出版大手の講談社と小学館がマンガ雑誌で提携することになった。共同でマンガ雑誌を創刊するというものだが、業界の1、2位企業がこうした提携に乗り出すのは極めて異例のことで、出版業界のマーケットが年々縮小している象徴ともいえる。27日の午後7時のNHKニュースが報道し、翌28日に各紙が追いかけたのも異例なことであった。
講談社は1959年に「少年マガジン」を創刊し、「巨人の星」や「あしたのジョー」などを連載し、ピーク時には420万部の発行部数を誇った。一方の小学館の「少年サンデー」も同じく59年に創刊され、「「オバケのQ太郎」や「名探偵コナン」などを連載、最高200万部発行した。しかし、雑誌の10年連続の前年割れの販売金額減少の波をかぶって、このところ発行部数はいずれもピーク時の半分以下に落ち込んでいる。
そこで決まったのが両社で新雑誌を発行しよう、という計画。新雑誌はマガジンの「金田一少年の事件簿」とサンデーの「名探偵コナン」から過去の人気作品を選んで掲載する。4月から3カ月間、月2回発行する、という。会社としては業界1、2位であるが、ことマンガ雑誌では集英社の「少年ジャンプ」がナンバーワンで、2,3位連合ということになる。詳細は3月中旬に明らかにされるようであるが、新雑誌と既存の「少年マガジン」と「少年サンデー」の棲み分けはどうするのか、よくわからない。全体にマーケットが縮んでいるなかで、とても期間限定の提携がうまくいくとは思えないか、背に腹はかえられない、というわけか。
マンガ雑誌はほとんど広告を載っけないので直接関係ないが、電通の調べによると、雑誌広告はいまやネット広告に抜かれてテレビ、新聞に次いではネット広告ということになっている。雑誌に限らず、人はお金のかからないネットを志向しつつある。マーケットとしての雑誌の低迷は広告にも及んでいるわけで、マンガ雑誌の提携の背後にある根は深そうなだ。
講談社は1959年に「少年マガジン」を創刊し、「巨人の星」や「あしたのジョー」などを連載し、ピーク時には420万部の発行部数を誇った。一方の小学館の「少年サンデー」も同じく59年に創刊され、「「オバケのQ太郎」や「名探偵コナン」などを連載、最高200万部発行した。しかし、雑誌の10年連続の前年割れの販売金額減少の波をかぶって、このところ発行部数はいずれもピーク時の半分以下に落ち込んでいる。
そこで決まったのが両社で新雑誌を発行しよう、という計画。新雑誌はマガジンの「金田一少年の事件簿」とサンデーの「名探偵コナン」から過去の人気作品を選んで掲載する。4月から3カ月間、月2回発行する、という。会社としては業界1、2位であるが、ことマンガ雑誌では集英社の「少年ジャンプ」がナンバーワンで、2,3位連合ということになる。詳細は3月中旬に明らかにされるようであるが、新雑誌と既存の「少年マガジン」と「少年サンデー」の棲み分けはどうするのか、よくわからない。全体にマーケットが縮んでいるなかで、とても期間限定の提携がうまくいくとは思えないか、背に腹はかえられない、というわけか。
マンガ雑誌はほとんど広告を載っけないので直接関係ないが、電通の調べによると、雑誌広告はいまやネット広告に抜かれてテレビ、新聞に次いではネット広告ということになっている。雑誌に限らず、人はお金のかからないネットを志向しつつある。マーケットとしての雑誌の低迷は広告にも及んでいるわけで、マンガ雑誌の提携の背後にある根は深そうなだ。