まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

大阪地下鉄全線一日乗りつぶし・終

2013年07月07日 | 鉄道企画もの

Dscn1381そろそろ夕方近くなってきた大阪市内。16時を回っての現在地は大阪地下鉄の北東の終端駅・井高野である。残るは堺筋線と御堂筋線という、南北の動脈路線である(南北といえば、先ほど乗ってきた今里筋線も該当するが、こちらは放射線状に伸びた各路線をバイパス的につなぐ役割があると思う)。

Dscn1384次に向かうべきは堺筋線の天神橋筋六丁目か、御堂筋線の江坂である。井高野は鉄道としては終端駅であるが、ここから脱出する方法としては、阪急の相川までまた歩くか、市バスに乗ることである。幸い、井高野は市バスの便が結構便利。駅からすぐの北江口住宅前のバス停に向かう。大阪駅までの系統があるが、時間帯によっては1時間に4~5本出ていることもある。地下鉄はできたが、場合によってはバスのほうが使い勝手よさそうである。この日使用したエンジョイエコカードは市バスでも使用できるし、大阪駅行きが途中天六を経由するとあって、堺筋線へのアクセスはこれに決定。16時21分発の大阪駅行きに乗車する。

井高野方面から3つ目の停留所ではあるが座席はほぼ満席。ここから東淀川区一帯のバスの旅である。途中の停留所からも乗車が多く、立ち客も多く出た路線である。もうここまで来れば、天六から堺筋線で天下茶屋、南海高野線で中百舌鳥まで南下して、御堂筋線なかもずから江坂まで北上・・・という組み立てができる。後は時間である。江坂まで行って19時に天王寺に戻るのに間に合うか。そういう時には、バスのゆっくりした走りや信号待ちというのに焦りを感じることがある。たかがアホな企画のためにカッカすることもないのだが・・・。

Dscn1385上新庄駅で降りて阪急で天六に向かおうかなとも思ったが、結局そのまま乗車。長柄橋を渡り、先ほどは地下でくぐってきた淀川を今度は道路橋で渡る。淀川はこの後もう一度渡ることになるのだが・・・。

Dscn1386長柄橋を渡ったところからしばらくノロノロ状態で走ったが、辛うじて17時前に天六に到着。ここから伸びる天神橋筋商店街。この後何もなければこの商店街にふらりと入って大衆酒場にでも行きたくなるところだが、いやいやまだまだ地下鉄に乗り込む。

Dscn138917時03分発の天下茶屋行きは阪急の車両。今回は井高野からバスで来たが、例えば相川か上新庄から阪急に乗り、朝の門真市から古川橋まで京阪電車に乗れば、大阪地下鉄以外にも大手私鉄5社、JR、大阪モノレールを含めた鉄道三昧になっていたところである。いずれ今度は、この「逆企画」をやってみようかなとも思う。

Dscn1390堺筋線は8.1キロと、地下鉄8路線の中では最短距離である。路線カラーは阪急を意識した茶色(マルーンとは微妙に色合いが違うが)。その阪急方面からの立ち客が多かったが日本橋で多くの下車があり、そのままの流れで天下茶屋に到着する。こちらも大衆酒場の多いところで、この後何もなければ・・・(以下略)。

Dscn1393Dscn1395地下からそのまま高架に上がる形で南海高野線の準急に乗り込む。今度は大和川を渡り、堺市役所のある堺東も過ぎ、中百舌鳥まで南下する。大阪地下鉄と言いながらも八尾市、守口市、門真市、東大阪市、そして堺市という周辺地域にまで及ぶネットワークである。この後最後に訪れる江坂は吹田市。他社との乗り入れということになるとこれに生駒市、茨木市、高槻市も加わる。

Dscn1397Dscn1401そして最後となる御堂筋線である。言わずと知れた大阪地下鉄の大動脈。シンボルカラーは赤。24.5キロという、谷町線に次ぐ距離を走り、その道中は天王寺、なんば、梅田という繁華街をたどり、新幹線と接続する新大阪も過ぎる。江坂まではおよそ50分。17時48分発となる千里中央行きは最新の30000系である。

Dscn1400なかもず発車時点ではさほどでもなかったが、駅ごとに乗客が増え、天王寺からは満員となる。私も大阪地下鉄では最も利用する路線であるため、さほど新鮮味があるわけではないが、一日で各線の乗り比べを行った中で、やはりメイン路線であるとの印象を持つことになった。

西中島南方を過ぎると地上に出て、1時間半前に渡った淀川を再び渡る。新大阪を過ぎ、東三国を過ぎる。

Dscn1403いよいよ後一駅で江坂。30000系にはドア上にモニタがあり、それでも江坂の表示。

Dscn1406そろそろ暮れなずむ江坂に到着。朝の8時に八尾南を出発してからおよそ10時間半、ようやく無事にこの企画も終了することができた。最後に改札を出るとちょうど飲み会の集合時間のようで、若者のグループがいくつも駅前にできており、居酒屋の呼び込みも行われるところであった。

ただこの後は19時に天王寺に戻り、鈍な支障さんとの会食であるが、残念ながらその時間には間に合わない。まあそれでも、一日暑い中を乗り歩いたことである。アベノにてアベノミクスについて語らいながらの一献というのを楽しむことにしよう・・・・。

Dscn1409地下鉄開業80周年を勝手に記念しての企画で、今回はさまざまな路線の表情を見ることができたが、やはり変化という意味では駅同士の連絡手段のほうが楽しめたほうが強かったかもしれない。このレポートもそちらの記述が多かったのも何だか皮肉な気もする。環状線の内側の外の景色と言うのもほとんどなかったし・・・(西梅田のビル群くらいだったか)。

ただ今後90周年、100周年と迎えるにあたり、大阪の交通網に新たな動きがあるか、鉄道ネットワークは発達するのか、そういう将来の街の姿というのも見てみたいものである。

その前に今度地下鉄がらみでやるとすれば、今回の真逆で「全線全駅下車」ということになるのかな・・・・?

コメント