7月19日が初日となる大相撲7月場所。本来ならば名古屋場所として連日熱戦が繰り広げられている。私も昨年初めて名古屋場所観戦に訪れて、両国国技館や大阪場所とはまた違った雰囲気を楽しんだものだ。
5月の夏場所を中止して、名古屋場所も力士たちの移動や、地方でのコロナ禍リスクを避ける意味で東京での開催として、無観客でもいいから何とか開催しようというので始まったところ。高田川部屋で集団感染が起きて現役力士が亡くなるという出来事もあった。それらを乗り越えて7月場所は無事開催となったが、ここに来て一足飛びで観客を入れての開催となった。
まあ、プロ野球やサッカーでも観客を入れるようになったし、それに続くというところか。1日の観客は両国国技館の収容観客数の4分の1である2500人までとしている。
大相撲の興行では砂かぶり、マス席、椅子席といろいろある中で、しかも発表から6日後の7月19日が初日というところでどうやってチケットを売るのか、あるいは誰に向けて売るのかが気になる。
そして相撲協会のホームページで発表されたのが、全席公式の「チケット大相撲」でのWEB販売という。まあ、WEB販売といっても誰でも簡単に登録できるから、別に部屋の後援会限定とか、お茶屋つながりでないと買えないというものではないようだ。
その内容。砂かぶりのタマリ席は販売中止、マス席は全てを1人マスとして販売。1人の単価としては通常より高いが、普段は4人分のマス席に1人で陣取ることができると考えればかえって割安ではないかと思う。そして国技館上段のイス席は一定の間隔を開けての販売。イス席の価格は通常とほとんど変わらないようだ。また、通常なら当日早い者勝ちで販売の最上段の自由席は、今場所は販売しないとある。
私は別に観戦するつもりもないが(東京に行く予定もない)、もし私が東京在住でこういうプランがあったら、マス席に行きたいなと思っただろう。実際には、7月14~16日にて先行抽選販売の受け付けがあり、その抽選の後、17日から観戦当日まで一般販売とある。まあ、先行抽選の時点で多くの申し込みがあり、そこで15日間すべて完売となるのだろう。
ただ、いろいろ制約があり、開場は13時とのこと。通常なら朝8時すぎからの入場で、序ノ口からじっくり観ることができるのも楽しみなのだが、ここは滞在時間を短くしようということだろう。13時開場ならちょうどNHKのBSと同じで、時間的には三段目の取組あたり。そして、館内ではアルコールの販売は行わないとある。プロ野球とは一味違って、相撲観戦となればビールは瓶または缶ビール、そして酒はワンカップ大関、手には国技館地下で調理する焼き鳥(個人的には、東京出張からの帰る際の新幹線のお供なのだが・・・)というのだが、7月場所ではないこと。
まあ、野球もそうなのだが、「こういう状況の下、大相撲を生で観戦させていただいて、誠にありがたい」という心境で国技館に向かえばよいのではないかと思う。無観客の中、「神事」というのを前面に出して称賛された相撲協会、客を入れての初めての本場所は、適度で、節度のある観客の中での興行となるのかな・・・?