まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ホークス第6戦~何だかなぁ、YMCAってやっとる場合かなぁ・・・

2020年07月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

前の2カードを連続で勝ち越したバファローズだが、踏ん張りどころとなるホークス、イーグルスの6連戦2カード。ところが5戦を終えて1勝4敗と負け越し。どうも投打がかみ合わない。最後の第6戦、前回完投勝利の山本に託す。

この試合は上段席で観戦。普段も内野のこの辺りで観戦しているので、ようやく腰を落ち着けたかなという感じである。今季は指定席の扱いだが、2~3席空けて着席するのも普段よりゆったりできてよい。

新型コロナウイルス感染症対策の取り組みについては前週の観戦記でも触れたので割愛するが、ネットニュースなど見ていると球場によってはスタンドが「密」の状態で座っているとか、観客の大きな声援のために球審が試合を止めたとか、いろいろ言われている。また、テレビ画面を見てもマスクを外して周りの客と談笑するところを映されていたりして、ネットでは「こいつらを出禁にせよ!」などという過激な反応も見られる。

この数日、東京、大阪を含めて各地で新たな感染確認者が増えていること状況だけに、余計に観客への視線も厳しくなっているように感じられる。京セラドームでは選手の応援歌を流すといった演出は控えるとともに、イニングの交代ごとに「大きな声を出してのご声援はご遠慮ください」「観戦中は必ずマスクを着用してください」と繰り返しアナウンスしているが・・。

・・・また試合前のことが長くなったが、この日はサードユニフォームの「勝紺」での登場。両チームのスタメン発表だが、バファローズの打順で5番・ロドリゲスはいいとしても、「6番・小島」とアナウンスされた時はため息のようなものが漂っていた。一方で「8番・太田」には期待の大きな拍手が起こっていた。

先発の山本。初回は先頭の栗原、そして前日に特大のホームランを放った柳田から三振を奪う。いずれも緩急を上手く使っていた。

ホークスの先発は二保。一死から安達がライト前にポトンと落ちるヒット、これを上林がお手玉する間に二塁に進む。続く吉田のゴロで二死三塁となって、迎えるはジョーンズ。早速ビジョンに「YMCA」が流れる。しかしライトへの力のないフライで凡退。先制のチャンスを逃す。

2回表、ホークスは中村がヒットで出塁するが、山本は松田、バレンティンと連続三振に打ち取る。3回も下位打線を危なげなく退ける。この日も乗っているように見られた。後は打線が何とかするところ。

3回裏、先頭の太田がレフトへのクリーンヒットで出塁。続く西浦がバントするも、甲斐が自慢の「甲斐キャノン」で二塁に送球してアウト。大城が粘って12球目をレフトに持って行き、一死一・二塁。この後安達凡退、吉田四球で打席にはまたもジョーンズ。そしてまたもビジョンに「YMCA」。・・・しかし、ショートゴロであえなく凡退。またも先制のチャンスを逃す。

4回裏、先頭のロドリゲスの当たりはショートへ。周東が追いつくも打球をこぼす。その分送球が遅れて内野安打となったが、もしちゃんと捕球できていればアウトだったところ。ここで迎えるのは問題の小島で、送りバントの指示も失敗。追い込まれてヒッティングに切り替えて空振り三振。本当、この選手をスタメンで起用する意味はどこにあるのだろうか。まあ、本人の心境はわからないが、これだけファンに叩かれていても平気な顔をしているのだから、メンタルだけは異常に強いのだろう。この後、若月が併殺打という最悪の展開。二保に手玉に取られている。

一方の山本も力のある投球で、6回まで許したヒットは中村の1本だけ。奪三振9、四死球0と辛抱が続く。

しかし7回表、先頭の上林がレフトへの二塁打で出塁。そして柳田がライトへのいい当たり。これでとうとう均衡が破れてホークスが1点先制する。

痛かったのはその後。中村が今季1号となる2ランホームランをライトに放つ。これで3対0、今の打線に跳ね返す力があるだろうか。

7回裏からは無失点の二保に代わり、高橋礼に継投する。若月にヒットが出たものの危なげなく抑えられる。

8回裏、ホークスはモイネロが登板。ホークスとしては盤石の勝ちパターンだが、先頭の西浦がライト前ヒットで出塁。続く大城、安達が連続四球で無死満塁とする。ここで吉田。またとないチャンスだ。

ここで吉田が四球を選んで押し出し。3対1と1点返し、なおも無死満塁で打席にはまたもジョーンズ、そして三度目の「YMCA」。ここで一気呵成に攻めたいところ・・・。

打球はセンターへ。まあ、犠牲フライには十分ということで、「最低限の仕事」はしてくれた。三塁から大城が生還して3対2・・・となったのはいいとして、二塁からタッチアップした安達が三塁でタッチアウト。無死満塁から確かに2点は入ったが、一気に二死一塁とチャンスがしぼんだ。続くロドリゲスも倒れて同点まで行かない。

何だか、「YMCA」が呪いの一曲に聴こえてきた・・・。

それでも3対2。9回に何とか望みをつなぐところで9回表のマウンドには、増井。あの登場曲のイントロが流れると場内からため息や嘲笑が飛ぶのも恒例の光景のようだ。案の定、ヒットとエラーで一死一・二塁とピンチを招いて打席にはバレンティン。ここまで当たりがないだけにかえって恐いが、ここは併殺に打ち取る。

9回裏にはホークスは抑えの森が登板。打席も下位打線ということで危なげなく三者凡退で試合終了。スタメンから外れたT-岡田がベンチにいたはずだが、代打に出ることもなかった。機会があるとすれば7回の小島の代打かなと思ったが、右の高橋相手に登場したのは右の山足。まあ、何かあったんでしょう・・・。

点数だけ見れば3対2と接戦だったが、何度もあったチャンスをつぶしたバファローズと、ワンチャンスをものにしたホークスの差はやはり大きかった。やはり打線、打線がなあ・・・。

終ってみればホークス6連戦は1勝5敗で、この日はファイターズが勝ったために、わずか1週間にして単独最下位に逆戻りである。何だかなぁ・・・。

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