14日はサークル「お散歩だんらんの会」の11月例会への参加のために東京へ。15日の「時刻表検定試験」とのタイアップということで、今回の旅行ということになった。
利用したのは「ぷらっとこだま」のエコノミープラン。新横浜まで「こだま」のグリーン車利用で10,400円というすぐれもの。新大阪からだと3時間半の道のりだが、車中では文庫本を見たり、時刻表を眺めての「予習」で結構あっという間に時間が過ぎる。ただ外は時折激しく雨が降り、果たしてお散歩が無事行われるのかどうか心配である。
ところが、新横浜に到着して昼食をとった後で、カラリと外が晴れ渡った。これはまさにサークルの皆さんの普段の心がけがいいからかな・・・・。
東急東横線の多摩川駅に集まったのは私を含めて11人。私がこの例会に参加するのも1年ぶりのことで、会主の旅の侍さんはじめその時にお会いした方、そして初めてお会いする方さまざまである。
まずは多摩川駅近く、かつて遊園地だったという公園を散策した後、駅からの散歩を始める。少し歩くと暑く感じるくらいの陽気となり、思わず上着を取る人が多い。本当に、今年の気温変動というのは激しいな・・・。
やってきたのは多摩川沿いにある多摩川台公園。このあたりは小規模ながらも古墳の多いところである。公園内には無料の資料館もあり、それぞれがこの辺りの古い歴史に思いを馳せる。古墳といえば私などは出身地ということもあり大阪の古市古墳群に入れ込むところなのだが、この多摩川沿いも古くから大きな力を持った勢力があったことをうかがわせる。
それの現代版が田園調布ということになるだろうか・・・・(ちょっと強引)。
案内されたのは田園調布。アップダウンの激しい中に多くの豪邸が並ぶ。それぞれが個性を持った建物であり、建築物として眺めるのも楽しい。参加者もなかなかこういうところにご縁のない方が多いようで(もちろん私もその一人です)、口々に「すごいですね」「いくらお金持っているのかな」と感心するばかり。
本当にVIPな方の私邸もあり(周りには警備の方も)、ありがたく拝見させていただく。
最近都市学に関する新書を読んだのだが、その中でイギリスの「ガーデンシティ」と日本の田園調布の対比が取り上げられていた。その主旨は日本の田園都市はガーデンシティと似て非なるものであるというものだったが、いざその中に身をおいてみるとそんなのは関係なく、都市景観の美しさには感心するものである。
いつしか大田区を過ぎて世田谷区へ。出発から2時間を経過したこともあり、等々力不動尊の向かいにあるカフェで休憩。それぞれにケーキや好みの飲み物を注文し、しばしだんらん。飲食については皆さんそれぞれこだわりがあるようでして・・・・。
さて後半戦は等々力不動尊から始める。この下にあるのが、今回のイベント案内にもある等々力渓谷。
訪れる前はちょろっとした公園みたいなものかと思っていたが、これがなかなか深い自然である。今は緑しかないが紅葉の名所として知られているそうで、自然を満喫する散策にはぴったりのところ。湧水を眺めたり、渓谷内にある古代の横穴式石室に立ち寄ったりと、都市の中の自然を楽しむ。東京というところの多様性を味わうことができた。
そろそろ夕方も近くなったところでやってきたのは多摩川。雲は多いものの西に沈む夕陽を眺めることのできる時間帯。
雲の間から広がるグラデーションに、参加者の皆さんも感嘆しきり。何かこう、夕陽に向かって叫びたくなるような画像。
このあたりで少し列が長くなるが、それぞれ語らいながら河川敷を歩く。多摩川に限らず、こうやって河川敷を歩くというのも久しぶりのこと。
出発してから4時間、ちょうど17時に東急田園都市線の二子玉川駅に到着。ここでお散歩は終了し、二次会へは8人が参加。駅前の居酒屋で大いに飲む。私もこういう形での飲み会に参加するのは久しぶりのことで、自分の体調の回復具合も確かめることになる。最後はちょっと疲れたが・・・・。
会の皆さんに英気をもらったようで、いよいよ本日は「最後の」時刻表検定試験・・・・。