まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国四十九薬師めぐり~熊野灘を望む宿で一泊

2021年08月18日 | 西国四十九薬師

7月31日の宿泊は熊野市の「ホテルなみ」。奇勝・鬼ヶ城の入口に近いところで、海と接する岸壁の上に建つ。熊野市駅の近くにもビジネスホテルはあるのだが、案内を見てもあまり食指が動かず、今回はレンタカーで回っていることもあってこちらのホテルを選んだ。

部屋は普通のシングルルームだが、窓のすぐ外に海を見ることができる(予約時に山側、海側を選ぶことができ、海側の部屋のほうが若干料金が高い)。オーシャンビューを売りにしているだけのことはある。ちょうど入江のところで、正面には鬼ヶ城センターの建物が見える。その鬼ヶ城は翌朝見物する予定である。

この夜は町で一献とはせず、2食付きプランとしている。食事は1階のレストランで取るが、18時台はちょっと混んでいるので時間をずらしたほうがよいとのこと。ならばということで先に大浴場に向かう。温泉ではないがそこそこの広さの大浴場で、こちらからも熊野灘を眺めることができる。ちょうど他の客もおらず、浴槽を独り占めすることができた。

19時頃にレストランに向かう。家族連れも多く、まだ食事が続いている様子だが席は空いていた。今回は「松」コースを予約しており、予約の札を出す。飲み物や単品の追加はテーブルのタッチパネルにて行う(食後にレストランのレジで別会計)。ではではということで生ビールを注文すると陶器のジョッキで出てきた。

地酒も飲もう。この辺りでポピュラーなのは、「太平洋」などの銘柄で知られる新宮市の尾﨑酒造。その中で注文したのは純米酒の「松本峠」。ちょうどホテルの横にある峠で、今は自動車用、歩行者・自転車用のトンネルが掘られているが、かつての熊野古道の一つで、峠の上からは七里御浜の景色を望むこともできる。

「松」コースは会席になっており、献立のお品書きを渡される。前菜、造り、陶板焼き、天ぷらなど品数は豊富である。

まずは先付でクボ貝の塩ゆでと、前菜三種として尾鷲のもずくと豆アジの南蛮漬け。

造りはマグロ、シマアジ、アオリイカ、タイ、オオモンハタ。オオモンハタとは聞き慣れない名前だが、本日のおすすめの魚とあった。魚そのものはスズキ目に属していて、体じゅうに紋様があることからこの名がついたようだ。

オオモンハタはこの後焼物、そしてあら汁の具でも登場した。

この他にも牛すき鍋、天ぷら盛り合わせあど盛りだくさん。料理の単品を追加する必要はまったくなく、テーブルにてしっかり堪能することができた。

後は部屋に戻ってゆったりする。こういう部屋なら窓を開けて潮風を受けて・・というのもいいだろうが、虫が入る、また転落防止ということで窓を開け放たないよう注意書きがある。それでもちょっとだけ窓を開けたのだが、潮風といえどもムワッと感じたので、そのまま閉めてエアコンの風に当たる。

ちょうどこの時は東京五輪の期間中だったが、五輪の放送は観ないと決めていたので他の番組を見ようとチャンネルをザッピングする。三重県という地理的なものか、あるいはケーブルテレビに加入しているためか、名古屋のテレビ各局、三重テレビに加えて関西の一部テレビ局が入る。まあ、それほど観たい番組もなく、持参のパソコンにてブログ記事の更新とする。

さて翌朝。この日も晴れ予報である。5時を過ぎてもう外は明るい。部屋から日の出が見えるかなと窓の外をのぞくが、ちょうど陸地の陰に当たっているのか、水平線からの朝日・・とまでは行かなかった。

朝食は同じくレストランにてバイキング形式。和洋各種のおかずが並ぶ中、各テーブルに卓上コンロが置かれている。鉄板の上に玉子を落として目玉焼きを作るのがおすすめという。最後、白身が鉄板にくっついてはがしにくかったが、ちょっと時間をかけたぶん美味しくいただいた。

さてこの日のルートは、ホテル近隣のスポットを回った後、そのまま国道42号線を南下して西国三十三所の青岸渡寺に向かうが、せっかくなので那智大社と合わせて、途中にある新宮速玉大社、そして熊野本宮大社にも参詣して、「熊野三山めぐり」としよう。

次からはブログのカテゴリも西国四十九薬師から西国三十三所にスイッチする・・・。

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