30日は東京・渋谷へ映画「天使と悪魔」を見に行った。大々的な宣伝で公開3日間で53万人を動員し、興業収入7億円をあげた威力は公開2週間経っても衰えておらず、前作の「ダビンチコード」ほどではないもののほぼ満員だった。舞台はイタリア・ローマのヴァチカン市国で、数年前に行ったことのあるヴァチカン前の広場で、前作同様トム・ハンクス扮する米国人のラングドン教授が殺人の謎解きに挑戦する物語で、面白いことは面白いのだが、キリスト教の中身を知らない者にとっては謎解きがよくわからないうらみが残った。
「天使と悪魔」はローマ法王が死去して、後任の法王を専任するコンクラーベなるものが開かれようとしている最中、ローマで核実験を思わせるような大規模な原子発生装置を使った実験が行われ、反物質なるものが生成される過程で、手違いが生じ、反物質が何者かに盗まれてしまう。さらに新しい法王を選出するため集まった世界の枢機卿のなかから4人が誘拐され、反物質が爆発する期限までに順次殺す、という脅迫状がヴァチカン市警に届く。
早速、米国にいるラングドン教授に捜査協力の依頼が届き、教授は反物質の実験に携わったイタリア人女性科学者ヴィトリア・ヴェトラ教授と犯人から届いた脅迫状の謎解きに挑戦する。ローマ市内にあるカソリックの教会に囚われた4人の枢機卿がいることを突き止め、ヴァチカンのなかにある資料保管所に入ることを要請するが、法王の秘書である若い司祭は定めを盾に許してくれようとはしない。ラングドン教授はこれまで研究のために資料保管所に入ることを7回も要請していたのに1回も許可されなかった。
それでも例外的に入所を許され、ガリレオの文書から囚われた枢機卿の場所を突き止めるが、すでに1人は殺されていた。次いで2人目の枢機卿も火あぶりの刑に処せられ、順番に殺されていった。このあたりの謎解きの内容はテンポが早いのとキリスト教の教義がわからないので、チンプンカンプンで、ただ教会のなかで殺人事件が起きているな、という程度の感じだった。
途中、再度ヴァチカンの資料保管所に入ったラングドン教授が停電のため酸欠になり、死にそうになったり、死んだ法王が実は毒殺であったことが判明し、4人の枢機卿を殺したのが若い殺し屋だったことが判明するが、殺し屋も車で逃げるところで爆殺されてしまう。
この間、コンクラーベは続けられるが、誘拐された枢機卿が戻るまで票決には至らない。ヴァチカン市警の部長は若い司祭が怪しいとみて、問い詰めるが、司祭が殺されると思ったラングドン教授が部屋に踏み込んできて、急場を救われる。その司祭が反物質の処理を自らヘリコプターを操縦して上空で爆破されて難を逃れ、ローマ市街の破壊をタッチの差で免れる。
コンクラーベでは命を賭けてローマを救った若い司祭に法王を選出しよう、との機運が盛り上がる。ところが、ヴァチカン市警の部長が持っていたカギで法王の部屋で録画されていたビデオテープを再生したら、4人の枢機卿を殺害した犯人は当の若い司祭であることが判明し、司祭の立場は英雄から殺人犯に一転し、追求されて焼死してしまう。
そして新しい法王も決まり、ラングドン教授は念願のガリレオの文書を手にしてハッピーエンドとなる。
キリスト教の教義をよく知る人には中身もわかって面白いのだろうが、知らない者にとってはただローマの教会に観光めぐりのようなミステリー映画であった。普段見られないヴァチカン内部を撮影しているところも興味はあったが、日本のテレビでよく京都が取り上げられるのと同じセンスなのだろう。なにか奥がありそうな雰囲気が舞台をヴァチカンなり、京都に設定するだけで出てくるというのだろう。
あと、ヴァチカンと反物質の実験との関連が最後までよく理解できなかった。宗教と科学は天使と悪魔をもじっていたのだろうか。
「天使と悪魔」はローマ法王が死去して、後任の法王を専任するコンクラーベなるものが開かれようとしている最中、ローマで核実験を思わせるような大規模な原子発生装置を使った実験が行われ、反物質なるものが生成される過程で、手違いが生じ、反物質が何者かに盗まれてしまう。さらに新しい法王を選出するため集まった世界の枢機卿のなかから4人が誘拐され、反物質が爆発する期限までに順次殺す、という脅迫状がヴァチカン市警に届く。
早速、米国にいるラングドン教授に捜査協力の依頼が届き、教授は反物質の実験に携わったイタリア人女性科学者ヴィトリア・ヴェトラ教授と犯人から届いた脅迫状の謎解きに挑戦する。ローマ市内にあるカソリックの教会に囚われた4人の枢機卿がいることを突き止め、ヴァチカンのなかにある資料保管所に入ることを要請するが、法王の秘書である若い司祭は定めを盾に許してくれようとはしない。ラングドン教授はこれまで研究のために資料保管所に入ることを7回も要請していたのに1回も許可されなかった。
それでも例外的に入所を許され、ガリレオの文書から囚われた枢機卿の場所を突き止めるが、すでに1人は殺されていた。次いで2人目の枢機卿も火あぶりの刑に処せられ、順番に殺されていった。このあたりの謎解きの内容はテンポが早いのとキリスト教の教義がわからないので、チンプンカンプンで、ただ教会のなかで殺人事件が起きているな、という程度の感じだった。
途中、再度ヴァチカンの資料保管所に入ったラングドン教授が停電のため酸欠になり、死にそうになったり、死んだ法王が実は毒殺であったことが判明し、4人の枢機卿を殺したのが若い殺し屋だったことが判明するが、殺し屋も車で逃げるところで爆殺されてしまう。
この間、コンクラーベは続けられるが、誘拐された枢機卿が戻るまで票決には至らない。ヴァチカン市警の部長は若い司祭が怪しいとみて、問い詰めるが、司祭が殺されると思ったラングドン教授が部屋に踏み込んできて、急場を救われる。その司祭が反物質の処理を自らヘリコプターを操縦して上空で爆破されて難を逃れ、ローマ市街の破壊をタッチの差で免れる。
コンクラーベでは命を賭けてローマを救った若い司祭に法王を選出しよう、との機運が盛り上がる。ところが、ヴァチカン市警の部長が持っていたカギで法王の部屋で録画されていたビデオテープを再生したら、4人の枢機卿を殺害した犯人は当の若い司祭であることが判明し、司祭の立場は英雄から殺人犯に一転し、追求されて焼死してしまう。
そして新しい法王も決まり、ラングドン教授は念願のガリレオの文書を手にしてハッピーエンドとなる。
キリスト教の教義をよく知る人には中身もわかって面白いのだろうが、知らない者にとってはただローマの教会に観光めぐりのようなミステリー映画であった。普段見られないヴァチカン内部を撮影しているところも興味はあったが、日本のテレビでよく京都が取り上げられるのと同じセンスなのだろう。なにか奥がありそうな雰囲気が舞台をヴァチカンなり、京都に設定するだけで出てくるというのだろう。
あと、ヴァチカンと反物質の実験との関連が最後までよく理解できなかった。宗教と科学は天使と悪魔をもじっていたのだろうか。