まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

『最長片道切符の旅』をめぐる机上旅行~第28日(松山(堀江)~益田)・その2

2020年06月04日 | 机上旅行

前回は四国から中国に戻り、呉線で三原まで来たところで中断となった『最長片道切符の旅』。1978年に宮脇俊三が訪ねたルートを2020年に机上旅行でたどろうというブログ記事だが、ようやく終盤戦に差し掛かる。

『最長片道』では北海道から始まった後、何回かに分割して旅をしたが、それも今回の三原からの再開が最終となる。この先6日間でともかく枕崎まで行き、翌日に東京まで戻るという旅程である。本文の第29日の章からも、どこか悲壮感すら漂ってくる。この旅を終えるとしばらくは旅に出ることもできないという・・・まあ、この旅行を一冊の本にせよという「仕事」があると、それだけの日数をかけて執筆しなければならないだろうから・・・。

『最長片道』では東京を始発の新幹線で出発し、まずは岡山に向かう。その「ひかり」が三原に停車しないために「こだま」に乗り換える。三原からは11時07分の在来線の広島行きに乗る。

一方の机上旅行、四国から中国への移動は、今は無い仁堀連絡船の代わりに松山観光港から呉港までフェリーに乗り、仁方駅にも立ち寄った後、呉線で瀬戸内を眺めながら三原まで来ている。第28日の正午前のことで、『最長片道』の再開と似たような時間帯である。

三原から山陽本線を行く。『最長片道』では沼田川の車窓に加えて、東広島の内陸部でも見られる石州瓦の集落についても触れている。山陰、特に石見の国と安芸の国でも西条あたりで似たような瓦が目立つのは、何かいわれがあるのだろうか。

山陽本線のこの区間は、2018年の西日本豪雨で、土砂流入、橋桁流出、斜面崩壊など甚大な被害を受けた。当然東京や大阪から九州を結ぶ貨物列車には大打撃で、一時的に伯備線~山陰本線~山口線経由の貨物列車を運行する事態にまでなった。

復旧までに3ヶ月弱かかったが、よく3ヶ月弱で復旧できたものだと思う。広島県では他にも呉線、芸備線などで大きな被害があり、県内の全線が復旧まではかなりの時間を要した。

その西日本豪雨に関して、今では報じられることもほとんどないが(まあ、それ以上のことをやっても平気という無神経だからだろうが)忘れられない行動があった。

豪雨があった当日夜に、東京にて「赤坂自民亭」という会合を開き、そこで乾杯している記念写真が世間に出回るということがあった。その中心にいた安倍は別にどうでもいいが、その会を仕切って、自慢げにSNSに配信していたのが、あの西村康稔である。今ではご立派にご出世なさって、「ポスト安倍」にもおなり遊ばされたそうだ。アベノマスクを拒否して、ご自身の下着を切って作ったかのようなマスク姿が女性(おばはん)に人気があるということで、本人も木に登った豚の気分で「ポスト安倍」にかなり色気を見せているようだ。

西村は安倍の腰巾着をやっていれば立身出席できるということを身を以てお示しされている。ぜひとも次の総選挙ではその色気を存分に発揮して、国内のええ加減な連中の票を獲得してもらいたいものだ。

・・・・・・ってなるかボケ。加藤を見ても人畜無害なので何とも思わないが、西村を見るとAV男優にいそうな顔で虫唾が走るわ。「ポスト安倍」といってもこの程度しかいないのか。

かつては、「三角大福」のように自民党の総裁=総理大臣のポストをかけて、今でこそ「派閥政治」と否定されているが、同じ党内でもガチンコの政争、ヤクザ顔負けの仁義なき闘いを繰り広げ、その中で自らの政策をアピールしていた時代があった。自民党の中でも常に官僚対党人、タカ派対ハト派、財政出動対緊縮財政など、時々によって主流派と反主流派のせめぎ合いがあった。

それが次代を経て、小選挙区制の影響もあるが、現在はそうした論争などまったくなく、自民党は安倍の顔色だけうがかい、たかが安倍の腰巾着風情がデカい顔をしている有様である。

『最長片道』をたどる机上旅行は広島県内を行く。その広島県もかつての自民党、特に池田勇人からの宏池会の流れを汲む王国である。その別の流れからは、県東部から中部にかけて強い勢力を持った亀井静香という人物もいたが。

それが今では安倍・菅のゴリ押しで、党本部から巨額の応援の金が流れたおかげで、何の主義主張もなさそうな(というか、人間味が全く感じられない)河井克行・案里といった輩が当選する土地になってしまった。それに対して何の反論も、自分の政治姿勢も主張することができず、ただ「禅譲」を狙って小さくなっているのが現在の宏池会の岸田文雄。こんな奴が「ポスト安倍の一番手」と言ってもいいのか。そうこうするうちに、西村とか、加藤勝信のような輩にすら存在感を抜かれてしまった。下着マスクの西村や、ご飯論法の加藤よりは岸田のほうがまだマシと思うが、時代劇や小説なら、ここから岸田文雄がキャラクターが変わって一気に大逆転をする展開なのだろうが、今のところそうしたことは微塵にも感じられない。

広島の自民党も落ちたものだ・・・。

・・・机上旅行ではそうしたことを思ううちに広島を通過。宮島を望む区間を走り、山口県に入って岩国に着く。しんどいし、書いている自分が不快になったので、ここで机上旅行記もストップする・・・。

 

※『最長片道』のルート(第29日)

(第29日)宮脇氏自宅から東京6:00-(「ひかり21号」)-岡山-(「こだま◯◯号」)-三原11:07-(山陽本線)-12:26広島12:28-(山陽本線快速)-15:06小郡15:09-(「おき6号」)-津和野18:00-(山口線)-18:39益田

 

※もし行くならのルート(第28日続き)

三原11:59-(山陽本線)-14:07岩国14:42-(山陽本線)-16:33新山口17:12-(「スーパーおき6号」)-18:48益田

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