鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

成田市が成田赤十字病院など市内の2病院に各1億円の給付金を支給する大英断を実施へ

2020-04-23 | Weblog

 相変わらずコロナウイルスの猛威は収まる気配すら見せていないが、23日の正午NHKニュースを見ていたら、千葉県成田市がコロナウイルス感染防止に取り組んでいる市内の成田赤十字病院と国際医療福祉大学成田病院に対し、それぞれに1億円の給付金を支給することを決めた、と報じていた。これまで大阪府が府民に対し、病院で使用する防護服などに充てるために雨合羽などの寄付を呼び掛けた例はあったが、直接コロナウイルス防止に苦闘する病院など医療施設に対して給付金を支給した例は聞いたことがなかった。それだけに成田市の大きな英断である、と拍手したい。本来、こうしたことは国が真っ先に行うべきことではないか、と思われる。

 成田市はこの給付金について、財政調整基金を活用して予算措置を講じたい、としている。成田市は成田山新勝寺や成田国際空港があり、ホームページを見ると人口12万人、一般会計予算の規模は歳入歳出と628億円から見て、2億円を支出するのは相当な決断がいったことと思われる。千葉県のコロナウイルス感染者数は22日段階で751人なので、この割合からして成田市内で14人程度の感染者がいても不思議ではない。もっとも成田赤十字病院、それに国際医療福祉大学成田病院が成田市周辺からもコロナウイルス感染者を収容していたとしても不思議はない。

 このうち国際医療大学成田病院は本来この4月1日に開設の計画であったのをコロナウイルス感染が広がったのを受けて3月16日に前倒しして開業に至ったという事情があり、成田市としてもこの功績に鑑みて支給金の給付に踏み切ったものともみられる。今回この2病院への支給を決めたのは成田市長の小泉一成氏か、市議会の議長あたりかよくわからないが、いまの段階では推察するしかない。いずれ当事者に”英断”のそのあたりをどこかで明らかにしてもらいたいところだ。

 いま日本全国至るところで、病院はじめ医療崩壊の兆しが出ており、国をあげてそれをなんとしても食い止めることが切に望まれている。毎日のように新聞テレビで、その実態ぶりや支援を呼びかける声が叫ばれいている、が、いままでのところ、各種病院や医療現場に対して具体的な支援策としてはマスクや防護服、消毒液を届けるといった程度で、有効な策が講じられるには至ってないのが現状である。

 だからまずは政府が医療崩壊寸前の実態を掴み、それに対してどうすべきか、を早急に講じるべきであるが、これについてもなんらこれといった策が打ち出されていない。成田市の英断はこうした事態に対して楔を打ち込むようなもので、国をはじめ全国の地方自治体も見習うべきではないだろうか。また、市民としても近く国民すべてに支給される10万円の給付金の使い道についても大きなヒントを与えてくれた、と言えるのではなかろうか。

 今回のコロナウイルス騒動は初めてのことで、緊急事態宣言の発動などで様々な波紋を呼んでいるし、医療崩壊もどこまで進むのかまだわからない状態だが、いずれ事態が収まった段階で、病院など医療施設に対する支援の在り方についてもどういった枠組みで進めるのが一番いいのか、を実証して、今後こうした事態が再び起きた際には参考となるような形で残すべきだろう。

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コロナウイルスをの存在を検知できるガイガーカウンター(放射線量計測器)のようなものの開発をぜひ進めてもらいたい

2020-04-16 | Weblog

 15日の全国のコロナウイルス感染者は全国で548人で、累計9441人となり、今日にも1万人を超える見通しとなった。このうち死者は192人で、致死率は2.03%となっている。緊急事態宣言から約1週間で、日増しにコロナウイルスの感染は広がっていて、この先どうなるのか見通しは相変わらずついていない。大勢の国民は自宅に引き籠もり、なるべく人と接触せずに自分なりの過ごし方を考えながら日々を過ごしている。こんな生活が続くことは精神的には決していいことではないが、いま日本で起きていることを考えると暗澹たる気持ちにさせられる。

 そのひとつが医療関係者の間で懸念されていた医療崩壊である。頼みのPCR検査数が相変わらず進まず、計画の1日2万件には程遠いうえ、コロナウイルス患者を運ぶ救急車が方々の病院で入院を拒され、たらい回しとなっている現状からみて、医療崩壊はすでに始まっているといってもいい。こんな事態を招いているのに政府はいまだに緊急事態宣言の対象都道府県をどこまで広げるか、コロナウイルス対策に苦しむ国民への給付金を条件付きの1所帯30万円か、一律10万円にするかでもめている。アベノマスク、それに星野源とのコラボのインスタグラムが失笑を招くなど安倍首相のリーダーシップに疑問符までついて、まさに”官邸崩壊”の事態に陥っている。日本はどこへ行ってしまうのか不安で、これが2つ目の懸念である。

 3つ目は首都の東京を任されている小池知事である。緊急事態宣言を発し、国に先駆けて休業に踏み切った店舗に対する都独自の協力金を支給するのはいいが、そうした場面を記者会見で述べるのはいいが、それを報じている民放テレビに時を置かずに出演し、外出自粛や相談センターを設けたなどと語るコマーシャルを一斉に流し始めた。16日発売の週刊文春誌によると都はこのコマーシャルに総額9億円を投じている、という。しかも小池知事は自身が出演することを条件にした、とも報じている。どう考えても7月に行われる東京都知事選へ向けた事前活動に他ならないのではないか、と思われる。こんなことに大枚の都民の血税を投じるのはいかがなものか、と思われる。小池知事のこれまでの言動からして、小池知事は常に都民の生活より自分の選挙のことが真っ先にあり、”小池ファースト”は決して許されることではない。

 ここで、冷静にコロナウイルスのことを考えて、毎年起きるインフルエンザ に一体どれくらいの人が罹っているのか調べてみると、昨年で約39万人がインフルエンザに罹っており、このうち死者は3000人以上出ている。さらに日本の昨年の死者数は137万6000人で、死因のトップはがんで27.9%を占め、以下心疾患、脳血管、老衰、肺炎の順となっている。これらに比べるといまの段階のコロナウイルスはそれほどの数値には達していない。ただ、今回のコロナウイルスは原因がつかめていなくて、有効な治療薬がないことから、どこまで広がるのか見極めがつかないことが恐ろしい。

 ちなみに14世紀にヨーロッパで流行したペスト(黒死病)は世界人口4億5000万人のうち22%にあたる1億人が死亡したといわれている。欧州では1348年から1420年にかけて断続的に流行し、致死率は30~60%に及んだ。2004年から2015年にかけても世界で5万6734人が感染し、死者は4621人出て、致死率は8.2%だった。約100年前にこれもヨーロッパで流行したスペイン風邪は1918年8月から1921年7月にかけて3波にわたって猛威を振るい、合計の感染者は2116万8398人に達し、死者は25万7363人で致死率は1.22%となった。いまのコロナウイルスの感染者は200万人で、死者は12万8000人、致死率は6.4%とスペイン風邪を上回る。当時といまの医療水準を考えるといまの致死率は驚異的な数字である。

 それだけにコロナウイルスは脅威である。それを取り除くためにコロナウイルスを退治するワクチン、医薬品の開発が急がれるのはいうまでもないが、合わせてコロナウイルスそのものを検知する研究をぜひとも進めてもらいたい。コロナウイルスそのものがどこに存在し、浮遊しているかを検知することができれば、そんなところに出入りしないし、コロナウイルスを保有している人に近づくこともしなくなる。コロナウイルスに対するワクチンができればコロナウイルスそのものの解明も進むはずであるから、その存在を検知することも可能ではなかろうか。そのうえ、放射能を検知するガイガーカウンター(放射線量計測器)のようなコロナウイルス検知器なるものを早急に開発してもらいたい、と切に願う次第である。

 

 

 

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緊急事態宣言の行きつく先に見えるものは?どこかで一気に爆発し、世直し、革命といったものに結び付くのではなかろうか

2020-04-11 | Weblog

 11日は渋谷に出かけたところ、目当てのレストランはすでに3月末から営業停止となっていて、入ろうかなと思う店舗はいずれも閉まっていて、さすが緊急事態宣言の威力はすごい、と思わせた。営業していたのは丼ものの和食のチェーン店くらいのもので、やっとハンバーガーチェーンのマクドナルドが営業していたので、入ってお好みのてりやきマックバーガーセットで一息ついた。帰りがけに渋谷のセンター街を散策したが、ほとんどの店は営業停止で、人出もなくシャッター商店街といった感じだった。小池都知事のロックダウン(都市閉鎖)宣言の"威力”を十分に見せつけてくれた。

 この9日には以前から予約していた熱海の温泉ホテルに出かけたところ、駅からホテルまでのシャトルバスは乗客は我々夫婦2人だけで、1カ月前に来た時にはそれでも半分くらいの乗客で、運転手さんは「マイカーで来る客が多いようで、ホテルは空き室4部屋しかない」と言っていたのとは様変わりだった。お風呂も閑散としていたし、翌朝の朝風呂に至っては全くの1人独占といった状態だった。帰りの駅までのシャトルバスも我々2人だけで申し訳ない感じだった。駅前の商店街も大方シャッターが閉まっていて、数日前にテレビで若者が熱海に集まっているというのが嘘みたいな静けさだった。地元のテレビを見ていたら、西伊豆町では外部からの人の流入を差し止める措置に踏み切った、と伝えていた。熱海市でも同じようなことをすればホテルも一斉に営業停止ということにもなりかねない。

 帰りに小田原駅の地下街ハルカでランチでもと思ったら、とんでもない、どこにも入ることができなかった。で、近くの蕎麦屋に行ったら、これも営業していなかった。やむなく帰途について、家に着いたら新国立劇場から手紙が来ていて、来月の演劇公演が中止となって、チケット代を払い戻すとの連絡だった。ホテルにいる時に携帯電話に申し込んでいた人間ドックの申し込みのキャンセルの連絡があったし、これで来週以降の予定はすべてなくなってしまった。

 今朝になって川崎図書館のホームページで新聞で見つけた本を予約しよう、と思ったら予約できなくなっていた。それで、図書館に電話したら、今日から閉館した、ということで、ネットでの予約もできなくなった、という。これまでは図書館での雑誌、本の閲覧はできなくとも貸し出しはやっていたのに緊急事態宣言を受けて、閉館となったようだ。図書館を閉館するのは行き過ぎのような気もしないでもない。

 これで映画館、ショッピングセンター、コンサートホール、演劇公演など人々が多く集まる施設はいずれも閉鎖ということとなった。市民は家にじっとしていて、どこにも出かけるな、ということなのだろう。人からコロナウイルス菌をもらわないためにも人にコロナウイルス菌をうつさない、に越したことはないということなのだろう。PCR検査の数が少なくて、誰が感染者なのかはっきりしないいまの日本の情勢では人と人が接触しないようにするしか策がない、ということなのだろう。が、果たして人との接触率を従来の20%以下にすることで、コロナウイルス菌を根絶できるのだろうか。初めて迎える局面なので、だれもそれでいい、とは言ってくれないし、こうした状態をいつまで続ければ元に戻してもいいか、だれもわからない。

 日本の国中の人が自宅に引き籠もり、じっと耐えていればいつかは光が見えてくるものなのか、だれも明言できないし、神様のような人もいない。でもこのままではいつか、じっと耐えてきた気持ちなり、思いがどこかでなんらかの形で一気爆発するのではないだろうか。それが世直し、革命といったような形をとるのではなかろうか、と思う。

 そしたことと別に以前からひとつ気になっていることがある。というのはスーパーマーケットやコンビニなどで支払われる紙幣や硬貨にコロナウイルス菌がついていた場合、どうやって消毒なり、除去されるのだろうか、という点である。いくらキャッシュレス社会が進んでも最後は紙幣が登場することになる。それがウイルス粒子なり、菌で侵されていたら、再びこの惨事は繰り返されることとなる。まあ、よく手を洗いなさい、ということで片付けば杞憂に終わる話なのかもしれない。

追記 12日の朝日新聞の「日曜に想う」で、福島申二編集集員は「安倍首相が緊急事態宣言の会見の際、外人記者から対策が失敗した場合の責任を問われ、『責任をとればいいというものではない』と地金が出た」と書いていた。安倍首相はこれまで国会で何度も「責任をどうとるのか」と問われきたが、”責任”という言葉を全く理解していないことが明らかとなる発言を繰り返してきた。国語辞典で責任という言葉はどういう意味なのか、調べたことがあるのか、疑わしい。こんな人が一国の総理大臣を務めていることが海外はもちろん、日本でももはや恥以外の何物でもない。

 

 

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緊急事態宣言発令の裏ではっきりとした安倍首相の薄っぺらで、空疎な答弁ーーもう誰も聞いてくれないことだろう

2020-04-08 | Weblog

 7日、安倍首相から緊急事態宣言が下され、午後7時からの記者会見はNHKのみならずすべての民放テレビが中継するというまさに戒厳令並みの異常な雰囲気を漂わせていた。正午過ぎには衆参両院の議員運営委員会で安倍首相と各党の議員からの代表質問が行われ、異様な雰囲気だった。こうした過剰ともいえる演出のもとに日本列島はかつてない事態に突入することとなった。一連の記者会見はじめ儀式を通じて気がついたことが3つあった。

 1つは夕刻の記者会見で記者から「今回の緊急事態は正式にはいつから実施となるのですか」と聞かれた安倍首相は一瞬キョトンととして黙り、その後斜め背後に控える菅官房長官らを振り返って、「官報に乗った時からなのかな」とつぶやいた。質疑応答になって議長席でなくプロンプターのない座ってのやりとりとなり、頼みのプロンプターを見ることができなくなったことと、あまりにも基本的な質問だったために我を失ったように見えた。新聞などでは8日午前零時からとなっているのに、そんな基本的なことも知らないとは総理大臣としてありえない姿を見せつけた。

 2つ目は同じ記者からの質問でコロナウイルスに効くとされている薬品のアビガンの有効性について聞かれた際、その効用をあれこれ説明しているところで、安倍首相は突如ゆっくりと「おーくすり」と発言した。一瞬、なぜ薬に尊敬語の”お”をつけて発音するのか、わけがわからなかった。この場がどういう場であるのか、安倍首相はわかっているのか、一挙に奥方連中と会話しているかのような感じとなった。一体、安倍首相の頭の中はどうなっているのか、と聞いている方としては理解できないとしか言いようのない異様な雰囲気となった。

 3つ目は参院議員運営委員会で共産党の小池晃書記局長とのやりとりのなかで、緊急事態宣言で休業した店舗に対する休業補償金について聞かれた安倍首相は「休業した店に対する損失補償をするについてはその店だけでなく、その店に商品を納入している業者に対しても補償せざるを得ないことになり、そうした業者を含めて補償していくことについても考えなくてはならないわけでして……」といかにも業界の事情に通じているいるようなことを語った。流通業界を知っている者には店舗を経営するのは卸業者や様々な納入業者が介在することはよく知っていることだが、休業補償をするのにこうした業者を含めるというのは一見合理的な見解のように見えるが、納入業者は必ずしも1軒の店だけでなく多くの店に関わっているので、そこまで含めて休業補償するというのは筋の立ったことではない。状況状況によって様々な事情があり、一概にはくくれないことである。どうせ経産省あたりの官僚が吹き込んだことを消化不良で頭に入れて場当たり的に持ち出しているにすぎないのだろう。

 要するに安倍首相は官僚の作成した答弁資料を適当に読んで、頭の中で勝手に答弁書を組み立てているのだろう。自らの頭脳で考えて事実を積み重ねて、答弁しているのではない、ということだ。自身の頭脳で考えたうえでの答弁ではないことははっきりとしている。薄っぺらで空疎な答弁を繰り返す安倍首相の実態はこういうことであることが今回改めてはっきりとした。こんな状態ではいくら力んで国民に不要不急な外出自粛を呼びかけても国民の心には届かないし、もうだれも聞いてくれないことだろう。

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コロナウイルス感染ぶりがオーバーシュート(爆発的感染)段階となって思うことーーますます深くなり、政治家の無能さをさらけ出すこととなるだろう

2020-04-06 | Weblog

 5日、東京都の新型コロナウィルス感染者が過去最高の143人ののぼり、2日連続で100人を上回った。これで全国の感染者数は4578人となり、いよいよオーバーシュート(感染者の爆発的増大)の域に入り、医療崩壊の危機が迫ってきた。国はそれでも緊急事態宣言に踏み切る構えを見せるだけで、相変わらずピント外れの経済総合対策の策定にいそしんでいる。小池都知事はまるでこうした事態に至ったことを喜んでいるように喜々とした表情で都民に外出自粛を呼びかけている。国民、及び国の生活、将来を真に憂えている人は一体どこにいるのか、といった風情である。

 5日現在、世界の人口77億1500万人のうち新型コロナウィルス感染者数は122万人で、人口10万人につき16人にも及んでいる。中国は人口13億人に対し感染者8万人なので、人口10万人当たり8人、米国は人口3億3200万人に対し感染者30万8850人なので、人口10万人当たり31人となっており、これに対し日本は人口1億2600万人に対し感染者4578人なので、人口10万人当たり感染者4人と米国、中国と比べてもそれほど人口10万人当たりの感染者比率はそれほど高くはない。しかし、世界の人口10万人当たりの感染者数が16人であること、それに日本のPCR検査数が諸外国ほど多くないことから見て、まだまだ感染者数の増大を見ることは明らかである。

 そんな状態で我々は一体どうやってコロナウイルスに罹らないようにしていけばいいのだろうか。テレビに出てくる医療専門家は「世界の77億人が新型コロナウイルスの免疫を持つに至るまで恐怖は去らない」という。免疫を得るためのワクチンの開発までにはまだ1年以上の年月をい要するのは明らかで、それまでは自分でコロナウイルスに罹らないように防衛するしかないようだ。ただ防衛といっても無能な政治家が言うように外出を自粛するだけでは十分とは言えない。

 そこで思うにはこれまで感染した人としない人は何が違うのか、同じように外に出て外気に触れただけなのに感染する人としない人とはどんな差があるのか、それを知りたいものである。夜の街に繰り出して同じような行動をとっても罹る人と罹らない人がある。いまはコロナウイルスの拡散を防ぐのに専念しなくてはならず、とてもそんな解明ができる状況にはないと思われるが、今回の事態が収束した段階でそうした分析を期待したいものである。巷間よく言われているように基礎的な病気を持たず、十分な睡眠と栄養を採っているだけでコロナウイルスに感染しないといえるのか、そこらあたりについても専門家の意見をぜひ聞きたいものである。

 それと、コロナウイルスそのものが一体いかなるものであるのか多くの人はよく知らない。そもそもウイルスはわずか1ミリリットルの海水中には1千万個のウイルス粒子が含まれている、という。ウイルス粒子とはたんぱく質でできた殻とその中に収まっている遺伝情報で、そのうち病気を起こすウイルスは全体の1%しかない、といわれている。今回の新型コロナウイルスの菌はいかなる特徴を持っているのかもよくわからない。コロナウイルス菌は熱に弱いともいわれているが、それが摂氏100度近い熱湯でないとだめなのか、お風呂程度のお湯でいいのか、そうしたこともいつか知りたいと思っていた。

 インフルエンザに限らずこうした感染が世界の気候温暖化と関係していることはよく知られている。今回の新型コロナウイルス感染が収束したとしてもまたいつか新たな感染症が世界を席巻することは確実で、そうした事態が再びやってくることを見越して、今回の経験を生かすことを考えていくたの対応策、およびその遂行、結果などの記録、反省、教訓を文書で残すことが求められることはいうまでもないことだろう。

追記 7日夕になって、安倍首相は重い腰を上げ、いよいよ非常事態宣言を宣うこととなった。アベノマスク姿の首相が宣言する姿など見たくもないが、両側のプロンプターを見ながら、官僚の作った作文を何の感情もこめずに読み砕くだけで、国民の心にはほとんど訴えないことだろう。記者からの質問も予定されたものばかりで、単なる政治ショーで終わることだろう。非異常事態宣言となってもいまの状況はほとんど変わらず、相変わらずコロナウイルス感染は深くなっていき、長期戦の様相を濃くすることは間違いなく、政治家の無能ぶりをさらけ出すこととなることだろう。

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