鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

すっかり令和祝賀モードのなか、5月1日のメーデーのメの字もなかったこの十連休はどこかおかしい

2019-05-02 | Weblog

 4月30日の平成天皇の退位礼正殿の儀に続いて昨5月1日は新たに令和時代の幕開けで、旧皇太子が新たな天皇に即位する朝見の儀、および剣璽等承継の儀が皇居・宮殿「松の間」で執り行われ・テレビ・新聞各社は朝から晩まで連日、皇室がらみのニュース、」回顧、特集で埋め尽くされた。おかげで4月27日から5月6日まで十連休と我が国始まって以来のお休みで、国中あげて祝賀モードに入っていて、世界で何が起ころうが我関せず」といった感じで、なにか大事なことが抜けているのではないか、といった感が強い。毎年5月1日は労働者の祭典であるはずのメーデーのメの字は一切お目にかからず、日本中が十連休に酔いしれている。

 確かに新たな天皇が即位するのは国民としてお祝いしなければならないのだろうが、こんな事態を一体だれが仕組んだのだろうか、と思いいたると粛然とせざるを得ない。天皇の生前退位という史上あまり例をみないことが起きたことがこうした事態をもたらした発端ではあるが、だからといって十連休のさなかに天皇の」退位と新天皇の即位を行うというのはどう考えても行き過ぎではなかろうか。4月1日という新年度のスタートならやむを得ないが、5月にずれるのなら何も連休の間の4月30日と5月1日に退位と即位の日をもってくる必要はない。それが4月27、28日、もしくは5月3、4日であってもなんら差し支えない、現に前回の平成の時は昭和天皇が崩御したこともあって、確か1989年1月7日を以て元号が変わった。

 ということは明らかにいまの政治の中心にいる安部首相がなんらかの意図」を以てかくなるように仕組んだ、ということができるのではなかろうか。いまの政治情勢から見て、ここはひとつ国民の関心を自民公明の与党が劣勢に立っている政局から国民の目をそらすのに格好の話題が元号の転換ではないか、と判断したのだろう。いまの与党が置かれて状況は直前の衆院補選で沖縄、大阪の地方区選で敗退し、頼みの景気も中国市場の成長率ダウンや日米貿易摩擦で一向に上向かないし、外交も北方領土返還も遠くなっているし、安部政権の約束である北朝鮮の拉致家族生還も宙ぶらりんといった感じでまさに八方ふさがりである。だからここは新元号の令和、そして新天皇の即位でなにか新しい時代がやってくる空気を醸し出す絶好の機会とでもとらえたのだろう。

 テレビ、新聞の報道を見る限り、国中あげて令和時代の到来で、すっかり祝賀モードに入っており、安部首相の目論んだ通りの展開となっているようである。テレビのチャンネルをひねれば正に祝賀ムードに浸っている感じである。しかも十連休で国中がのんびりといった感じである。

 しかし、冷静にみると、日本で十連休を休めて楽しめる人は全体の30~40%に過ぎない、という。休めるのはリタイヤーしているシニアと学校が休みの子供たち、それに月給制で賃金が約束されている大企業のサラリーマンと官庁務めの公務員くらいで、あとは交代で休みを取らざるをえない外食・サービス業、中小企業の従業員で、パートタイマー人は休めば賃金がもらえないし、病院務めの看護婦さんたちは休みたくて休めないだろう。役所は休みでも教育委員会のもとにある図書館の従事者はほとんど休めない状況にある。

 安部首相は労働組合が行う5月1日のメーデーをつぶすのがならいだったのではなかろうか、と勘繰りたくなる。安部首相は引き続き米トランプ大統領を」国賓に迎え、新天皇との会見を仕組み、外交でも皇室カードを切るような計画を進めているが、自らの立場を固めるにに皇室を利用するようなことはやめてもらいたい。でなくても十連休の間にグローバルでも国内でもなにか大変重要なことが進んでいるのに日本だけがおいてきぼりにされているのではないか、と心配である。お祝いで受けれるのはせいぜい2日くらいで打ち止めにしてほしいものだ。

追記 十連休中の新聞はすべて夕刊はないものと思っていたが、4月30日と5月1日は朝日、日経とも夕刊が発行されており、昨5月2日もあるだろうと思っていたら、結局発行されなかった。事前の4月26日にはです「十連休明けの5月7日は休刊日です」との折込ちらしでの通知はあったが、こと夕刊についてはなんの通知もなかった。常識的には十連休」なのだから当然4月30日から5月2日までの3日間の夕刊」はお休みだろうと推測されたが、4月30日と5月1日の夕刊は発行され、5月2日の夕刊はお休みというイレギュラーな結果とあいなった。夕刊を発行した2日間は上皇陛下の退位と新天皇の即位となり、どこかで号外を発行したのでついでに夕刊も発行してしまえ、という”決断”が下されたのだろう。それならそれで事前に読者にお知らせすべきだ、と思うのだが、新聞社経営者の中途半端な決定は理解できない。

 

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