いずれにしても土を掘ることには変わらないのですが・・。
17日朝のテレビを寝ぼけ眼で見ると、大阪のニュース。第2京阪道路の建設地確保をめぐって行政と反対派の住民が争う中、「行政代執行」という形で土地の収用に踏み切ったというもの。そして、その「建設地」の中に保育園の園児らが育てたイモ畑があったのだが、それも「代執行」という名のもとに、収穫を前にした畑をねこそぎ更地にしてしまったというのである。
テレビでは身を挺してイモ畑を守ろうとする大人、そして泣き叫ぶ園児たちと、無情にも畑を更地にする役人たち・・・という図式で報道されていた。そして、何かとお騒がせの府知事である。マスコミも、あの知事のお膝元で起こったことだからニュースにしたのだろう。
部外者なのでどちらが正しいということは言えないのだが、「イモをもう少し早く収穫すればよかったのでは」という知事の発言にはなるほどと思えた。道路用地にするというのは何も昨日今日決まったことではないし、園児が自らここにイモを植えようとは考えないだろうから、やはり反対派の大人たちが園児の活動をダシにして反対活動をしようとしたということなのだろう。イモを収穫するのが目的ならば、旬の時期はもう少し早く訪れるわけだからその時に掘ればよいのであって・・・。
公共の利便性を重視するのか(もっとも、第京阪道路が真に公共の福祉に貢献するのかどうかは別の問題)、子どもたちの夢を含めた住民の暮らしを優先するのかは難しい。ただどこかで手を打たねばならないことであり、そうなれば行政の側が暮らしの補償をすることを前提とした活動をするのはやむを得ないだろう。
一つ気になるのが、保育園の関係者にこうした市民運動の「プロ」が交じっていたとの一部報道。こういうプロの活動家の一環としていわばダシにされた園児たち、成長の後にこの一連の騒ぎを振り返った時に、どのような思いを抱くのだろうか・・・・?
次世代を担う子供たちが、どれだけ傷ついたか、あの映像を見ながら思いました。
いろいろな言い分があり、前後のやり取りがあり、イモ堀も恒例行事だったかもしれませんが、あえてあの場所に、子供たちを使って、イモを植えなくてもよかったのではないでしょうか。
朝っぱらからイヤ~な気持ちになりました。。。
子どもの心理への影響が心配ですね。