まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

バファローズに新入団とトレード話

2018年07月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
このたびの西日本の豪雨災害は「平成30年7月豪雨」と命名されたそうだ。平成最後の年も災害で語られることになった。この平成という時代は、その願いもむなしく毎年のように大きな自然災害、人災に見舞われた時代と総括されるのだろう。

タイガースのポスターだったか、「平成最後の覇者」を目指すような言葉があったかな。そのタイガースは9日から広島でのカープ戦。しかし豪雨災害の影響により3連戦は中止となった。

これは仕方ないだろう。マツダスタジアムそのものは被害がなかったとしても、周りでは甚大な災害で、4年前の安佐地区の集中豪雨よりも交通機関への影響は大きい。選手は新幹線で来れても道具は届くのか、またスタッフや売店も揃わないだろう。観客も来るどころではないだろう。とりあえずはオールスター戦も挟むが、その次の試合はできるのだろうか何とも言えない。東日本大震災の時は、まだシーズン前だったから仙台でのイーグルスの試合を他に振り替えることができたが(甲子園でのイーグルス対バファローズ戦というのもあった)。

そのバファローズ、前半の終わり、7月末のリミットの前に補強に動く。まずはアメリカ3A投手のローチを獲得。先発陣がこのところ苦しむ中での補強や、外国人のスペアということで彼らに危機感を持たせようということのようだ。

個人的には驚いたのは、BCリーグの福井ミラクルエレファンツから岩本を獲得したこと。元々高卒でタイガースに指名されたくらいだから素質はあったわけだが、昨年から福井の一員として投げていた。昨年は主に先発だったが、今年はセットアッパーとして登板。先週1日の敦賀での試合でも、バファローズから福井に派遣された神戸の後を受けて1イニングを簡単に抑えていた。

これは福井球団の売り込み作戦と言われている。NPB出身の選手はシーズン途中でも復帰の形で入団することができるが、それならばNPBで求められるであろう「短いイニングなら力強く抑えることができるところ」をアピールしたほうがよいとの起用である。確かに、独立リーグ出身・経由の日本人投手はNPBでは先発よりも中継ぎ、抑えで登板しているのが多い。

そこに、このところドラフト指名や選手派遣でつながりができてきたバファローズが目に止めたのだろう。いきなりの支配下登録である。本来ならば今いる育成選手たちが支配下登録を勝ち取らなければならないのだろうが、若手の奮起にも期待する。こういうのがあると、また独立リーグも観に行くのが楽しみである。

・・・というところまで書いて、さらにびっくりのトレード。ベイスターズから捕手の高城、内野手の白崎を獲得という。そしてその相手が、捕手の伊藤光、投手の赤間というのに驚く。

伊藤もかつては正捕手、2014年にあとわずかで優勝を逃した時の涙は忘れられない。しかし福良監督とは合わなかったようで昨年からほとんど出番なし。ファンの中からもトレードに出してあげれば・・という声もあったようだ。そこに目をつけたのが、捕手3人制で競わせながらも要が決まらないベイスターズということか。ラミレス監督に乞われたという話もあるようで、打者の補強として意外性のある白崎をつけ、2対1も何だからというので赤間がついたのかな。で、赤間が出ることになるから先ほどの岩本を獲得となり、その代わりで先に神戸が派遣されて・・ここまで書くと何が話の発端だったのかわからなくなるが、企業の人事異動にも似たような図式はいくらでも当てはまる。

バファローズ、ベイスターズとも首位からのゲーム差は広がっているがまだまだ巻き返し可能である。今回移籍、入団した選手たちがそれぞれ活躍しますように・・・。

(追記)伊藤光といえば、今年1月にバファローズの「お年玉プレゼント」というのがあり、バファローズ選手のユニフォームやサイン色紙(どの選手かはお楽しみ)が当たるというので応募したら、色紙が送られてきた。そこには「優勝」の2文字があったのだが、はかなくもバファローズでは叶わなかった。まだ若いながらも経験は豊富なので、若手の多いベイスターズの選手たちを引っ張る活躍を期待したい。
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