
同じような事を考えていたらしいことを知った。
世界はそんな風に、
必然という糸でがちがちに縛られている
・・・・のかも知れないんだぜ。
もしそうだとしたら、
人生はレコードだ。
人生は映画だ。
いや、それどころか
人生はオルゴールそのものじゃないか。
永久エンジンのついた、巨大なオルゴール。