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鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

日本の最先端技術の研究に勤しむ理化学研究所を見学できて、その息吹を感じ取って感激した

2024-06-05 | Weblog

  4日は埼玉県和光市にある理化学研究所の見学ツアーに参加した。先月末にたまたま理化学研究所のサイトを開いたところ、見学ツアーが開催されるとの広告を見て、定員20名ですでに募集人数を大幅に超える応募がある、と書いてあったので、おそらくダメだろうと思っていたら、当選の通知が来たので,喜んで参加することにした。和光市までは渋谷から副都心線を通って都心から約1時間で行ける感じで、集合時間の1時50分まで20分くらいで着く予定で和光市駅から歩きだし、西門までたどり着くと閉まっていて、約100メートル先の正門まで行くと、再び西門まで歩けとのことで、遠回りして、それらしき団体がいたので合流すると、もう一度西門まで行って受付をしてくれ、ということで、汗かきながら歩き回り、やっと見学団に合流できた。

 で、見学団に加わり、最初の理研ギャラリーにてオリエンテーションを聞いた。そこで、理研が1917年に設され、大河内正敏氏のもとで、多くの研究者を輩出し、ノーベル賞受賞の湯川秀、朝永振一郎博士らを生み出し、米国のカーネギー、ロックフェラーと並ぶ地位を確立したことなどを聞き、改めて理化学研究所の偉大なる業績を拝聴した。その後、脳神経科学研究センター、仁科加速器研究センターを見学し、理化学研究センターが元素番号113のニホニウムの命名権を獲得するなど数々の業績を挙げたことなどを聞いた。

 理化学研究所は東京近郊の和光市の約30万平方メートルもの広大な敷地のなかで2700人もの研究者が務めており、この中には外人研究者が約800人も含まれている、という。昨2023年度の予算は1000億円を超える規模で、今話題の量子コンピューターやサイクロンはじめ原子核の研究など最先端の研究が進められている。数年前にノーベル受賞の山中伸弥教授が脚光を浴びたIPS細胞の研究に参じた小保方晴子研究員もここ理化学研究所員であったことは有名である。見学の途中、広大な敷地の横にゴルフ場を思わせる緑地があり、大きな通信塔が立っていたので、何かと思っていたら、米軍の装置だと説明していた。また、敷地の一角にサッカー場かと思われるような運動場もあり、研究員、所員の間でサッカーか、ラグビーでもやるようなこともあるのかな、と思わせてくれた。

 ともあれ、日本の科学技術の最先端の研究が行われているいわば聖地である理化学研究所を訪れ、その息吹を感じられたことに感激した。来た甲斐があったというものだ。もちろん、ほんのその一端を覗いたに過ぎないが、いずれ、家族の一員がこの施設の一員にでもなるようなことでもあれば、一層、身近に感じることができることだろう、と思った。

 和光市駅からの帰りに行きに利用した副都心線を使って帰ろうと思ったが、1時間ほど先だったので、池袋行きの西武池袋線しかなくて、それに乗った。池袋駅に着いて、改札を出て山手線に乗り換え、渋谷駅で田園都市線に乗り換えて溝の口駅に帰った。で、結局行きの520円に比べ200円近く高いものとなってしまった。一旦改札を出てしまうとこういうことになってしまうのだろうが、いい経験をしたのだから、と納得した次第。今秋にも再度、見学会行われるとのことだったので、都合がつけばぜひ再度訪れてみたい、と思った。

 

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1 コメント

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マルテンサイト千年グローバル (鉄の道サムライリスペクト)
2024-10-14 13:39:21
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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