18日は東京・渋谷へ出たついでに渋谷シネマズでロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演の映画「インフェルノ」を観賞した。2013年に刊行されたトム・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの3作目で、今回もトム・ハンクス演じるハーバード大の宗教象徴学者、ロバート・ラングストンが主にイタリアを舞台にダンテの神曲をもとに世界に黒死病なるものを流行らせようとする一味を追いかけ、最後はその試みを止めてしまう物語で、わけのわからにグループが2重、3重にからんで必死の追走劇を繰り広げる。ミステリーとしては理解するのにやや時間がかかるが、それなりに楽しめた。
地獄を意味する「インフェルノ」は冒頭、イタリア・フィレンツェの街中で、人組に追われた男が塔の上に逃げ込むが遂には塔から飛び降りてしまう場面から始まる。そこから一変して同じフィレンツェのとある病院に負傷してベッドに寝込むラングストン教授が登場する。頭を撃たれて、記憶が定かでないところへやってきた女警官がいきなり警護についているガードマンを撃ち殺し、病室に入ってこようとする。驚いた看護婦のシエナは教授と逃げ出し、自分のアパートに逃げ込む。なぜこんなことになったのかわけのわからないまま記憶を取り戻そうとするが、状況が呑み込めないまま、看護婦の用意してくれた背広を身につけ、ポケットに手をやると骨でできたペンライトが見つかる。それを操作するとダンテの神曲に出てくる場面が映し出される。
その場面が意味する謎解きをし、ラングストンはシエナとともにボッチィチェリの絵画のある美術館やサン・ジョバンニ礼拝堂、ベネツイアなどをめぐることになるが、そこでも命をねらう一団から追われ、必死の逃亡劇を続けながら、一方で謎解きをしていく。そのうちに彼らの背後に中世の黒死病にならってウィルス菌をまいて地球の滅亡を目論むゾブリスト教授の計画を知り、それをなんとか食い止めようとすることとなる。ウィルス菌は撒布後4-7日で全人口の95%が感染するという恐ろしいもので、ゾブリスト教授は地球の人口増加を食い止めるためにはこの方法しかない、として計画したものの、実施を前に自殺してしまい、その実行は弟子に引き継がれた。
ところがそうした事実を知った後になって、ラングストン教授と一緒に逃げていたシエナが実はゾブリスト教授の愛弟子であることが判明し、最後のトルコ・イスタンブールでのサマーコンサート会場で地下水にウィルス菌を撒布しようとの試みをラングストン教授たちが必死になって食い止め、ハッピーエンドとなる。ラングストン教授がフィレンチェの美術館から何者かに盗まれたダンテのデスマスクをこっそりと返す場面でジ・エンドとなる。
このシリーズ特有のイタリアを中心とする中世ヨーロッパの美術や遺跡をめぐりながら展開するミステリー劇は舞台装置としては絶好のものを感じさせるものの、キリスト教に疎い日本人にはすんなりとは頭に入ってきてくれない感は否定できない。それにはじめは理解しにくいグループが次から次へと登場してトム・ハンクスに絡んでくる背景もわかりにくいところもあるが、娯楽作としてはそれなりに楽しめた。
地獄を意味する「インフェルノ」は冒頭、イタリア・フィレンツェの街中で、人組に追われた男が塔の上に逃げ込むが遂には塔から飛び降りてしまう場面から始まる。そこから一変して同じフィレンツェのとある病院に負傷してベッドに寝込むラングストン教授が登場する。頭を撃たれて、記憶が定かでないところへやってきた女警官がいきなり警護についているガードマンを撃ち殺し、病室に入ってこようとする。驚いた看護婦のシエナは教授と逃げ出し、自分のアパートに逃げ込む。なぜこんなことになったのかわけのわからないまま記憶を取り戻そうとするが、状況が呑み込めないまま、看護婦の用意してくれた背広を身につけ、ポケットに手をやると骨でできたペンライトが見つかる。それを操作するとダンテの神曲に出てくる場面が映し出される。
その場面が意味する謎解きをし、ラングストンはシエナとともにボッチィチェリの絵画のある美術館やサン・ジョバンニ礼拝堂、ベネツイアなどをめぐることになるが、そこでも命をねらう一団から追われ、必死の逃亡劇を続けながら、一方で謎解きをしていく。そのうちに彼らの背後に中世の黒死病にならってウィルス菌をまいて地球の滅亡を目論むゾブリスト教授の計画を知り、それをなんとか食い止めようとすることとなる。ウィルス菌は撒布後4-7日で全人口の95%が感染するという恐ろしいもので、ゾブリスト教授は地球の人口増加を食い止めるためにはこの方法しかない、として計画したものの、実施を前に自殺してしまい、その実行は弟子に引き継がれた。
ところがそうした事実を知った後になって、ラングストン教授と一緒に逃げていたシエナが実はゾブリスト教授の愛弟子であることが判明し、最後のトルコ・イスタンブールでのサマーコンサート会場で地下水にウィルス菌を撒布しようとの試みをラングストン教授たちが必死になって食い止め、ハッピーエンドとなる。ラングストン教授がフィレンチェの美術館から何者かに盗まれたダンテのデスマスクをこっそりと返す場面でジ・エンドとなる。
このシリーズ特有のイタリアを中心とする中世ヨーロッパの美術や遺跡をめぐりながら展開するミステリー劇は舞台装置としては絶好のものを感じさせるものの、キリスト教に疎い日本人にはすんなりとは頭に入ってきてくれない感は否定できない。それにはじめは理解しにくいグループが次から次へと登場してトム・ハンクスに絡んでくる背景もわかりにくいところもあるが、娯楽作としてはそれなりに楽しめた。