鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

永く愛用してきたファクシミリ付きの黒電話が故障してしまった。そろそろ黒電話ともおさらばの時が来たようである。

2023-11-30 | Weblog

  このところ、電話の調子がよくないので、思い立って昨29日の夜にメーカーのブラザーに電話して聞いてみた。我が家の電話はブラザーのFAXー790CL/CLWなるファクシミリ付きの電話である。かれこれ20年くらい前から使用しているが、ずっと前からファクシミリは機能しなくなっていて、最近は留守番電話にすると、呼び出し音が鳴り続けてしまう事態に陥っていた。少し前までは音声で留守であることを応答し、メッセージを録音していたので、誰から掛かってきたのか判り、折り返すことができ、役には立っていた。ところが、数日前から全くそうした反応を示さなくなっていた。これでは相手がだれかもわからず用をなさないので、直るものなら、と思い立った。

 で、ブラザーの「お客様相談室」に聞いてみたところ、どうやら「過去に録音したメッセージが一杯になっていて、それを消去するために一度電源を切って数時間経って電源を入れてみたら、もとに戻るかもしれない」と教えてくれた。なんでも電源切ると過去に録音していたメッセージのデータを消してくれるかもしれない、ということだったので、夜寝る前に電話の電源を切って、今朝起きた時に電源を入れてみた。期待して結果を待ったが、やはりというか、元のように機能を果たしてくれることはなかった。

 考えてみれば、電源を切るだけで、メモリーに溜まっているデータを消去してくれることは通常考えられないことである。一旦収めたデータを消去するには何らかの命令を出さないとただ電源を切ることだけで消去できるとは考えにくい。電話をかけてきた相手が吹き込んだ音声録音データが電源を切るだけで消去されてしまうとしたら、却って不都合なことともなりかねない。そこまで考えずに期待してしまった方が浅はかだった、とも思わざるを得ないだろう。

 そうした結果を伝えるため、今朝、もう一度、ブラザーに連絡し、次なる対策を尋ねたが、そうなると「もう打つ手はない」とのことだった。ついでに今朝、電話の電源を入れた際にスイッチが入らず、何回も電源を入れ直したことも伝えると、「そっちの方もなんらかの障害が起きている可能性も考えられる」とのことで、もう電話を取り換えることを考えざるを得なくなってしまった。

 我が家の電話はもう20年近く使用しているが、改めて取扱説明書の表紙に書いたメモを見ると、すでにメーカーのブラザーは生産を取りやめており、部品の装備も止めてしまっている。修理したくともできない状況にある、ということである。いまどきファクシミリを装備している電話機など世の中に必要とされていないことだし、時代遅れと言われても仕方がない。

 それにこれだけインターネットが普及しているのにファクシミリはもちろん、家庭用の黒電話を所有している世帯はどんどん少なくなってきている。我が家の子どもたちも黒電話は一切所有していないし、最近のZ世代の若者はほとんど黒電話など所有せずにすべて携帯電話で済ましていることを考えれば、もう黒電話を持たなくなっていてもいい頃なのかもしれない、と思った次第である。

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国民がどう思っているかを考えたうえで皇族のパーフォーマンスのあり方を決めていてもらいたいものである。

2023-11-27 | Weblog

 26日夕刻にテレビを見ていたら、天皇陛下が都内で開かれていたコンサートを聞いている姿が映し出されていていて、なんでこんなことを報道するのだろう、と思ってチャンネルを変えしまった。これまで秋篠宮家の眞子なり,佳子のことがテレビに映ると同じようにチャンネルを変えてきたが、どうやら天皇陛下のことも同じようにするに及んで、いよいよ皇族のことを見るのが嫌になってきたのだな、と実感した。なぜそう思うかと考えるにいまの天皇一家はいまの日本、日本人が置かれた状況を一体、どのように考えているのか、と思うと何も考えていないのだ、と思うに至ったからだ。

 世の中が何事も心配することなくほんとんどすべての人が幸せに暮らしているのなら、天皇一家がいまのように好きなことをして暮らしていてもただ存在していてくれるだけで、何事もなく済んでういくのだろうが、いまの世界、日本を眺めわたしてそんな状況下には全然ないのである。コロナ感染拡大で多くの人が大変な目に遭ってようやく平常を取り戻しつつあるいま、世界ではウクライナ戦争、そして最近はイスラエル、パレスチナの間で戦争状態になっており、生活面では円安に物価高騰で多くの人が困難な生活を強いられていて、そうした状況にもかかわらず政界は旧態依然の国費を遣い放題で、岸田首相以下劣化した政治家が輩出して、改善の方向は全く見えていない。そうした状況に庶民は置かれて明日へ希望も失いかけているのに天皇一家は昔ながらの優雅な生活を満喫して、国費の無駄遣いに奔走している始末である。

 日本のなかでいまどき日本は皇室があるから尊いのだと思うような人はほとんどいないことだろう。なのに皇室にいる人はなぜいまの庶民が置かれている現状を理解しようとしないのだろう。皇室は人々が汗水垂らして収める税金があってこそ暮らしていけるということをまず理解してほしい。そして、いまの庶民がどう暮らしているのか、ということに思いを巡らせてほしいものだ、さらにはそうした庶民に対してどのように振る舞えばいいのか、ということにおもいを馳せてほしいものだ。そうすれば、いままでのようにノホホンと「皇族でござい」と振る舞うようなことは許されないと思うのである。

 もちろん、そんな振る舞いをしてくれ、というのではない。ただ、いまの状況を考えてみて、どういうことをすればいいのか、をみずからの頭で考えてほしい、と思うだけである。なかにはそうした思いを張り巡らせることができない人もいることだろう。そのために総勢100人は下らない宮内庁の官僚が控えているのではなかろうか。宮内庁の役人もいまの時世に合った皇族というものがどういう姿勢で国民に臨めばいいのか、をよく考えて、皇室一族のパフォーマンスがどうあるべきか、を考えてほしい。

 そのために一度、国民が皇族そのものをどう考えているのか、をなんらかの方法で調査してみることをお勧めしたい。マスコミはよく内閣の支持率アンケ―ト調査をするが、そうしたものを隠密でもいいからやるべきだ、と思う。それを公表するかどうかは出てきた結果をみたうえで、考えてもいいことだと思う。こうしたことを考えるに至ったのは一重に数年前に起きた秋篠宮眞子さまのことがきっかけである。いまだにニューヨークで注目を集めている小室眞子さんが異常な状態に置かれていることの世論に与える影響は大きい、と言わざるを得ないだろう。

 

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全国の小学校にグローブ3個を送り届けるにはいかにも大谷選手らしい快挙で、素晴らしいことだが、少し考えねばならないことがあるのではないだろうか

2023-11-12 | Weblog

 米メジャー最大の人気者の大谷翔平が全国2万の小学校に1校当たり3つの野球用グローブをプレゼントすることを決めた、という。なんでも右用2つと左用1つの3つだそうで、「一緒に野球をしよう」とのメッセージも伝えられるともいう。1個1万円するとすれば総額6億円かかるといういかにも年内にも米ドジャース球団と800億円もの超高額な金額で移籍契約を結び、破格なボーナスを獲得する大谷選手らしいビッグな企てに驚きと称賛の声が湧き上がっている。各小学校にプレゼントのグローブが届くのは年末になりそうだが、しばらくはこの話題が大いにもてはやされそうである。

 このビッグな贈答劇には早くも絶賛の声が沸き起こっているが、ごく一部には1小学校当たりわずか3個のグローブでどうやって野球をするのか、といった声も出ているようだが、総じてはいかにも大谷らしい善意のプレゼントだと絶賛する声が多いようだ。ただ、試合をするには少なくともチーム9人には各1個のグローブが必要なので、あと6個のグローブはだれかか、小学校自体が備えなけければならない面はありそうだ。だったら、グローブでなく、バットだったら、3本で足りるのではとか、ボールだったら20個なり、30個は贈れるのでは、といったことも考えられる。

 そう考えてみると、1個人が小学校になにかを寄付するという行為をどう考えたらいいのか、ということなってくる。一般にある有名人が出身地の小学校なり、中学校になにか物を寄付する場合、直接送れば問題ないだろうし、そうしたことはこれまで多かった。しかし、今回の大谷選手のように全国の小学校に寄贈したい場合は、やはり小学校を管轄する文部科学省に対し、申請したうえで、どのように送り届けるかを打ち合わせるということになることだろう。具体的な手筈はきちんと決めたうえで執り行わないと混乱が生じることにもなりかねない。今回はすんなりと受け入れられることとなろだろうが、売名行為と取られるようなねらいがあるようだと、受けつけないようなことも十分にあり得ることでもある。

 今回の大谷選手の場合、市町村を通じて送られることになるのか、直接大谷選手から送られるのか詳細は分からないが、恐らく大谷選手側が依頼してヤマトなり、アマゾンなりのルートを通じて届けられることとなることだろう。

 冷静に考えて、今回のように全国の小学校に野球のグローブを配布するのは1個人が行うべきことではなく、本来、国なり、県なり市町村が税金を使って行うべきことで、いかに大谷選手が野球の発展を願ってすることでもないような気もする。大谷選手がそう考えるのは素晴らしいことで、野球界の発展はいいことでもあるが、国として同じ考えのもとに動いているかとなると、多少の差があるようにも思えてもくる。となると、今回の大谷選手の企画はもっと周りをよく見たうえで打ち出されたものなのか、という点が気になってくる。大谷選手の周りにそうした状況についてなにかサジェッションを与えるような人がいなかったのかも気がかりとなってくる。

追記(12月26日)大谷選手の全国の小学校へのグローブ贈呈はこのクリスマス時期に一斉に送られ、それなりに反響を生んでいる。ただ、瀬戸内海に浮かぶ愛媛県下の魚島にある魚島小学校は生徒わずか1人で、ここにも3個のグローブが届けられた。大谷選手の好意が届いたのは事実だが、わずか1人の生徒に3個のグローブが届くとは皮肉な結果と相成った。機械的に企画すると、こんな結果となるということだろうが、もう少し配慮があってもよかったのではなかろうか、とも思わざるを得ない。

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他で使ったことのないクレジットカード情報がどうして海外で不正使用されるのか、理解を超える事態が起きた

2023-11-03 | Weblog

 2日に大人の休日倶楽部を運営するJR東日本からハガキが来て、所有するジパングカードの利用内容を確認したい、との連絡だった。直ちに開けてみると、指定のURLを開き、あなたのカードの利用状況を確認してほしい、とのことだった。その通りに見てみると、海外の店舗で電動工具らしきものを数万円で購入している、と書かれてあって、もしその通りなら○を、使用していないのなら✖印をつけて返信してほしい、というものだった。全くそんな購入をしていないので、直ちに✖をつけて送信した。JR東日本はその後については「そうした使用をしていないのなら、メールが返信されてから10日以内に新しいカードを送ります」ということだった。

 それで1件落着というわけだが、メールを送り返した後で、考えてみれば、このジパングカードはJRの新幹線を利用して旅行する時にしか使用したことがなく、どうしてカードの情報・データが流出したのか不思議になってきたので、改めてジパングカードのセキュリティデスクなるところへ聞いてみた。そしたら、担当者は①不審なメールからの問い合わせに答える形でカード情報を漏らしてしまった場合、②詐欺グループがなんらかの形でカード情報を盗み取ってしまう③詐欺グループが高性能なクレジットマスターなる手法でアットランダムに数字を打ち込んでカード情報を探りあてるーーの3つの場合がある、と説明してくれた。

 確かに以前、アマゾンのサイトからの問い合わせに答えてクレジットカード情報を聞かれるままに打ち込んんで送信してしまい、VISAデスクから「不正使用があったので、当該クレジットカードの使用を止めます」との連絡を受け、そのカードを再発行してもらったことがあったし、他にも同じようなことで、クレジットカードの再発行をしてもらったことがあり、何回も痛い目に遭っている。この時に詐欺グループに渡ったカード情報が今回の詐欺を働いた集団の手に渡って、今回の不当使用につながったことも考えられる・

 ただ、今回のように全く他で使ったことのないカードが海外で使われたというのは全く初めてのケースで、一体どこからカード情報が漏れ出たのか見当がつかない。逆にいえば、詐欺グループは1回でも手にしたクレジット番号などの情報・データはなんとしてでもお金を得ることにつなげるのだ、との執念からすら感じさせてくれる。16ケタ、つまり1000兆の番号をアトランダムに打って、手に入れたリストと照合して使用できるものにしてしまう。すごい執念すら感じさせる。

 その一方で、今回のジパングカードはまさか、緑の窓口の社員、もしくはその周辺の関係者がデータを漏らしている、などとは思いたくはないが、そうとでも思わないとできない事件ではないか、との思いもわいてくる。高度に進んだネットワークの情報社会の歪みがこんなところにでも出てきているのだろうか、との思いもしてくる。常人の理解を超えた現象がこれからも出てくるのだろうか。

 

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オリジナル着物で売り出した着物販売会社をめぐる損害賠償裁判を傍聴して感じたこと

2023-11-02 | Weblog

 1日は東京・霞が関の東京地裁へ行き、裁判の傍聴に出かけ、午後1時半から615法廷での個人数人が江戸小町なる会社に対して損害賠償、売買代金等請求している民事裁判の証人尋問を傍聴した。冒頭、証言台に立った被告会社の女性従業員に対し、原告の父である顧客に対し、何百万円もする着物を年1億円以上も売り上げた経緯について、被告、原告双方から質問が相次いだ。どうやら、その女性従業員は色仕掛けのメールを送ったりして、ご機嫌を取り、あげくの果てにはその顧客のマンションの鍵まで持って、押し掛けるなどの行為をしていたことまで暴露された。

 続いて証言台に立った被告会社の能勢社長は「100点くらい買い上げてもらい、全体の売り上げの4%を占めるに至った」との事実明らかにした。それほどの重要な顧客だった人が病気になったことを知らなかったので、病院にお見舞いに行ったこともあるとも語った。しかし、その顧客はその後施設に入所し、死亡してしまったようで、その後こうして裁判の被告の立場となり、原告側から提出された証拠によって、自社の従業員が色仕掛けで顧客を取り込んでいたことを知り、大いに反省することとなり、その従業員を解雇したことを明らかにした。

 そして、最後に証言台に立ったのは死亡した顧客の次女で、「父が亡くなったあとの遺品整理で、タンスの中から多くの着物が見つかり、どうしていいのかわからないほどだった」と心情を明らかにした。そして「父は施設に入ってからお金がない、と言っていた」とか、「ずっと女性従業員からメールが来たり、電話も頻繁にかかってきていた」とも語った。代理人の弁護士から「どうしてあなたが証言台に立ったのか」と聞かれて、「父と一番仲が良かったから」と答えていたが、もっと決定的な事実が打ち明けられるのか、との期待を持って聞いていたが、それほどの中身のない証言であった。

 証人尋問を聞いていて、原告側がお父さんの亡くなった理由として江戸小町での着物を沢山買ったことが影響している肝心の点が立証されていないし、損害を蒙ったとの証拠がそれほどあきらかとされなかった印象が強かった。裁判長は最後に双方に対し、和解について打診して、原告、被告から意見を聞くことで、法廷は閉じたが、原告はそれほどの損害賠償を勝ち取れない結果となるしかないと思われた。

 あと証言を終わって傍聴席に就いた被告会社の社長と解雇された問題従業員が仲良さそうに座って、時々談笑さているような素振りを見せていたのが気になった。解雇を命じた社長と解雇された女性従業員がそんな雰囲気を醸し出していたことに違和感がぬぐえなかった。社長がこうして裁判の場に出てくるのは大いに評価できるが、どんな目で見られているのかの自覚がないことが気懸かりともなった。江戸小町はネットで見ると、オリジナル着物を売り出し、それなりに存在感のある企業のようであるが、行く末が懸念された。

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