まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ファイターズ~久しぶりの生観戦(試合前)

2020年07月11日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

7月10日から人数を限定しながらも観客を入れての試合となったNPBプロ野球。東京都を中心に新型コロナウイルスの新たな感染確認者が増加する中で危惧する声もあるが、そこは現実生活のこととして決行した形である。

その初戦となった10日のバファローズ対ファイターズの4回戦は、9回2死からロドリゲスが起死回生の逆転サヨナラ3ランを放ち(私は後で結果だけ見てびっくりしたのだが)、詰めかけたファンを沸かせた。

一方でこの試合はスタンドの観客が放ったヤジのために、打席の選手がタイムを要求して打席を外したというのもニュースになった。ヤジの内容は、藤井寺球場のような昭和のパ・リーグの雰囲気を知る者からすれば大したものではない。ただ、時代が昭和から平成を経て令和になり、加えてこういう特殊な状況の中とあってクローズアップされることになった(ネットでもだいぶ叩かれていたようである)。時代は変わったものである・・・。

さて、有観客試合の初めての週末となった11日、観戦に出かける。JRの大正駅からドームに向かうが、昨年までなら早い時間から両チームのユニフォームやグッズに身を固めた人たちが移動する中、人の姿もまばらである。そして久しぶりのドームである。昨年秋の社会人野球日本選手権の観戦以来。今季はオープン戦、公式戦、交流戦も早々と前売券を確保していたが、それらが全て流れてようやくこの日を迎えることになった。

入場にあたっては検温を受けることになる。誘導に従って1階のスペースに向かう。いくつかのゲートがあり、サーモグラフィによる検温が行われる。問題がなければ「検温完了証」の紙をもらう。入場時にはこの紙が必要で、荷物検査時に箱に入れるよう案内される。

そして入場。すぐのところに、「大阪コロナ追跡システム」の登録用紙があり、それを取るように呼び掛けられる。不特定多数の人が集まるイベントや施設において万が一感染者が確認された場合、感染者と接触した可能性がある利用者を追跡するためのシステムである。QRコードを読み取り、自分のメールアドレスを登録するだけの仕組み。他の氏名、住所、電話番号の情報がいるわけでもないし、こういうところに来る以上はせめて協力すべき取り組みだと思う。

通路からスタンドへの各ゲートにはアルコール消毒液が置かれ、ここでは昨年までのようにチケットをいちいち提示する必要がない代わりに、係員からはアルコール消毒を呼び掛けられる。また飲食コーナーは営業していて、6回終了まで限定だがアルコールも売られている。しかしビールの売り子がスタンドを回ることなく、通路の何か所かでの「立ち売り」である。それはいいとして、あの~、ビールを注いでもらう間に売り子の女性とぺちゃくちゃしゃべってるおっさん、主旨わかってんのか?

この日はA指定席に陣取る。前後は1段おき、左右は2~3席おきの全席指定である。お一人様観戦ならゆったりできていいが、家族や友人、カップルで来ても席が離れている。それで連れ同士で会話をしようとすると、かえって声が大きくなる。間を1席詰めて座るカップルも見られたが、まあこれは仕方ないだろう。係員もそこまでいちいち注意しない。

「新しい観戦様式」はいろいろと注意事項もある。その中で大きいのは応援スタイルだろう。球団としては「大きなご声援お願いします」と言いたいところだろうが、一方で「大きな声を出しての応援はご遠慮ください」としなければならない。また、前日にヤジがニュースになったことも影響したのか、試合中もそうした呼びかけが何回も行われていた。

入場時、グラウンドではファイターズの打撃練習が行われていた。昨年までならこの後で両チームの選手がノックを含めた守備練習があったのが、キャッチボールを行う程度である。これもコロナ対策の一つなのかな。

スタメン発表。先発投手はバファローズが左腕の田嶋、そしてファイターズは元バファローズのエース・金子である。ファイターズ移籍後に生で観るのは初めてである。

いよいよ試合開始で、バファローズの選手が守備に入る時、一瞬スタンドの照明が暗くなった後、上部のほうでビームがドームの中を一周する。これも新しい演出だ。

そして、(これはファンの方は周知のことなのかもしれないが)、ライトに入った吉田のキャッチボールの相手が、DHのジョーンズだったのに驚いた。通常、この役割をするのは若手の野手である。ジョーンズがあえてこの役目を買って出ているのか、あるいは守備に就きたいのに就けないストレスの解消なのか、はたまたファンサービスなのかはわからないが、この後、終盤まで毎回のように出ていたからルーティンにもなっているのだろう。

果たしてどのような一戦になったか、試合内容は次の記事にて・・・。

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