まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

山本由伸、お見事!! さすが!!

2023年11月04日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

日本シリーズ第6戦。

山本由伸。最後の最後で鬼神のような投球。お見事! 漢。

第1戦でKOされた姿を現地で観て腹が立って、試合途中で席を立ってしまったのだが・・・やはり山本はさすがのプロだった。ブチ切れてすみませんでした・・・。

タイガース有利の中、崖っぷちの1戦でどうなるかというところ。前の記事では「あてにならん」と書き、この試合も先制されて大丈夫かというところだったが、早くに味方が追いつき、そして逆転した。紅林の3番起用や杉本のスタメンなど、中嶋監督の作戦も当たり、エースの力投にチームの「全員で勝つ!!」が応えることができた。

そして、山本の日本シリーズ初白星が完投勝ち、そして14奪三振は日本シリーズでの記録更新という。

さてこれでいよいよ第7戦。ここまで来ればまさに中嶋監督の言うように「決戦・日本シリーズ」である。広島の地からささやかながら日本一を願い、ひたすらに応援します・・・。

全員で勝ちましょう、日本一をつかみましょう!!!!

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滋賀13番「建部大社」~神仏霊場巡拝の道・71(日本武尊と源頼朝)

2023年11月04日 | 神仏霊場巡拝の道

11月4日は日本シリーズ第6戦。タイガースが3勝2敗で日本一に王手とした後での京セラドーム大阪での1戦である。バファローズ・山本由伸、タイガース・村上という第1戦と同じ先発。私も現地観戦した第1戦では山本が7失点KOという悔しい展開だっただけに、日本最後の登板になるであろう一世一代の投球を見せてほしいものだ。仕事のため当初から第6戦・第7戦のチケットの先行抽選にも応募しておらず、第6戦のテレビ桟敷も中盤以降からとなる見込みだが、何としてでもバファローズの勝利を願う。

そのうえで、第7戦。それでこそ「決戦・日本シリーズ」、タイガースを倒してこその逆転日本一を・・・!

・・・さて、その第6戦を前にこちらのローカルブログを進めておこう。まだクライマックスシリーズも始まっていない10月8日~9日の滋賀編である。

広島から滋賀まで走った軽自動車は大津市に入り、滋賀13番・建部大社に到着する。道路に面して鳥居が建つが、駐車場はその奥にあるとのことでいったん鳥居をくぐり、クルマを停めた後で歩いて鳥居まで戻り、改めて参道に入る。鳥居のたもとには日本武尊を描いた案内板がある。「日本神話にのこる英雄!」というキャッチコピーが添えられている。

建部大社は日本武尊を祭神としている。日本武尊を祭神とする神社は全国各地にあるが、こちらはその中でも格式が高い神社とされている。日本武尊の妃の布多遅比売命(ふたじひめのみこと)が、子の御子稲依別王(いなよりわけのみこ)と共に住んでいた近江の神崎郡建部郷に「建部大神」として祀ったのが始まりとされている。この一帯が、布多遅比売命の父が治めていたからということのようだ。時代が下り、天武天皇の時に近江の国府が置かれた瀬田川近くの現在地に、近江の守護神として移されたという。そのことから、近江国の一の宮として崇敬されるようになった。

日本武尊の生涯がイラストパネルで紹介されている。熊襲征伐、草薙剣、オトタチバナの入水、伊吹山での苦難、そして白鳥伝説・・・と、記紀の主役の一人である。活躍する場面も多いが、一方で数々の試練に見舞われる悲劇も描かれている。この日本武尊の一連の物語、現在でも日本人が好む「悲運の英雄」の元祖といえるのだが、彼をそうした形で描くに至った背景に何があったのか気になるところだ。

日本武尊のパネルと合わせて、日本武尊と建部大社が紙幣の図案になったことがあると紹介されている。額面は千円。今でこそ千円札がごくありきたりだが、発行された第二次世界大戦当時、千円は初めての額面だった。戦時下ということでインフレをにらんでの高額紙幣だが、その図案に日本武尊が選ばれたのは、戦争に勝つために神話の英雄を持ち出して盛り上げようという意図があったのかな。もっともこの千円札、終戦直後の1945年8月17日に流通が開始されたが、新円切り替えによりわずか7ヶ月ほどで失効したという。そのため、「幻の千円札」と呼ばれることもあるそうだ。

それはそうと、先ほどから日本武尊、日本武尊と書いているが、現代の若い人はそもそもこの名前を学校の歴史の時間で習ったことがあるのだろうか。現在では聖徳太子ですら教科書から消されているという。今や、天照大神とか日本武尊とか、聖徳太子とか言っている時点でネトウヨ認定らしい。これも戦後のナントカ史観にもとづく教育方針が広く世の中に広まったということで、実に「おめでたい」話である・・・。

楼門をくぐる。祝日(スポーツの日)ということで日の丸も出ているが、ちょうど七五三まいりの時季ということで、何組かの家族連れの姿も見える。フォトスタジオによる撮影コーナーも設けられている。

拝殿にて手を合わせる。さらに奥に進んで本殿でのお参りとする。境内に入るとそれほど広大な敷地が広がるわけではなく、コンパクトにお参りできる。

境内の奥に進むと、水神社というのがある。ここから「頼朝公の出世水」というのが湧いているそうで、境内でも汲むことができるという。出世水というはどういう由緒だろうか。

伊勢神宮の遥拝所がある。日本武尊の叔母である倭姫命は天照大神を伊勢の地に祀った人物とされている。

その遥拝所には細かく張った松の根が祀られている。パネルには「天に向かって伸び行く 松根(商魂)たくましく栄えますことをお祈りします」とある。「しょうこん」で掛けているわけだが、「商魂」という文字を見た時、「商魂込めて~」というフレーズが浮かんだ。読売ジャイアンツの球団歌「闘魂込めて」に、かつてFA選手や他球団の外国人選手など、カネにモノを言わせて各チームの主力をごっそり獲得していたのを揶揄する意味で、あの黄色い連中を含めた一部球団のファンが歌っていたものだが・・。

その他、境内の祠をいくつか回る。

朱印をいただくべく、楼門脇の社務所を訪ねる。待つ間に、「あそこで出世水をどうぞ」と紙コップを渡される。蛇口があり、ここで「頼朝公の出世水」をいただく(ついでにペットボトルにも汲む)。この水が「出世水」と伝わっているのは、平治の乱で捕えられた源頼朝が伊豆に流される途中、近江の建部大社に立ち寄り、源氏の再興を祈願し、それが叶ったことによるという。

頼朝は源氏の再興を祈願し、それが叶ったことで建部大社にさまざまな寄進を行った。そのことで建部大社は武家からの崇敬も集めたが、幾多の戦乱により何度も焼失したという。瀬田の唐橋に近い要衝の位置づけもあったのだろう。

朱印をいただき、建部大社を後にする。

さて最後の石山寺だが、その前にJR西日本の西国三十三所キャンペーンのデジタルスタンプをいただくため、石山駅に向かう。建部大社からの道は瀬田の唐橋に通じており、私もここを渡るのは実は初めてである。

石山駅近くのコインパーキングに駐車した後、コンコースに上がる。松尾芭蕉と紫式部の出迎えを受け、改札口横に掲示されているQRコードをスマホで読み取り、岩間寺、石山寺の2ヶ所を獲得する。それでもまだまだいくつものスタンプが残っているのは前の記事の通りで、大阪から離れたところのスタンプも多いことからコンプリートは厳しい状況に変わりはない。

さっさと駐車場に引き返し、この後は瀬田川を左に見ながら京阪石山坂本線に沿い、石山寺に向かう・・・。

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