まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

独立リーグチャンピオンシップで富山1勝!

2008年10月25日 | プロ野球(独立リーグほか)

18日から行われている、四国・九州アイランドリーグの覇者・香川オリーブガイナーズと、BCリーグを制覇した富山サンダーバーズによる「日本独立リーグチャンピオンシップ」の第3戦が、県営富山球場で行われた。

Pa2539145戦のうち四国シリーズを2連勝で、「日本一」に王手をかけた香川に対して、がけっぷちに追い込まれた富山が地元でどれだけ意地を見せられるかということになった富山での試合。24日の魚津での試合が雨天中止となり、第3戦は県営富山球場での開催。私も「ならば」ということで、上越新幹線→はくたか号→富山地鉄の路面電車を乗り継いで、初めての県営富山球場に現れる。BCリーグは各地で観戦に訪れたが、四国のチームを見るのも久しぶり(同リーグ初年度に行っただけだったかな)である。このところBCリーグを観戦している者として、一塁側の富山応援席に陣取る。それはそうとどちらのチームも「緑」がチームカラーで、まあ、濃いほうが香川で、明るいほうが富山という見分け方。

Pa253899照明がなく、日が短くなる時期だからということで12時の試合開始。それに先立ち両チームの監督・コーチはじめ全選手が一人ずつ紹介され、グラウンドに整列する。香川の監督は、広島の代打の切り札からいつしか四番も務めた西田真二監督。一方の富山は西武でバイプレーヤーを務めた鈴木康友監督。1991年の広島対西武の日本シリーズを思い起こさせる。

Pa253947また、香川からも多くのファンがつめかけており、トランペットと太鼓、オリジナルの応援歌がさえる。阪神と近鉄と南海と日本ハムの選手の応援歌を混ぜたような作曲だが、応援も実に手馴れたものだ。これには富山の「雷鳥応援団」も、リードの前に「野球も強敵ですが、応援団も強敵です!」とうなったほど。

Pa253923試合は、後のなくなった富山は第1戦でも負け投手となったものの完投したエース・小山内(リーグ最多勝・最優秀防御率で、楽天の岩隈に似た感じの投手)を立てる。一方の香川は金子の先発。

初回、小山内はランナーを背負うものの後続を断ち切り無失点。一方の富山も金子の立ち上がりを攻め、5番・優士のライトフライが、ライトが完全に目測を誤り後逸、ラッキーな形で2点先制。「やっぱりホームに帰るとこういうことがあるね」というファンも。

Pa2539282回にも町田のボテボテの当たりが内野安打となったり、金子の暴投もあり2点追加。香川での2戦で1点しか取れなかった富山が2回を終えて4対0とリード。これにはホームの富山ファンに安堵感が漂う。一方で、初めての県営富山のグラウンドに香川ナインのほうが戸惑ったようにも見えた。

Pa253913しかし香川も独立リーグの先輩としての地力があり、ジワジワ攻め立てる。3回には犠牲フライ、5回には内野ゴロの間ではあったが得点をあげ、4対2と追い上げる。富山ファンからは「あっちは打撃のチームかな。どいつも打球が速いわ!」と、リーグのレベルの差を実感する声も。私の目にも、3番・堂上(写真)、4番・丈夫のスイングや打球には(独立リーグの選手として)凄味を感じたものだ。

ただピンチを迎えるもBCリーグのエースとして要所を締める投球を行った小山内、そしてこれも好守備で守り立てる野手陣と、地元の声援を受けて終始富山ペースで試合が進み、結局5対2で富山が勝利。小山内が見事完投で、第1戦のリベンジを果たした。これで対戦成績が香川の2勝1敗となった。昨年のチャンピオンシップに出場した石川ミリオンスターズは確か1つも勝てなかったはずだから、この1勝はBCリーグにとっても価値あるものであろう。

Pa253974試合後はお決まりの「お見送り」。今回は香川のマスコットも応援に来ており、富山ファンからも人気が集まった。この日入場口で配られたボードに鈴木監督はじめ、完投した小山内や、今年のドラフト指名の候補にも挙がっている四番・野原らからサインをもらう。3戦のうちようやく1勝を挙げた富山ナインであるが、残りは富山での試合ということもあってか表情も明るい。この感じで行けば、3連勝での逆転日本一も期待できるかな・・・?

残念ながら明日は球場ではなく東京への帰り道での途中下車の旅という予定であるが、BCリーグを応援する者として、残り試合での奮起を願うばかりである。

Pa253984Pa253997この日は路面電車で富山駅に戻り、あえて富山地鉄で魚津に移動。路面電車ではこういうペイント(通常の路面電車のクリーム色をベースとしたイメージカラーとは全く違っていたので・・・)の車両に出会ったり、魚津ではその名のとおりの魚に出会うことができた・・・。

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