鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

映画「ミッション・インポッシブルーーデッドレコニング」相変わらずの迫力に感動し、オリエント急行の登場に懐かしさを覚えた

2023-07-29 | Weblog

 29日は東京・二子玉川の109シネマズでトム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブルーーデッドレコニングを観賞した。コロナウイルス感染もあってここ1年、すっかり映画鑑賞から遠ざかっていたので、久しぶりの映画鑑賞となった。宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」とどっちにしようかな、と迷ったが、面白さのうえではこちらかな、と思って選択した。ミッション・インポッシブルシリーズでは7作目となり、相変わらずのトム・クルーズの画面いっぱいにきびきびした動きを見せるのは流石だと思ったが、恐らくこれが最後のシリーズ作となるのではないか、と思われた。

 映画はいきなりロシアの潜水艦が敵方潜水艦から見えない状況で潜航していくシーンが現れ、その秘密をいかに作り上げたかを記録した文書を隠した場所の金庫を開けるカギをいかに保管しているかが明らかとされる。そうした折に突然目の前に現れた敵国潜水艦を打ち負かすために発射した魚雷が反転して攻撃してきてしまい、乗組員のほぼ全員が死去してしまう惨事に見舞われてしまう。

 このことが欧米の情報筋に漏れ伝わり、秘密にしていたはずの問題のカギの所在についても知るところとなってしまった。そしてトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの情報部隊にも問題のカギの所在を突き止め、それをなんとしても奪い取ることが命令として下され、イーサンはじめ隠密部隊は中東から欧州にかけて問題のカギを求めて動き回る。とりわけパリではカギを持っているとされる女性諜報員を追いかけて必死の追撃作戦を展開し、街中を縦横無尽に走り回るシーンには次から次へとあの手この手の追撃シーンが繰り返され、画面一杯に右から左へ動き回るいつも場面が大々的に展開された。

 そして追撃の最後となる場面がパリからトルコのイスタンブールまで走るオリエント急行の列車内で問題のカギを持っているとされる女諜報員がもう一人の別の女諜報員が持っているもうひとつのカギと組み合わせると作動する仕組みとなっていることを列車内で確認することとなり、イーサンはその現場にオートバイでかけつけ、列車内で奪い取ることを計画する。

 ところが、イーサンが駆け付けた時にはすでに受け渡しが終わっており、改めてクリミア半島のセバストポリでそのカギが有効に作動するかを確かめることとなっていた。ところがイーサンが駆け付け、オリエント急行に乗り込んだ時には何者かに橋が爆破され、列車は最後部の食堂車から谷底へ落下していき、イーサンはかろうじて持参していた落下傘で難を逃れ、逃げ延びて一命をとりとめた。肝心のカギはセバストポリに持ち込まれて使命を果たしたのか、わからないままに映画は終了してしまった。ロシアの発明がどうなったのかも触れずしまいでなんだか消化不良のまま、ジ・エンドとなってしまった。

 オリエント急行にはコロナ前の2019年にパリからイスタンブールまでかみさんと乗車したことがあり、その車内をトム・クリーズが走り回る姿を見て懐かしい感じがした。そのオリエント急行の食堂車はじめ数台が谷底に落ちていくシーンは強烈で、オリエント急行を運営するベルモンド社がこの映画の制作に多大な協力しているのだな、とも実感した。パリ、ベニスでの相変わらずのスピードあふれる自動車での暴走、そして活劇シーンの迫力はいつも通りのものだったが、60歳を超えシニア層となったトム・クルーズにとってはしんどそうな場面も見られ、この映画が最終作となるのではないか、との感想を持った。

 

 

 

 

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岸田首相が旧統一教会の主催する会合に出席していた、とTBSの報道特集が報じていた。岸田首相の賞味期限もそろそろ限界にきているのではなかろうか。

2023-07-09 | Weblog

 8日夕のTBSテレビの報道特集は昨年安倍元首相が殺害されてから約1年経ったのを意識して、先々月の26日に東京で、安倍元首相を偲び新しい憲法を制定するために「新憲法制定議員同盟」なる会合が開かれ、下村元文科相、中谷元防衛相、井上義行議員、馬場伸幸維新の会代表らが出席、冒頭に麻生太郎名誉総裁がビデオメッセージを寄せたのに続き、岸田首相が来賓として出席し、「改めて憲法改正を実現したい」と話したことを報道していた。この集会を開催したのは統一教会系の団体、UPF(宇宙平和連合)なる団体で梶栗正義なる人物が代表を務めており、この会合の準備には旧統一教会の会員が携わっており、会場にも旧統一教会の関係者が多数参加していた。

 岸田首相はこの前には先進7カ国の首脳を束ねて広島でG7の首脳会議を開いたばかりで、マイナンバーカード問題など山積する国内の課題の解決に取り組んでいる最中で、しかも昨年の安倍元首相の殺害事件後、自民党と旧統一教会の関係を断つことを宣言していて、その状況が一向に進んでいないことが問題となっていた。なのに、その旧統一教会が主催する会合にいけしゃーしゃーと参加して、何事もなかったかのように憲法改正について、語るというのは一体どういう神経をしているのか、と改めて政治姿勢が問われている。

 岸田首相自らが自民党議員に対して旧統一教会との関係を断つように求めているのに自らは何もなかったかのように統一教会が主催する会合に出席して挨拶するなど決して許されてはならないことである。出席にあたって、当該会合を主催する団体がいかなる性格のものであるか、きちんと調べたうえで参加するかどうかを決めるべきなのに、そうした検討をしたことのが全くうかがえないのは政治家としての役割りを果たすうえでいかがなものか、という基本的な問題すらはらんでいる、ともいえる。

 しかも最近のマスコミの報道によれば、統一教会の韓鶴子総裁は最近、韓国を開催された日本の会員を前にした会合での挨拶で、旧統一教会に対する日本政府の対応が極めて遺憾なものとなっているのを腹にすえかね、岸田首相をはじめ日本の政治家をここへ呼んで再教育しなさい、と部下に厳しく申し渡したとのことが大きく伝えられている。まるで、岸田首相が韓総裁の部下であるような表現ぶりで、これをみる日本人に日本は韓国の旧統一教会の命令の下にいるのだ、と思わせるよなもので、この映像を見た岸田首相がなんと反応するのか、聞いてみたいような気すら抱かせた。

 そんな折りの岸田首相の振る舞いで、なんとまあタイミングの悪いTBSの報道である。報道ではこの会合に参加した日本の政治家のコメントも紹介されていて、「この会合が旧統一教会によって開催されていたのを知らなかった」との反応がほとんどで、そう言わざるを得ないことだろう。知っていたら、参加しない、というのは事前に調査を十分にしていなかった、というのに等しい。そんな政治センスではこの後に政治家としての活動を辞めた方がいいだろう。

 TBSはこの日は安倍元首相殺害のほぼ1年、ということで報道に踏み切ったのだろうが、事実確認するのにここまで時間がかかった、ということなのだろうが、韓総裁の岸田首相召喚教育発言があった直後だけに、岸田首相が改めてどんな発言をするのか、注目される。岸田首相の発言について、ノンシャランとした発言が多い、との某評論家の発言があったが、要するに何も考えていない、ということで、そろそろ、賞味期限も失せてきた、ということだろう。

追記その1(7月10日)9日夕方のテレビニュースを見ていたら、岸田首相が5月のG7サミットを広島市で開催した際に地元広島の関係者が十分に協力してくれたから、感謝状を贈る、ということで、広島まで出向き、当の関係者を多数招いて、直に感謝状を手渡したことを報じていた。感謝状を受け取った地元有力者たちが感謝状を頭の上に掲げて大喜びしている様が映されていた。広島は岸田首相の地元選挙区で、まるで総選挙の事前活動そのままだった。表彰して感謝の意を表すのはいいが、これにかかった費用が岸田首相のポケットマネーというのなら特に言うことはないが、公費で国民の税金で賄われているというのなら、いい加減にしてくれ、と言いたくなる。会計検査院はこうした点を厳しくチェックしてもらいたいものだ。

追記その2(7月18日)岸田首相は豪雨被害で日本中が対策に大わらわとなっているのを尻目にさっさとEC首脳会議に出かけてしまい、あげくの果てに最大のアピールポイントにしようと思っていたウクライナのゼレンスキー大統領との会談が実現せず、何のための洋行か、といぶかられたのに続いて今度は中東へ出かけ、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)などへ行き、首脳会議で温暖化対策で合意したとか、伝えられている。マイナンバーカード問題や、少子化対策や防衛費増加の財源問題など山積する国内の諸問題をほったらかしで外遊に勤しんでいる場合か、と国民の厳しい目が注がれていることを一体どう思っているのか、一緒に付いて行っている記者団も外遊で頭が空っぽになっているのではないだろうか。こんなことでは低迷する内閣支持率はさらに低下していくことは避けられないことだろう。

 

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