まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

大糸線を行く~ぐるり北信越

2014年08月31日 | 旅行記C・関東甲信越

この週末は新たなネタの収集ということでお出かけ。ついに「新企画」も始動したことで、また改めて書くことができればと思う。

・・・とその前に、半月が経過した北信越紀行について。

タイトルを「ぐるり」としたのは、これまで北陸線、北越急行、信越線と回ってきたところを、糸魚川を境に大糸線を南下、後は信州を経由して東海から関西に戻るというもので、これも「なるべく循環型コースにして、『往路』の区間を長くする」ということである。

Dscn8785 糸魚川は新幹線のホーム建設に合わせて、駅舎も橋上型となっていた。明るく機能的な感じのコンコースで、新幹線ホームへはまだパネルで遮断されているが、開業を祝っての新幹線や糸魚川観光案内の展示が行われている。

Dscn8788 ただ、この新幹線ホームには、汽車旅好きの方にはおなじみかもしれないが、かつてレンガ造りの機関庫があった。その横にはキハ52という気動車も停まっていた。そんな記憶を思い出す。ただそれらも新しいものに替わられる。それは今さら言っても仕方ないことである。

Dscn8786 これから乗るのは8時15分発の南小谷行き。新幹線開業後は北陸線が経営分離されるため、JR西日本としては糸魚川~南小谷がポツンと離れ小島のように残る。同区間の廃止の噂もくすぶっており、今後どうなるかわからない。ひょっとしたら乗るのは最後かなという思いで気動車に乗り込む。車内でトイレを使おうかとドアを開けようとすると、「使用中止」の文字。仕方なく階段を上がる。後で車内放送で「現在この列車のお手洗いは”満水”のためご使用になれません」とあった。「満水」って、それは糞尿がたまってあふれそうな感じということか??そんな、トイレのメンテナンスもきちんと行わないとは、やはりこの線へのJRの姿勢というのかな、それを感じさせる。

外は雨が降っている。この列車の終着後、南小谷駅から栂池高原に向かうバスが出るのだが、それに乗るかどうかまだ思案する。ただ段々と「中止」の方向に頭が行く。乗客は大きなリュックを背負った客も結構いて、これからどこかの山に行くのだろうか。

Dscn8796 列車交換をする根知を過ぎると姫川と並走する。名前は優雅だがその実は暴れ川で、これまでに何度も氾濫して、大糸線も長期の運休を強いられたことがある。それも路線の廃止が取りざたされる要因でもある。

Dscn8798 さてこの日、上流から濁流が押し寄せている。幸い列車が運休になることはないが、この区間は30キロ程度の速度でゆっくりと進む。小滝から平岩までは営業キロで7キロ足らずのところを12分もかけて走る。まあ、安全を期して慎重に走ることは致し方ない。この区間は線路があるだけでもよしとしなければならないのだろうから。

温泉地のある平岩から乗客があり、南小谷に向かう。雨が止む様子もなく、この時点で栂池高原行を中止することにした。接続の列車に乗って大糸線のどこかで途中下車するか、あるいは松本まで一気に南下するか。そうすると夕方に南小谷を出る「リゾートビューふるさと」号の乗車もあきらめることになるが、仕方がない。この日は降るなら降っても仕方がない。ただ明日(17日)はBCリーグの試合観戦があるので、そこだけは何とか避けてほしいという願いである(後日、栂池自然園のブログを見ると「お盆の後半は雷雨がひどく、ゴンドラが運休したりでちょっと残念でした」とあった。ゴンドラが運休ならバスで上がっても途中で引き返すことになったということで、早々と中止にしたのは結果的に正解だった)。

Dscn8817 Dscn8821 9時18分、南小谷に到着。次に乗るのは9時46分発の松本行である。やってきた車両を見ると、主に首都圏や東海の中距離列車で走る211系。全車ロングシート車である。これらの地区で新しい車両も導入されたので、信州に押し出されてきた格好である。はあ、ここでも全車ロングシートか・・・。

確か大糸線にはオリジナルの車両があり、白馬を見る側はボックスシート、安曇野側はロングシートというのがある。こういう形に改造するということはなかったのかなと思う。まあ今日は外の景色もほとんど見えないからどちらでもよいのだが。

あれこれ考えて、このまま松本まで南下するのももったいないということで、とりあえず信濃大町で降りることにした。塩の道の要衝であり、駅近くにある資料館を見るのもいいだろう。町の中なら、多少雨が降っていても歩くことはできる・・・・。

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