まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

特急「ひたち」・・・座席未指定券とは

2018年11月08日 | 旅行記C・関東甲信越
10月下旬に東京に行く用事ができた。月曜日の朝から予定ということで、前日のうちに東京入りすることにしたが、前日は日曜日である。これはいい機会かなと思い、日曜日朝の新幹線で向かうことにした。

実質午前の9時半頃に東京入りすることにしたが、時間をどのように費やすか。東京都内にいるものいいが、何だかもう少し足を延ばしてみたいと思う。例えば、大阪からだとなかなか行くことのない北関東などいいかなと思う。頭にイメージするのは群馬の高崎、栃木の宇都宮、そして茨城の水戸という各県の代表的な街である。乗り鉄の要素は少し薄いように思うが。

その中で、別にサイコロで決めたわけではないが水戸を訪ねることにした。理由は・・・その北関東3県の中でももっとも訪ねる機会が少ないだろういうことと、アンコウと納豆をいただこうというものである。東京勤務時代に住んでいた常磐線の向こうということもある。

10月28日、新大阪を出発。日曜朝ののぞみ号だが指定席はほぼ満席である。晴天の中を走り、米原の向こうの伊吹山、また頂上に雪をかぶった富士山もきれいに見える。そんな景色を見ながら気持ちは年末旅はどこに行こうかと考えもする。やはり志向としては日本海、北陸方面にあるのだが、信州や東海といったところも捨てがたい。

品川で下車する。ここで品川9時45分発の特急「ひたち7号」いわき行きに乗り継ぐ。水戸は遠いといっても特急なら11時すぎには着く。E657系という車両で、目にするのは初めてだ。のぞみよりもゆったりしたシートで、通路側の席にもコンセントがついている。品川から水戸、いわきに向かう特急が出るのも、常磐線から東海道線に直通する「上野東京ライン」ならではであり、東海道新幹線との直接の乗り換えができるのは大阪からも近くなったような感じである。

今回、事前に指定の特急券を購入していたのだが、こちらに来て初めて知ったのだが、指定席の新しい仕組みが取り入れられていた。2018年3月のダイヤ改正からのもので、常磐線の「ひたち」「ときわ」 の他に、成田エクスプレスで導入されているという(2019年春からは中央線の「あずさ」にも導入だとか)。それは「自由席を廃止して、『座席未指定券』を導入する」というものだ。

「座席未指定券」とは中途半端に聞こえるが、日付と区間のみあらかじめ指定しておくもので、列車はどれに乗ってもよい。座席は乗る列車が決まった時点で指定を受けてもよいし、指定を受けずに乗り込んでも空いている席ならどこに座ってもよい(ただ満員なら空きが出るまで立ったままである)。もちろん従来通りの指定席券を事前に購入すれば座れるのは確実だが、自由席と違って「座席未指定券」は指定席券との間の料金差はない。もっとも、何も持たずに特急に乗った場合は、割増料金を取るという。

こう書いていてわかったようなわからないような、便利なのか不便なのかよくわからない制度だが、「座席未指定券」の客が乗って来てどの席が空いているのかはどう判断するのか。座席の上にランプがあり、緑ならすでに座席指定済み、黄色ならこの先の駅で座席指定済みの客が乗って来る、赤が空席である。私が品川で乗った時、私の座席は緑のランプがついていたが、赤のランプがほとんどである。「座席未指定券」の客は赤のランプを見て座る仕組みだ。

品川を出発すると左手には工事中の品川新駅が見える。品川の車両基地を縮小して、その跡地に駅を建設、山手線と京浜東北線の線路を移設するものだ。現在の線路が通る場所は新駅の駅前開発に充てるという。また品川はリニア中央新幹線の始発駅にも予定されており、この近辺も大きく様相が変わりそうだ。

東京に停車して、ここからは上野東京ラインの高架を走り、上野に到着する。常磐線の始発駅はやはり上野という意識が強いのか、ここからの乗客が結構多い。私の周りの赤ランプの席も半分以上埋まる。次は水戸までノンストップである。

東京勤務時代は常磐線沿線だったので見覚えのある景色が流れていく。荒川から江戸川、そして利根川と長い河川を渡って行くのも久しぶりである。ただ、当時利用していたのは各駅停車で、水戸方面に遠出する時も快速(途中から各駅に停車)に乗ることがほとんどだったから、特急だと車窓が速く通り過ぎていくように感じる。

筑波の平野部も抜け、偕楽園の横を過ぎる。11時03分、水戸に到着。久しぶりの茨城県上陸だが、ここから先に行くとキリがなくなるので水戸で折り返しとして、夕方まで過ごすことにする・・・。
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