舛添東京都知事の政治資金濫用の不祥事が横浜市の林文子市長にも及ぶこととなった。事の発端は26日発売となった週刊文春が「林文子市長はヘアメイク代も税金だった」と報道したことになる。林市長は早速、その日夕に記者会見を開き、「市の広報番組に出演するためのもので、全く問題ない」として、今後とも改めないと強調した。つまり、税金の無駄遣いではない、と宣ったわけだ。林市長はこの他にも舛添知事と同様に飛行機のファーストクラスに乗ったことがあるようだが、この点については釈明していないようだが、他にも叩けば埃がでそうな雰囲気ではある。
週刊文春誌にようrと、林市長は市長就任後、確認できたふだけでも8回、市の広報番組に出演した際に撮影用のメイクを行っており、いずれも市から支出している。林市長は「1回あたりヘアセットの料金として約3万円を支出しており、市の事業として必要な支出と考えている」と釈明している。市の広報番組だから、ヘアメイク代は市の経費から支出するということだが、だったら市長以外の横浜市の職員にも同じようにヘアメイク代なり、衣装代の支出も市の経費として認めているのか、と聞きたい。
市の広報番組はテレビ神奈川あたりで放映、もしくは庁内のテレビで放映されているのだろうが、それなら横浜市は普段の市議会なり、委員会で市民が傍聴しているからといって、ヘアメイク代なり、身支度に必要な経費を公費として使うことを認めているのであろうか。 広報番組だからといって特別扱いすることは全くないだろう。市の事業である限り、他の事業と同じように経費を市が負担するべきかどうかを判断すべきだろう。 通常の業務を行ううえで必要な経費と同等に扱われるべきだろう。
26日夕にこのことを報じたテレビ番組は総じて林市長に同情的のようだったが、果たして横浜市が置かれている財政状況に照らしてそう言い切れるものなのか、もう一度胸に手を当てて考えてほしい。このことについて市に寄せられた横浜市の市民13人のうち10人が批判的だった、という。なけなしの家計費から1回のヘアメイク代の3万円を市の経費から支出している、と聞いて市民税を納めるのを考え直したい、と思っている横浜市民はもとお多いことだろう。
林市長もそうした市民の声に耳を傾けたら、あんな居直りめいた発言は出てこないことだろう。林市長に猛省を促したものだ。市民感覚を忘れた市長はいずれ市民の支持を失いこととなることだろう。