鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

固い革の靴を履いて歩くと足の脛が痛くなってくる、若い時には考えもしないことが起きるのでご用心を

2024-01-28 | Weblog

 27日は東京・銀座で勤めていた会社のOB・OGの新年会があり、ほぼ正装して出かけた。スーツにネクタイなので昔からよく履いていた革の固いリーガル靴を履いていったところ、久しぶりに履いたせいか、ほぼ10分ばかり駅まで歩いただけで、足の脛のところが痛くなってきた。疲れているせいか、と思ったが、時間がなかったため、そのまま会場まで行き、100人を超す参加者のなか、コロナウイルスで4年ぶりに開かれたパーティで、ほとんど立ちっ放しで談笑を重ねた。2時間ばかり過ごして家路に着いたところ、また足の脛の痛みが出てきた。

 夜になって風呂に入って脛をもみほぐしたが、それだけではよくならず、かみさんに話したところ、「それは靴のせいだ」と教えてくれ、まずは竹でできた足踏みを踏んでほぐすことを勧められた。10分ばかり足踏みしたところ、今度は肩をもむように脛をもみもぐしてくれ、ちょっとばかり改善された。いままでそんなことになったことがなかったので、かみさんに聞いてみたら、固い革の靴を履くと、足が圧迫され、そんな症状になる、と説明してくれた。

 革靴を履くのはもう5,60年になるが、こんな足の脛が痛くなるようなことはなかったので、さらに聞いてみたら、革靴でも固い革の靴は足を圧迫するので、最近はみんな運動靴を履く人が多い、とのことだった。そういえば最近は専ら運動靴を履いており、出かける時でも固い革の靴ではなく柔らかい革の靴を履いていて、この日履いた靴はここ数ケ月は履いていなかった。ネットで見てみると、リーガル社は最近は若向きの柔らかい革靴を販売しているようだったが、なにせ昔買った靴のイメージは捨てられないので、一老人の悔い言と受けとめてもらいたい。ネットで見ていて、リーガルの靴が日本のメーカー製品であることを初めて知り、ずっとドイツ産であると思い込んでいた次第である。

 これまで靴の皮についてそんなことは気にしたことがなく、着ている服装に合わせて適当に靴を選んでいた。履く靴のが固い、柔らかいはについてはほとんど気にしていなかった。それだけ履く靴の皮の固さによって、足にくる衝撃が違ってくるということで、年とってちょっとした衝撃でも堪えるようになってきた、ということなのだろう。若いうちは堪えなかった衝撃が年とると、耐えられないようなこととなってくる、ということなのだろう。

 そういえば、最近は家のなかでよく足を家具の角にぶつけたり、ちょっとしたことで頭を壁にぶつけたりすることが増えてきた。先日もガラス戸のついた書棚で本を探していて、上段のガラス戸を開けたまま、座って作業をしていて、終わって立ち上がったところ、ガラス戸の隅に頭をぶつけて血が出てきて、びっくりしたことがあった。幸いメガネを割るようなことにはならなかったが、かみさんが急いで薬局に走っていって、大判の絆創膏を買ってきて応急手当をしてくれて、大事に至らなかったことがあった。

 老人が家の中で転んで骨折したりすようなこともよく聞く話である。若い時にはそんなこともないのだろうが、年取ると動きが鈍くなってきて考えられない事故のようなことが起き勝ちである。若い時には容易にできたこともできなくなってくるのも老いの症状である。用心に用心を重ねることが大事なことである、と思い知った次第である。

 

 

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岸田首相が今秋の自民党総裁選での勝利を目指して放った”一大博打”は見事に外れたと言わざるを得ない

2024-01-20 | Weblog

 一昨日、岸田首相が自身が主宰してきた派閥の岸田派を解散する意向を表明してから1日経った19日、派閥の10人くらいに意見を聞いたうえで、その通りに岸田派の解散を決意し、発表した。その時点では他の派閥の動向についてはまだ白紙であり、岸田首相は他派閥については「意見を言える立場にはない」と言っていた。自民党の総裁でありながらこの言動はありえないのではと思っていたら、立憲民主党の泉代表は「岸田首相は指導力はないし、無責任である」と断罪していた。全くその通りだと思っていた。

 ところが、その後二階派の二階俊博会長が会計責任者だった永井等氏が検察から在宅起訴され、秘書も略式起訴されるに及んで、その責任を取り、二階派を解散することを記者会見を開いて表明した。そして、その夜に開かれた自民党最大派閥の安倍派の議員総会で、座長の塩谷立議員が「政治資金収支報告の多額不記載で国民、党関係者の信頼を裏切った。深くお詫びする」と謝罪し、所属議員の総意として、派閥を解散することを決めた。

 これにより、自民党は岸田、二階、安倍の3派閥が解散し、派閥解散は大きな流れとなって、他派閥も同様の措置をとらざるを得ない状況となってきた。安部派の幹部であった松野博一、西村康稔、萩生田光一、世耕弘成、高木毅の幹部ついてはいまのところ、証拠不十分で立件には至ってないが、今後告発者が検察審査会に訴えれば、起訴され、それなりの処罰が下されるものと見られており、まだまだ派閥、関係議員についての追及は進むものと見られている。

 そうなると、他派閥もその流れに逆らえず、いずれは解散の方向へ進んでいくことは間違いなさそうである。すべての派閥がそうなるかどうかは予断できないが、大半の派閥は解散となるにはまず間違いないところだろう。となると、今後の政界はどうなっていくのかとなると、個々の政治家が自らの立場に立って意見を述べ、世に訴えて本来の政治に戻っていくことになるしかないこととなる。それでも政策立案にあたっては議論を尽くし、多数決で決める方式が取られることとなるが、そのなかで意見を同じくする議員同士が結束するようなことも出てきて、政策については同意を求め、グループのようなものを作って意見を戦わせるような場面も出てくることだろう。つまり、グループなり、派閥のようなものが再び出現するようなことになることは十分に考えられる。ただ、今回の派閥のお金をめぐる悪い面が露見したいまはそんなことは言えない状況なので、そこまで踏み込んで語る人はそうはいない。

 ただ、年内のここ数ケ月に限って言えば、まず派閥の復活はあり得ない。この9月に予定されている自民党総裁選について言えば、いもの派閥がなくなってしまっている状態での自民党総裁選を考えると、誰が出馬しても派閥がないので、組織票を見込むことはできない相談であろう。となると、議員個々人が立候補者の政策を聞いて、判断して投票せざるを得ないこととなる。ということは誰が立候補しても誰が有利、不利だと言えない状況が想定さされる。岸田首相はそうしたことを想定して、真っ先に派閥解散を決めたのだとしたら、相当に考えたうえでの決断だった、と言えなくもない。

 いまの岸田首相はどう見ても今秋の総裁選に出馬してもまず勝ち目はない。こんな低支持率で再選は覚束ないのは目に見えている。しかし、いまの派閥の大半がなくなれば、そうとも言えなくなってくる。だれが出馬しても横一線んび並ぶことは確実である、と思ったことだろう。その”一大博打”に賭けたのが今回の岸田首相の決断だったとしたら、岸田首相は相当の”ワル”である。

 それでも岸田首相の再選の可能性は限りなくゼロに近い。国民の目を騙すことはできない、と思われる。岸田首相がこれまで行ってきた施策、言動を冷静に振り返ってみれば、総裁選に勝つにはとてつもなく無理な足跡である。そうした現実をまるでわかっていないことが岸田首相の一番の泣きどころである、と思う。どう見ても岸田首相の今回の派閥解散劇の目算は見事に外れたと言わざるを得ないだろう。

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年賀ハガキの2等当選はひょっとして天国にいる姉からの贈り物ではなかろうか

2024-01-18 | Weblog

 17日、今年の年賀状ハガキの抽選番号が発表され、ことしは昨年10月に姉が亡くなり、喪中のハガキを送付したため、それでも送ってもらった年賀状が30枚ばかりしかなく、3等の年賀切手でも当たれば、と思って早速見てみた。年少の頃から切手を集めていたので、毎年年賀切手シートが当たるのを楽しみにしていたので、途絶えるのが悲しいと思ってチェックしたところ、やはり1枚も当たっていなかった。1等から3等までの当籤番号の末尾の数字で当落を判断していったので、終わってから改めてチェックしたところ、なんと2等のふるさと産品が当たっていて、驚いた。

 年賀状で年賀切手シート以外のものが当たったのは数十年前に確か当時の1等の暖房マットが当たって以来のことである。ことしの年賀状の発行枚数は14億4千枚で、2003年の44億6千枚の3分の1に減少している、という。そのなかで、3等のふるさと産品が当たるのは1万分の1なので、当選者は全国に14万4千人しかないことになり、確率的には相当に低いものとなる。

 そんな幸運を引き当てたのは本当にめでたいことともいえる。そんなめでたい幸運を運んでくれた年賀状を送ってくれたのは横浜に住む定年まで勤めていた会社の後輩であり、感謝を申し上げるしかない。来週末にはその会社の新年会が開かれるので、お礼でも言っておこうかな、と思っている。もちろん、本人はそんなことが起きているとは思ってもみないだろうが、新年の座興として披露してもいい話題ではなかろうか、とも思っている。

 もちろん、そんな幸運をもたらしてくれたのはひょっとして、亡くなった姉ではないか、との思いもしている。たった一人の姉弟であり、小さい頃にはそれほど仲が良かったわけではなく、大きくなってからも東京と名古屋と離れて住んでいたこともあって、親しく言葉を交わすこともなく、お互い老齢となってしまっていた。それが姉が認知症となり、グループホームに入居し、折からのコロナウイルスにも感染し、最後は肺炎を患い、アッという間に昨年秋に天国に逝ってしまった。

 亡くなってみると、たった一人の姉弟がいなくなった寂しさが頭から離れない。最後に見舞った愛知県小牧中央病院の最上階の病室で意識不明のまま喉が詰まってもがき苦しむ姉の姿を見て、涙が出て止まらなかったことを思い出すと泣きたくなってくる。その姉を無くしたの喪中の手紙の返礼の年賀状のうちの1枚が思いがけない幸せを運んでくれたのは姉が伝えてくれたのではないか、と思った次第である。合掌!「眞實院釈尼聲美」。

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新春歌舞伎を見て、ここ数年の歌舞伎界に吹き荒れたゴタゴタで新たな風が吹き出した、と思った次第

2024-01-14 | Weblog

 13日は東京・銀座の歌舞伎座に行き、初春大歌舞伎を観賞した。例年この初春大歌舞伎は観賞しているが、これまで一日3回入れ替え制だったのが、昼と夜の2部制となった代わりに料金が高くなっていた。開演の30分ばかり前にいつもの3階B席の一番後ろの席に着いて待っているうちに観客が入ってきて、見渡してみると若い人が多く、昨年の市川団十郎、猿之助の一連の不祥事で歌舞伎人気が低迷していると言われていたのにそれほど影響を受けていないような印象を受けた。

 午前11時に初春らしい「當辰歳歌舞伎賑」で幕開けし、五人三番叟と英獅子なる男女8人による華やかな踊りで正月らしい雰囲気を感じさせてくれた。続いては赤穂義士外伝「荒川十太夫」なる演目で、吉良上野介を討ち取った赤穂浪士のうち大石主税、堀部安兵衛らを引き取った松山藩松平家の徒歩侍・荒川十太夫が7回忌に泉岳寺に弔問に訪れた際に上司に会い、下級武士に似つかわしくない控えの者2人を引き連れた身なりで来たのを見られ、武士が身分を偽るのは大罪である、と咎められ、追って藩主の松平隠岐守からその理由を問われる。そして、堀部安兵衛切腹の際、身分を問われ、徒歩侍ではふさわしくないと思い、とっさに上級武士の身分である物頭役と偽って述べてしまい、死後もその苦悩を引き摺って物頭役の身分で弔問に及んだと打ち明ける。

 そんな苦悩が大きな反発を招くとは思いもしなかったと反省をしたところ、藩主の隠岐守は処分として2カ月の謹慎を言い渡したうえで、謹慎明けには晴れて十太夫が称した物頭役の身分に引き上げる旨を言い渡し、結果としてはその行為は称賛を浴びることとなった。この演目は講談師の神田松鯉の口演による赤穂浪士外伝を一昨年10月に歌舞伎公演としてとりあげたもので、その年の「大谷竹次郎賞」や文化庁芸術祭賞を受賞した。赤穂浪士の切腹の際の緊張した場面での武士の心意気をくみ取った感動的な作品である、といえる。

 最後は「狐狸狐狸ばなし」と題する歌舞伎には珍しいコメディで、手ぬぐい染屋を営む伊之助とおきわが織りなすいわばドタバタ劇。酒飲みで怠け者のおきわはなまぐさ坊主の重善と深い仲となり、一緒になりたい一心から伊之助を毒殺してしまう。使用人の又一に言いつけ、死体を弔ったが、どういうわけか、翌朝に死んだ筈の伊之助がひょっこり現れ大騒動となる。ドタバタ追いかけっこをしたうえに今度はおきわが痴呆症となってしまう展開となるが、最後にはその痴呆症が演技だとわかったところで幕となる。歌舞伎らしからぬコメディなる一幕にこんな演目があったののか、と疑問を抱く一方で、ここ数年、歌舞伎界にはかつてないゴタゴタらしきことが相次ぎ、新たな風が吹き出したのかな、と思いながら家路に着いた。

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デンマークのマルグレーテ女王が生前退位する、と聞いて思ったこと

2024-01-12 | Weblog

 12日昼、テレビ朝日の大下容子テレビスクランブルを見ていたら、デンマークのマルグレーテ女王が昨年末の大晦日の記者会見で、53年務めてきた女王の座を1月14日に退位する、と発表したことを報じていた。なんでも昨年亡くなった英国のエリザベス女王とも仲のよかった女王だそうで、昨年に腰の手術をすることなどがあって、自らの体力の限界を感じて生前退位を決意するに至った、ということらしい。世界の王室でいま女王がいるのは彼女だけだそうで、デンマーク国内だけでなく、多方面から惜しまれている、という。

 番組では皇室に詳しい評論家のデーブ・スペクター氏がその背景として女王の後継者と目されているフレデリック皇太子の不倫疑惑を解説していたが、そのなかで国民のフレデリック皇太子への支持率が84%と高いことを説明していて、スムーズな皇位継承が行われるだろう、と語っていた。それで思ったのだが、デンマークでは王室に対する世論調査が行われ、日本の内閣の支持率調査にあたるような調査が事あるごとに行われている、と聞いて驚いた。確か、英国でも折りに触れ、王室で起きたことに対して世論がどうとらえているか、についてそうした調査が行われていることを思い出した。

 そう考えて、日本でも皇室に対する世論調査が行われて然るべきだと思った次第であるが、日本では皇室をそのように考えることが、一部の筋に大きな反発を招くことが考えられ、どこの新聞社、雑誌も公式には実施に踏み切ってはいないようである。日本では皇室そのものに対して国民がどう思っているか、たとえば、数年前の眞子さまの結婚報道の際にも世論調査を試みるような新聞社はいなかったように記憶している。

 でもこれだけ開かれた社会となっているいま、皇室は別格の組織であり、素直に考えていることを言うような世論が形成されてはいないようである。なにかを言えば、不敬だとか、怪しからんとかいった雰囲気になるようなところがあり、何が起きても黙って見ているしかないような感じでもある。

 そんな状態になっているのは日本だけではないのだろうか。ここは今後の日本がどうなっていくかを考えるうえで、皇室の位置づけをはっきりとさせるのはもはや避けられないことだ、と思う。まず第一に国民がいまの皇室の存在、あり方についてどう思っているのかを定点観測のような形で吸い上げてそれを政策のうえでも生かしていくことが必要ではないだろうか。いまの内閣に対する支持率調査を定期的に行い、それをなんらかの形で発表していくことから手をつけてもらいたいものだ。実際にどこがそうした調査を行うのがいいのか、は一番大きな問題かもしれない。

 

 

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2024年が明け、年頭に北陸地震、日航機事故と相次ぐ不慮の事故の背景に一体何があるのか、よく考えてみたい

2024-01-03 | Weblog

 2日夕、NHKテレビを見ていたら、突如画面に火の玉のようなものが現れ、それに消防車らしきものがホースで水をかけている画面が写った。その右手になにやらさらに飛行機の機体らしきものがあり、煙を上げていた。羽田空港にNHKが常時設置している画面だそうで、そうするとどう見ても飛行機が炎上しているとしか思われない。そうなると滑走路を走ってきた飛行機がなんらかの理由で炎上しているらしい。さらに見ていると、飛行機の機内の窓が真っ赤に染まっているのが見てとれた。となると、羽田に着陸した飛行機がなんらかの理由で炎上したとしか思われない。

 そうなら、乗っていた乗客は一体どうなったのだろう、と思われた。なのにNHKは燃えて消化活動をしている消防車の消化活動を映しているだけで、少しも状況、その理由、背景を一向に報じない。そのうちに炎上している飛行機は日本航空機で、約2時間前に北海道の新千歳空港を午後4時に飛び立ったと報じ出した。で、とっさに我が息子家族が昨年末から北海道に旅行に行っていて、この飛行機に乗っている可能性があることを思い出し、一層乗客の安否が気になってきた。この映像が映し出されてから、乗客らしき人がいまだに機内にいるのか、すでに脱出しているのか、さっぱりわからず、ますます不安になってきた。

 それでもNHKは現状の飛行機が燃え盛る状況を画面に映し出しているだけで、視聴者が気にしている乗客の安否については一切報道してくれなかった。何もわかっていないのだろうが、通常視聴者が気にするようなことに思いが至らず、単に火災が起きていることだけを伝えているまるで後進国の報道機関のような感じだった。

 そのうちにやっと事件の背景が伝えられるようになって、この飛行機は羽田空港に着陸した時に海上保安庁の北陸へ物資を輸送するための飛行機となんらかの事情で接触事故を起こし、炎上するに至り、直ちに乗客400人を緊急脱出させ、すでに乗客乗員は安全なところに誘導されていることが判明した。JAL機と海上保安庁の飛行機がなぜ衝突を起こしたのかは羽田管制塔とのやりとりで誤解が生じたのか、機体の故障によるものかはまだわからない、とも伝えられた。

 とにかくは乗客、乗員の無事は確認されたようで、ホッとしたが、こうした飛行場内での航空機の衝突事故は我が国では初めてのことで、海外でも10年以上前に南太平洋の島でオランダKLM機と地元の飛行機が起こした例があるのみで極めて異常な事故だ、という。でも無事が確認された乗客はわずか90秒で脱出したようだったが、トランクなど荷物のほとんどは燃え上ってしまって、あとが大変なことが想像され、後難に命あってのことだと納得せざるを得ないだろうと思いやられた。さらに海上保安庁の飛行機は乗員6人でうち5人が死亡と悲劇が重なったのは悲しいの上塗りとなった。

 ことし2024年は明けてすぐの元日に北陸・能登半島で大規模な地震が起きて、その翌日にこうした前代未聞な航空事故が起きてしまい、なんという不穏な年なのか、と思わざるを得ない。歴史を振り返ってみれば、こうした不幸な事故が相次ぐのはなんらかの兆しであり、天がいまの時世を戒めるために配材したとしか思えない。

 つまり、いまの岸田首相が采配を振るっている日本の政治が昨年秋ごろからのパーティ会費を不当にばらまいて私腹を肥やしたり、不当な用途に遣いまくって政治を行ってきた自民党の政治家連中に対する天の懲らしめではないか、と思われるのである。岸田首相は「思い切った対策を講じる」と口では言うものの、相変わらず言うだけで、何もやろいとしない姿勢が見え見えで、国民は一向に信じてはいない。

 北陸地震、日航機の事故、そして第3弾は一体何が起きるのか、一度あったことは二度、三度起きるとは昔からよく言われていることである。そんなことにならないように心したい、と願うばかりである。

追記(1月8日)能登地震、日航機事故と相次いだのに対して岸田首相は全面支援を自ら先頭に立って行うと表明したにも拘わらず、その具体策は一向に提示されない。いつもの言うだけの姿勢に国民はうんざりしている。そんな心情を晴らすかのようにこの新年はテレビ各局でなぜか高倉健の「唐獅子牡丹」シリーズが立て続けに放送されている。いくつかをビデオに録ってみているうちにやり場のない心持ちが慰められていくような気がしてきた。主演の高倉健の眼ざしや言動、殺陣ぶりをみていうるうちに心がおさまるような気がしてくるのである。たまたまテレビ局が放映を決めたのだろうが、いまの時世の憂さを晴らすのに一番だとでも判断したかのようにも感じられる。明日の夜にはBS12で勝新太郎主演の「新・座頭市物語」も放映される予定」である。

 いまの岸田政権の政治を改革してもらうには高倉健や勝新太郎の登場してもらい、バッサリと切って捨ててもらうしかないという気にもなってくる状況なのだろうが、ここはもう岸田首相には退陣してもらうしかない、ということなのだろう。          

 

 

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