まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ナローゲージをめぐる

2009年11月07日 | 旅行記D・東海北陸

再び「近鉄週末フリーパス」の旅の続き。

Dscn4983午前中に三岐鉄道の三岐線で貨物列車の雰囲気を楽しんだ後、伊勢治田から阿下喜へ。こちらは、三岐鉄道の北勢線の終着駅。このブログでもおなじみ大和人さんと3年前に名古屋で「時刻表検定試験」を受験した際に訪ねて以来(あれからもう3年になるのか・・・)の阿下喜だが、当時工事中だった駅舎もシックな木造駅舎に生まれ変わっていた。ローカル私鉄の終着駅とは思えない。

Dscn4984さて、列車の発車まで時間があるのとちょうど昼食時ということで、しばらくこの阿下喜で過ごすことにする。駅前のショッピングセンター内のラーメン店で昼食をとった後、「阿下喜温泉あじさいの里」へ。

前に来た時は足湯を楽しんだのだが、今回は入浴ということにする。あいにくとタオルを持っていなかったのだが、そこはショッピングセンター内に100円ショップがあり、バスタオルも合わせて調達できた。町営の施設ということもあり、400円で天然温泉を楽しむ。ただあいにくと、露天風呂に入っている時に雨粒が落ちてきた。まあ、天気予報通りである。

Dscn4985朝も早かったのでここでしばし休憩として、阿下喜駅へ。ナローゲージを走る小型車両がすでに停車していた。

Dscn4986こうやって写真を通しただけではその「小ささ」は伝わりにくいかな・・・・。

Dscn4988ナローゲージといえば細々としたイメージがあるが、そこは地元の足としてしっかりと活躍しており、駅ごとに乗客があり座席も埋まる。向かいの席に客が座ると、その間を通るのはちょっと気を遣うかなという幅である。それにしても、貨物列車にナローゲージ、三岐鉄道にはその筋の人たちが好みそうなアイテムが揃っている。ただ、どこぞの私鉄のようにファンのためだけに列車を走らせるのではなく(結局無残にも廃止されましたが)、きちんと地元の足として機能しているのがえらい。

阿下喜から40分ほどで西桑名着。日本で唯一、標準軌、狭軌、ナローゲージの3種類の線路が一同に会するのが桑名。ここから再び近鉄電車の旅となり、今朝降り立った四日市に戻る。

Dscn4994ここで向かうのは、もう一つのナローゲージ路線である近鉄内部線。四日市駅の高架下の小ぶりなホームから出発。

Dscn4995こちらは路線バスのような小さな座席が並ぶ。先頭部にも座席があり、ここに陣取れば前方の景色を眺めることも可能だ。

それにしても、揺れが激しい。時速に直せばそれほどのスピードは出ていないのだが、小さな車両がその性能をフルに出しているかのようで、スピード感はある。

Dscn499715分ほどで終点内部着。道路脇から少し入ったところにある終着駅で、鉄道模型のレイアウトにありそうなつくりである。ただ、外に出てはみたものの豪雨。どこかに行こうという気もなくなり、早々に駅舎に引き上げる。

再びナローゲージ車両の感触を味わう。途中の西日永からは八王子線というのが一駅だけ分岐しており、本来であればそちらにも乗車するところなのだろうが、この雨でホームの外に出るのも面倒になり、結局そのまま乗車。1時間足らずのショートトリップとなった。

さて、時刻はそろそろ夕方。三岐鉄道とナローゲージという所期のお目当ては達成したので、早々と特急で引き上げてもよいのだが、せっかく来たのだから四日市で軽くやっていくことにしよう。そういえば、三重県で「飲む」という経験はまだなかった。

Dscn5004激しい雨の中、駅前の商店街に向かうと「串焼道場」というのがあった。焼き鳥ややきとんの店で、値段も安そうなのでこちらに入る。

Dscn5003ここで「おっ」と思ったのが、ホッピーのセットで使われている焼酎。キンミヤ焼酎というやつで、東京の下町のホッピー通の中では「焼酎はこれでなくちゃ」といわれるもの。ものの本で確か三重県の酒造会社がつくっているとあったが、その宮崎本店というのは四日市の会社だった。そのお膝元でホッピーを味わえるとはこれは意外な収穫である。

Dscn5001ただ一つ言わせてもらうなら、「東京の下町の味」というよりは、四日市で製造していることをもっとPRしてもいいのでは、と思うのだが・・・・。

Dscn5005ここで2日間の旅のしめくくりとして、再び近鉄特急で帰阪とする。この難波行きもアーバンライナー車両が使用されており、ということになればデラックスシートに座る。心地よい乗車で、気がつけばもう鶴橋が近かった。

今回は吉野・飛鳥、そして四日市というところをターゲットにしたが、このフリーパスは通年販売ということもあるので、また機会を見つけて出かけてみたいものだ。今度はお伊勢さんめぐりもいいかな・・・?

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