まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第23番「醍醐寺」~近畿三十六不動めぐり・29(第11番「醍醐寺」~西国三十三所めぐり2巡目・33)

2019年01月27日 | 近畿三十六不動
昨年からの年越し紀行、正月明けの鉄道旅行の記事が続いていたが、札所めぐりについてもそろそろ終盤に差し掛かってきた。近畿三十六不動めぐりの29ヶ所目の札所として今回訪ねるのは世界遺産の醍醐寺である。

醍醐寺といえば、西国三十三所の札所でもある。西国めぐりの2巡目もここ醍醐寺と姫路の圓教寺の2ヶ所だけとなったが、醍醐寺が終盤まで残ったのは、近畿三十六不動めぐりを兼ねて訪ねようと思っていたからである。不動めぐりのほうのくじ引きがなかなか出なかったのでこちらも終盤になったというところである。醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山としての歴史もあるし、上醍醐・下醍醐・三宝院らで構成する大伽藍を持つだけのこともあって、さまざまな札所に名を連ねている。

西国めぐりの本尊である准胝観音は上醍醐の准胝堂に祀られていたが、2008年に落雷による火災が発生して焼失してしまった。現在、その時たまたま海外の展覧会に出展していた分身像を本尊として下醍醐の観音堂にて祀っている。納経も観音堂で行っているため、上醍醐に行かなくても札所を打ったという扱いであるが、1巡目に訪ねた時は、やはり上に行ってみようということで片道1時間かけての山上りを行った。

一方、不動めぐりの本尊である不動明王をはじめとした五大明王も元々は上醍醐の五大堂に祀られていたが、准胝堂の火災のように本尊が焼失するのを恐れ、またリスク管理という面から下醍醐に下ろして、不動堂で祀ることになった。現在は霊宝館にて安置されている。仏像を本来のお堂に祀るか、博物館に収めて安置するか、賛否の分かれるところだろうがやむを得ないことだろう。まあ、今回も上醍醐まで上がって、昔からの信仰の歴史をたどってみるのもよいだろう。

スケジュールの都合で1月13日に訪れることにした。それにあたって醍醐寺のホームページをチェックしたのだが、ちょっと何だかなあという感じだった。

まず上醍醐。昨年9月の台風21号の影響で参道にも被害があったようで、安全確保のために入山が禁止されている。1時間の山上りがなくなってほっとするような、残念なような気持ちである。2008年の火災の後も半年ほど閉鎖されている。

また、霊宝館だが1月4日から2月末までは仏像館が閉館となっている。五大明王像は仏像館に安置されているので、これは残念だ。1月3日は大阪にいたので、もしその日に醍醐寺を訪ねていれば拝観できたのだが・・。なお、1月29日~3月24日の期間、大宰府の九州国立博物館で醍醐寺展が行われるとあり、五大明王や国宝の薬師如来像などが出展されるそうだ。

まあ、日付を選んでいたらいつまでも回ることはできないし、ともかく行くことにしよう。

13日、京阪宇治線の六地蔵駅に現れる。醍醐寺にどのように行こうかということだが、今回は南から行くことにした。京阪六地蔵から3分ほど歩くと地下鉄東西線の六地蔵駅に出る。ここから2駅、4分で醍醐に着く。

地下鉄の駅の上はアルプラザなどが入る複合施設となっており、東に向けて住宅街が広がる。

ここを10分ほど歩いて醍醐寺の入口に着く。これから拝観ということで・・・。
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