まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

長瀞の紅葉

2006年11月26日 | まち歩き

テレビ画面で「京都の○○寺から紅葉の中継をお送りします」というシーンを見るようになった。今年は紅葉の進みが遅いようだが、ようやくその時季になってきたようだ。そういえば私もまだ今年は本格的な紅葉を見ていない。11月に入り、奥多摩に出かけたり、神宮外苑のいちょう通りを観に行ったりしたが、いずれもまだまだ木々は青々としていた。

11月最後の週末となった25日(土)、どこかに出かけようと地図やネットなどを見るうちに、秩父の長瀞の地名が目に飛び込んできた。長瀞には春に満開の桜を見物に出かけたが、さすが由緒ある名勝、秋の紅葉のスポットでもあるようである。ちょうど見ごろを迎えているということで、天気もよいことだし出かけることにした。

P1011761 池袋から東武東上線に乗り、寄居でセメントを積んだ貨物列車を見て、秩父鉄道の三峰口行きの列車に乗り継ぐ。車内は紅葉見物や、「その筋」とおぼしき乗客で混雑していた(私もハタかれ見れば「その筋」の太い人・・ってなことになるのかな?)。沿線にも三脚を立てて陣取った「その筋」の人の姿を多く見かける。時間帯からして、そろそろ秩父鉄道自慢のSL「パレオエクスプレス」が通過する頃だろう。

P1011765 観光客でごった返す長瀞駅着。秩父鉄道で来た人、観光バスでやってきた人。埼玉県内はもちろん、東京からおよそ2時間弱で自然あふれるポイントに来られるということで賑わっている。

P1011773 駅前の土産物屋群を抜け、見物スポットの岩畳へ。荒川の河原に隆起した奇岩の上に立ち、対岸を見やる。すっかりと黄色くなった木々を見る。青い空、黄色い木々、そして荒川の穏やかな緑が実にいい関係だ。そこに上流から木舟が静かに下ってくる。また、カヌーを操って下ってくる人もいる。P1011777

前回の桜見物の時にはこのライン下りの船には乗らなかったが、今日は乗ってみよう。ちょうど岩畳のところが乗り場になっており、川を下り、帰りはバスで長瀞駅に戻るコースで1550円とある。団体の乗客も多いのだが、そちらは船を貸切利用するし、また一般用の船も次々に出ている。ちょうど待っていた船に乗り込む。

P1011784 風が川下から吹いてくる。さすがにちょっと冷たい。そんな中、船の舳先と艫に船頭が一人ずつつき、舳先のほうが棹で川底をぐいっとやり、艫のほうが艪でアシストと、観光ガイドを行う。モーターは使わず、全て昔ながらのスタイル。ガイドの話では、今日は水かさが少なく、実に穏やかな流れとのこと。川も透き通っており、川底を泳ぐ魚の姿も見える。この荒川が下流に行くと隅田川になるのだが、とても同じ川とは思えない。

P1011789 水かさが少ないとはいっても、岩のために流れが急になっているところもあり、そこは棹を使わず自然の流れに乗って速度を上げる。「横のビニールを上げてください」時折船がバウンドしたようになり、しぶきが飛び散る。水かさの多いときはもっと迫力あるだろうな。

水の流れもよいが、両岸に広がる紅葉の景色もなかなかのものである。

15分くらいの川下りを終える。乗客は出迎えのマイクロバスに乗って長瀞駅に戻るが、船は・・・?何とユニック車で川から吊り上げ、陸送して上流の川下りコースまで持って行き、またそこから岩畳まで乗客を乗せて下るのだとか。確かに、あの岩場を艪をこいで上るのは不可能である。

長瀞駅に戻り、ここからすぐに秩父鉄道の旅を続けてもいいのだが、「上長瀞のほうに紅葉のスポットがありますよ」と船頭さんに勧められていたこともあり、再び荒川の流れにそって今度は上流のほうへ歩く。20分ほど歩いたところにある「月の石もみじ公園」。

そこはちょうど今を盛りと、赤々とした景色が広がっていた。先ほどの川下りの時の紅葉もきれいだったが、やはり紅色の景色こそ、見る者をうならせる。

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すっかり満足。その足で、上長瀞駅へ。ここから終点の三峰口に行くことにする・・・。

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名古屋味めぐり・2~時刻表検定受験の旅・5

2006年11月26日 | 旅行記D・東海北陸

19日の時刻表検定試験。名古屋観光専門学校での午前中の第2種試験を受験する。第2種ということで親同伴で来た小学生の姿も見られる。ただ小学生には時刻表を使いこなすのはちと難しいのではないかと思う。ただ、「時刻表博士」になるにはこのころからの「英才教育」も必要だったりして。車両の形式や駅の名前を暗記する小学生はたまに見かけるのだが・・・。

P1011743 11時30分に試験終了。午後からの第1種試験は13時開始である。さて、昼食をどうしようか。大和人さんと協議の結果、矢場町にある味噌カツの店「矢場とん」の本店に向かう。試験会場からは歩いて10分ほど。

P1011742 ところが、人気の店だけあってごらんの行列。角を曲がって路地まで長く伸びている。ある程度回転は速いと思うのだが、万が一試験に間に合わなかったら困る。「矢場とん」は昨日訪れた名古屋駅の地下街にも店があるので夕食に回すことにして、ここは立ち去る。名古屋めしとしてはもう一つ、ひつまぶしも候補にあがったが、同じく専門店が混んでいたのと、値段がやたらに高いためにパス。

時間も押してきたので、何か持ち帰って食べられるものをと考えるうちに、二人の口から出たのが「そういえば、天むすがあったな・・・」。うまい具合に松坂屋の地下に「天むす 千寿」の看板が出ており、一人前5個入りを購入。これを試験会場に持ち帰る。

P1011744 名古屋の天むす。製造元には「藤森時計店」とある。「天むす」という名称は食べ物の一般名詞のように思うが、実はここの登録商標とか。つまり、天むすの元祖を手に入れたことになる。えび天の乗せたおにぎりはコンビニなどでも広く売られているが、そういえばよく見れば「天むすび」とか「えび天」とかいう呼び名だったな・・・。また、コンビニのおにぎりでは天ぷらがおにぎりの外側に乗っかっているのだが、この「天むす」は控えめに米の中に入っている。米の味が先に来て、天ぷらの風味が後からじっくりくる。予想以上の味だ。

それにしてもなぜ時計屋さんが天むすなのだろうか。いろいろ調べたら、どうやら三重の津の天ぷら屋「千寿」の賄い料理だったのを、この藤森さんがその味に感激して、何とか多くの人に味わってもらえないかと自ら修業し、「千寿」の名をのれん分けしてもらったのだとか。

P1011747 腹ごしらえも済み、天むすパワーで午後からの試験を受ける。試験終了後は、夕食までには時間があるので藤ヶ丘まで足を伸ばして、昨年の「愛・地球博」の会場の足として活躍した「リニモ」に乗車する。日本初の「浮遊式リニアモーターカー」である。博覧会には行かなかったので、「リニモ」にはこの時期になってようやく初乗車だ。なかなかスピードもあり、安定した走りである。終点の八草まで行き、帰りに万博公園でものぞこうかと思ったが、ここで雨が激しくなったのでやむなく断念。「何か、千里の万博公園とモノレールみたいやな」と大和人さん。いずれ、この沿線にもニュータウンができるのだろうか。

さて、「リニモ」と東山線を乗り継いで名古屋駅に出る。ここで地下街の「矢場とん」へ。さほど待つまでもなく店内へ。一押しの「わらじとんかつ」を注文する。いよいよ、味噌カツとのご対面。やはりわらじだけに、でかい。

P1011753 味噌カツの中には味噌がカツの一部にかけられているのがあるが、「矢場とん」の味噌カツは、味噌がかけられているというよりは、味噌の中にカツがつかっている感じだ。もう、濃厚な味。やはり名古屋の味は味噌にあり。

ここで、近鉄特急で大阪に戻る大和人さんと別れ、再び「ぷらっとこだま」の人となる。昨日今日とあれこれ名古屋めしを味わってきたのだが、出発まで時間があるので、仕上げに名古屋めしのベテランであるきしめんをすする。やはりこれがないとな・・・。

P1011758 時刻表検定試験とのタイアップで、その土地の名物を味わう旅行。すでに来年の受験も決めており、会場をどこにするかを考えるのがこれからの楽しみだ。さて、来年はどこに行こうかな・・・・。(尾張、もとい終わり)

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