耐震データ偽造問題の関係者6人が昨日、国会衆議院国土交通委員会に参考人として呼ばれ、替わる替わる質問を受け、回答のお立ち台に立った。3時間強のテレビ中継を見たが、いくつかの新しい事実が露見したものの、正直がっかりした。問題のありかと今後の方向が見えなかったからだ。特に、冒頭、質問に立った自民党新潟1区選出の吉田六左エ門議員は早稲田大学理工学部建築学科を卒業して、一級建築士の資格を持っている、と切り出したので、さぞかしと期待したら、何のことはない、そこらのおっさん程度の質問で、自民党衆議院議員のレベルはこんなものか、と天下に恥をさらした。おかげで、緊張しっぱなしだったヒューザーの小嶋進社長らに妙な安心感を与えてしまった。
続いて質問に立った民社党の長妻昭議員以下が多少、切り込んでいったから、事件の発覚の経過や、国土交通省への事前通告無視、リベート、鉄筋量の削減指示などの問題点が明るみに出て、それなりの成果は得られた。
お立ち台に立った6人とも冒頭の吉田議員のファジイな質問で落ち着いたのか、国会の委員会に質疑に呼ばれたにもかかわらず、言うべきことを言って、責任は他にある、との論調に終始した。肝心の姉歯秀次一級建築士が「恐怖感で外出できない」との信じられない理由で欠席したため、画竜点晴を欠くことになった。恐怖感があるのなら、ガードマンの護衛付きで呼んでくればいいのに、と思うのだが、国会はそんなことも考えられない硬直的なところなのだろうか。
この耐震データ偽造問題の根は深い。すでに自殺者も出ているが、政官界に波状的に広がっていくことだろう。伊藤公介元防衛庁長官がヒューザーの小嶋社長を国土建設省に連れて行き、半ば圧力をかけたことも報じられている。昨日の日刊ゲンダイには小嶋社長と小泉首相との交遊も見出しに出ていた。全国に20万社あるといわれる土建業界、全人口の10%は土建関係ともいわれているだけに今後、関係者はどんどん広がっていくことだろう。いま緊急の環境とセキュリティに関わることだけにここは本当に仕事をして、ソリューションを見い出し、解決に導いてくれる”スーパーマン”の登場に期待したい。
続いて質問に立った民社党の長妻昭議員以下が多少、切り込んでいったから、事件の発覚の経過や、国土交通省への事前通告無視、リベート、鉄筋量の削減指示などの問題点が明るみに出て、それなりの成果は得られた。
お立ち台に立った6人とも冒頭の吉田議員のファジイな質問で落ち着いたのか、国会の委員会に質疑に呼ばれたにもかかわらず、言うべきことを言って、責任は他にある、との論調に終始した。肝心の姉歯秀次一級建築士が「恐怖感で外出できない」との信じられない理由で欠席したため、画竜点晴を欠くことになった。恐怖感があるのなら、ガードマンの護衛付きで呼んでくればいいのに、と思うのだが、国会はそんなことも考えられない硬直的なところなのだろうか。
この耐震データ偽造問題の根は深い。すでに自殺者も出ているが、政官界に波状的に広がっていくことだろう。伊藤公介元防衛庁長官がヒューザーの小嶋社長を国土建設省に連れて行き、半ば圧力をかけたことも報じられている。昨日の日刊ゲンダイには小嶋社長と小泉首相との交遊も見出しに出ていた。全国に20万社あるといわれる土建業界、全人口の10%は土建関係ともいわれているだけに今後、関係者はどんどん広がっていくことだろう。いま緊急の環境とセキュリティに関わることだけにここは本当に仕事をして、ソリューションを見い出し、解決に導いてくれる”スーパーマン”の登場に期待したい。