まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

津山まなびの鉄道館

2018年09月02日 | 旅行記F・中国
津山に到着。昔ながらの「汽車駅」という風情がよいところだ。

ただ駅前に出てびっくりした。津山に来るのは数年ぶりだが、駅前広場、バスのロータリーが新しく、そして広くなっている。また駅前には古いアーケード街もあったと思うが、それが撤去されていて、新しい観光案内所やコンビニなどもできている。2013年度から駅前の再開発が具体化し、昨年の4月から供用されたという。

津山出身のあの方のパネルもあったりする。

さて目指す鉄道館だが、2016年4月に開館した。それまでは限られた日に事前の予約によって扇形機関庫が公開されていたが、現在は常時開館となっている。駅から見えるところにあるが、いったん駅の外から回り込む形で到着する。

この日は「津山線マルシェ」というイベントが行われていた。津山線開業120周年記念イベントの一環であり、この日に合わせてキハ47「ノスタルジー」編成の気動車を使った「記念号」も運転される予定だったが、西日本豪雨で8月上旬まで津山線が不通になったことを受けて運転が取り止めになった。そのためか、機関庫に続く引き込み線にその気動車も停まっている。

昔ながらの硬券きっぷにパチンと挟みを入れるタイプの入場券を手に、機関庫の見学である。イベント日ということもあってか、DF50形機関車が転車台に載せられている。また、キハ28には急行「砂丘」のヘッドマークがつけられている。

以前に限定での見学で訪ねた時は機関庫の中に入り、車両の前後や側面もじっくり見ることができたのだが、常時開館となってからは原則機関庫の中には入れないようになっている。大勢の人が来るから、車両の保全も考えてのことかと思う。

DD51形機関車もある。展示車両は山陰線などで長く活躍したものである。山陰線といえば、西日本豪雨で山陽線が不通となり、貨物列車の運転に大きな影響が出る中、1日1往復、伯備線~山陰線~山口線ルートでのコンテナ列車が復活した。復活にあたっては線路が大丈夫かとか、非電化区間の機関車をどう確保するかということも懸念されていた。かつてのように客車列車が走っていれば機関車も多くあったところが、現在は旅客は電車、気動車だし、山陰線の貨物も伯備線で米子までの区間しかない。

客車列車という言葉が出たのでついでに書くと、現在行われている「山陰ディスティネーション」の一環として、日本旅行の主催で9月29日~30日に大阪~鳥取間で、DD51形と12系客車を使った「白兎」号(団体列車扱い)が運転される。「乗り鉄」とすればぜひ乗ってみたいところだが、実は30日に先約が入っていて、29日の片道乗車なら鳥取まで行ってその日に引き返そうかと思っていた。しかし詳細が発表されてみると、往復乗車のみのコースだという。オプションでホテルも一緒に手配するかどうかとか、追加料金でボックスの半分、またはボックスまるまるを一人で利用できるのがあるそうだが、片道だけの利用があってもよかったのではないかと思う。残念。

さて話をまなびの鉄道館に戻すと、マルシェということで地元の名物を出す屋台が並んでいる。手にしたのはホルモンうどん。ちょうど軽い昼食ということで美味しくいただく。

展示室では岡山の鉄道の歴史や、鉄道の構造の仕組みを紹介するコーナーがある。昔懐かしいものもあり、施設全体がノスタルジーを感じさせるところである。

ひととおり見学を終え、駅に戻る。本来なら津山城や城下町歩きもいいのだが、時間を切り上げて津山線に乗ることにする・・・。
コメント