カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した
「モガリの森」(モガリが変換できない・・・)の監督、
河瀬直美さんの受賞スピーチはこんな内容だったそうだ。
(以下、朝日新聞07年5月28日の夕刊より引用)
「映画を作るって本当に大変なこと。それは人生に似ています。
私達の人生にはたくさんの困難がある。お金とか服とか車とか、
形あるものに心のよりどころを求めようとするが、
そういうものが満たしてくれるのはほんの一部。
目に見えないもの -誰かの思いとか、
光とか風とか、亡くなったひとの面影とか -
私達はそういうものに心の支えを見つけたときに、
たったひとりでも立っていられる、そんな生き物なのだと思います」
(引用終わり)
俺は映画にはうといし、この監督もその作品も
全然知らなかったのだけれど、この受賞スピーチを新聞で読んで、
深く心を動かされたし、このひととその作品に興味を持った。
そう、何だかわかる気がするよな。
約20年前、俺も映画作りに参加したことがあるんだよ。
16ミリ映画、大阪芸大生だったバンドメンバー(・・・・佐治だ!)
が監督で、芸大生の友達数人がスタッフで、
俺は出演者として関わったんだ。
・・・・・・・・・・主演だぜ、それも(笑)。
すごく面白い経験だった。
俺はいろんなことを忘れながら生きているのだけれど、
あのときの雰囲気はきっと、忘れないだろうと思うのだ。
40分くらいの短い映画だったんだけど
確かに・・・・・・人生に似ていたぜ。
だけど、あっさり言うと陳腐に聞こえるかもしれないが
ロックバンドも、人生に似ている。 だってそれは
生きていくということ、そのものだから。
つまるところ、
生きていく、ということ自体が「人生に似ている」のだ。
・・・・・・・・・・・・あれ?
そ、そりゃそうだよな(笑)。