まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

駅弁お取り寄せ 新津・神尾弁当「数の子ずし」ほか

2020年06月02日 | ブログ

緊急事態宣言は解除されたが、旅行に行くことが難しい中、各地の駅弁業者も通信販売で何とかしのごうという動きが見られる。先日、手近なところでということで神戸の淡路屋の「豚々拍子」などを買い求めたが、家にいながら少しでも旅気分ということで楽しむことができた。陶製の器は現在食器棚に安直されている。

お取り寄せの第2弾は海鮮系ということで探したところ、目に留まったのが新潟県の新津駅・新潟駅の「神尾弁当部」。大阪でも通販での対応が可能ということで、先の週末、ちょっと贅沢気分に・・・。

まずはこちらの一品「数の子ずし」。駅弁に数の子を使うというのも珍しい。数の子はおせち料理のイメージがあるが、冬から春にかけてが旬。私も好きな一品で、スーパーなどでよく醤油漬けがパックで売られているので買って酒のアテにしている。それが駅弁で登場だ。

孟宗竹を模した容器(材質はプラスチック)に入っていて、鰹節をまぶした酢飯の上に結構大きな数の子の醤油漬けが3切れ乗っている。シンプルな一品だが、数の子の歯ごたえもよく、ほどよい塩味。「旅に出た時くらい数の子を存分に味わってほしい」と考案されたメニューである。美味しくいただいた。

続いては、「紅白押し寿司さけえんがわ」。この「神尾弁当部」は「えんがわ押し寿司」が有名で、当初はそちらにしようかと思ったのだが、新潟のイメージとして鮭も捨てがたい。そこで鮭の赤身とえんがわの白身が「紅白」で入っているこちらを選んだ。

この鮭の身も二重になっているところもあり、味がしっかりとついている。そしてカラスガレイのえんがわだが、脂がのっていて旨味もしっかりしている。このえんがわの押し寿司は開発に3年かかり、脂臭さをいかになくすかということに苦心したそうだ。オリジナルの甘酢に漬けて切り身をコーティングすることで、生臭さを抑えて後からじわじわと脂の旨味が染み出すのだという。ちょうど届いた頃が食べ時ということかな。

さらにもう一品、「のどぐろとにしんかずのこさけいくら」。こう続けて書くと読みづらいが、「のどぐろと にしんかずのこ さけいくら」と五・七・五で具材を紹介している。品名を書いただけで、さまざまな贅沢が詰まった駅弁と期待できる。

のどぐろ(赤むつ)の塩焼き、にしんの甘露煮、数の子の醤油漬け、鮭の塩焼き、いくらの醤油漬け・・・オールスターキャストやね。にしんと鮭のそれぞれの「親子」が入り、高級魚とされるのどぐろが締める。そこは駅弁なのでのどぐろも大ぶりとはいかないが、濃縮された味で美味しくいただく。商品の向こうに何やら瓶が置かれているが、まあそこは気にせずに・・。

新潟県は昨年末の年越し旅行で訪ねたが、振り返ってみると、直江津では「鱈めし」や「磯の漁火」を買ったが、そういえば新潟駅で弁当を買わなかった。その時の移動スケジュールを見ると、タイミング的に弁当が売り切れていたり、まだ入荷していなかったりというところだったかもしれない。通販のおかげで自宅でゆっくり新潟の地酒を飲みながら味わえてよかったが、やはり現地でいただいたほうがその分の旨味も加わることだろう。駅弁のレベルは今も全国有数といえる新潟、もし次に訪ねることがあればぜひ「駅弁」としてゲットしたい。

とはいいつつも、またどこかお取り寄せしますか・・・。

コメント    この記事についてブログを書く
« 札所めぐり、そろそろ再開します | トップ | 『最長片道切符の旅』をめぐ... »

コメントを投稿