鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

いまこそ日本の北朝鮮からの核ミサイル防御の実態を発表し、国民全体の緊急避難地図の作成、通達を急ぐべきだ

2017-08-30 | Weblog
 29日午前5時58分、北朝鮮が平壌の北24キロの地点にある順安(スナン)から東に向けて中距離弾道ミサイルを発射、6時7分過ぎに北海道の上空550キロを飛んで、同12分に襟裳岬の東1180キロの太平洋上に落下した。飛行距離は2700キロで、今年になって北朝鮮のミサイルによる挑発は13回目となる。今回は想定されていた南西方向へのミサイル発射ではなかったものの、これで米グアム島まで十分に到達できることを証明した。今月末まで行われている米韓軍事演習に抗議し、日本をはじめ中国、韓国、米国の裏をかく明らかな挑発行為で、北朝鮮の核問題は重大な局面を迎えたことは間違いない。
 
 この日たまたま首相官邸に泊まっていた安倍首相は北朝鮮のミサイル発射が判明した当初から報道陣の前に現れ、「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙はこれまでにない深刻、かつ重大な脅威だ」としたうえで、「政府としてはミサイル発射の直後からミサイルの動きを完全に把握している」とした。また、「今回の北朝鮮の行為は国連の安保理決議に違反するものとして、北朝鮮に厳重な抗議を行った」と語ったが、どの外交ルートを通じて、具体的にどのような表現で抗議したかについては明らかにしなかった。

 その後安倍首相はこれまで度々してきたように米国のトランプ大統領と40分にわたり電話で会談し、「今は北朝鮮との対話の対話の時ではなく、圧力を強化する必要があるとの認識で一致した」と述べ、さらに「直ちに国連で緊急会議を開催し、北朝鮮に対して圧力をさらに強化していくことで日米は完全に一致した」と語った。いまや米国民の支持を失い、レイムダック寸前になるトランプ大統領とかくまで一心同体であることを強調することは果たしてどこまで説得力をもつものか、疑問が残った。

 安倍首相は北朝鮮のミサイルの動きは完全に把握している、とはいうものの、国民に対する情報提供はJアラート(全国瞬時警報システム)ひとつとっても地域によっては作動しなかったところもあり、実際に警報を聞いた人からも「避難しろ、といっても一体どこへ避難したらいいのか、さっぱりわからない」といぶかしむ声が多く、国民に共有されているとは言えない状況である。

 今回の北朝鮮のミサイルを耳にして、これで北朝鮮は日本のどこへでもミサイルを撃ち込んでくることができる、と思った日本国民は数多いことだろう。これに対して日本に10数台あるとされているPAC3(パトリオットミサイル)、発射されたミサイルを打ち落とす能力を持つイージス艦数隻で、果たしてどもくらい防御能力を持っているっものなのか、正確な情報を持っている国民は数少ないことだろう。政府なり、防衛相はこうした情報を的確に国民に提供し、まさかな場合に個々の住民がどこへ避難したらいいのか、具体的に指示すべきだろう。

 これからも北朝鮮のミサイル発射は続くのに、こうした備えなくして、単に安倍首相なり、菅官房長官の空虚で裏付けのない安全宣言だけでは決して安心できない。

 それとここまで北朝鮮との関係がこじれてくると、例の安倍首相の恒例んの「拉致問題の解決に全力を尽くす」という決意が一体どこへ行ってしまうのか、と危惧される。森友、加計学園問題などで安倍内閣の支持率が20%台に低下した時に田原総一朗氏が安倍首相に北朝鮮に行って拉致問題の解決に努力することを提案したようだが、いまこそ自らの政治生命を賭して金正恩労働党委員長と胸襟を開いて語り合うべき時だろう。拉致被害者の代わりに自らの命を差し出すくらいの覚悟がないとできないことだが、果たして安倍首相にそこまでの度胸があるものなのだろうか。あまり期待は持たずに事態を見守るしかないだろう。
コメント

夫の浮気相手に損害賠償を求めたものの、原告にも非がありそうで裁判長は形なりの和解をもちかけた

2017-08-23 | Weblog
 23日は東京・霞が関の東京地裁へ裁判の傍聴に出かけた。行って驚いたのは傍聴者がまず閲覧する法廷スケジュール表が完全デジタル化されていたことだった。従来は地裁の刑事、民事、それと高裁の民事・刑事の開廷スケジュールがそれぞれ紙にプリントアウトされたもので、全部閲覧するのにかなり時間がかっていたのがディスプレイ上で順次みられるようになっていたことで、聞けば先週から実用化されたとのことで、便利なことこの上なかった。ただ、開廷の開始時間だけが表示されていて、実際に法廷前に掲示されている従来通りのスケジュールを見ないと終了時間がわからないことだった。

 で、午後1時半から619号法廷で開廷した損害賠償請求裁判を傍聴した。中年の女性が旦那の浮気相手の女性を相手どって起こした裁判だが、当の被告がストレスと称して欠席するなか、原告が証言台に立った。代理人の尋問に従い、夫の浮気に気がついたのは4年半前で、帰りが遅くなったり、休日出勤が多くなったのでおかしいと思っていたら、ある日首の回りや背中に赤い痣をつけたまま帰宅したのをみつけ、頭が真っ白となり、どうしていいのかわからなくなった、という。まだ幼い二人の子供を抱え、心労が募り、医者に「しんどい」と訴えたら、医者から「とにかく死ぬことだけはしないで」と慰められた、ともいう。

 そこで、子供を連れて大阪の実家へ引き揚げる形で別居し、同時に旦那の浮気の実態を掴むため、興信所に素行調査を依頼した。そこで、浮気の実態が明らかとなり、旦那に突き付けたところ「探偵を使って尾行するなんて気持ち悪い」と反省するどころでなかった、という。その後、被告が近くに引っ越してきたので、浮気相手に対し損害賠償請求裁判を起こすことにした、という。原告は旦那から戻ってくるように言われ、別居から1年4カ月後に家に戻ったが、子供のことを思ってのことだ、と語った。

 最後に裁判長から「被告が旦那から聞いていることによると、2人目の子供が生まれてから夫婦関係はないし、家事はしないということだが、本当か」と聞かれ、原告は「子供に手がかるので、それどころではない」とほぼ全面的にその通り、と答えた。旦那が実家へ頻繁に帰っても食事も出てこない、とこばしているのに対しても「母親の家なので、そうもいかない」と認めた。さらにいまの状況を聞かれ、「子供の手前、表面は何もなかったようにみえるだろうが、これからはどうなるかわからない」と答え、必ずしも旦那ばかりが責められるわけでもない一面もみせてくれた。

 この結果を受けて裁判長は13階の民事44部で一応、和解へ向けての話し合いを持ち掛け、被告抜きで和解を打診する構えをみせた。それで、結論が得られなければ追って判決を下す意向のようであることも示した。いずれにしろ、被告が極く低額の賠償金を払うことで結審することとなりそうだ。
コメント

チケットの売れ行きは好調のようだが、やや物足らなさを感じた8月納涼歌舞伎第一部

2017-08-13 | Weblog
 12日は東京・銀座の歌舞伎座へ8月の納涼歌舞伎を観賞に行った。今年から3階席で観ることにしていたが、どういうわけかチケット売り出しの日にもうすべて売り切れで、やむなく1階奥の2等席を予約した。開場まもなく歌舞伎座へ行ってみると、観光バスで乗り付けた大勢の観客があふれ返っており、異常な熱気が会場を包んでいた。これといった花形役者のいなくなった歌舞伎がこんなに人気があるのは不思議なことで、永年歌舞伎を観てきた観客の一人として理解を超える。

 午前11時開始の第一部は「刺青奇遇」と題する長谷川伸作の市川中車主演の人情もので、幕開けから江戸郊外の行徳で身投げを図ったお仲を助けた博打好きの半太郎の織り成すひと幕だが、舞台が暗くて見ずらいうえ、旅行帰りの疲れが出て眠りに誘われ、いまひとつ乗り切れなかった。お仲と半太郎は以後所帯を持つが、生来の博打好きがやまない半太郎は相変わらずの貧乏暮らしで、お仲は重い病を患い、医者にも見放されてしまう。それを知ったお仲は賭場から戻った半太郎に右腕に骰子の刺青を彫り、博打をやめるよう懇願する。

 しかし、半太郎は再び賭場へ赴き、イカサマ騒動を起こし、鮫の政五郎親分の前に引き出され、事の次第を聞かれ、病のお仲のために大金を作ろう、と思ったと打ち明ける。委細を知った政五郎は半太郎に丁半博打をすることを勧め、負けて半太郎に大金を与えたところで幕となる。なぜそんな気持ちになったのか、2人のやりとりだけではわからないし、その後半太郎とお仲がどうなったのかもわからない中途半端な幕切れでもあった。

 続く演目は中村勘九郎の子息、勘太郎の演じる「玉兎」と市川猿之助と勘九郎による「団子売」の舞踏で、全体を通じてやや物足りない演し物であった。実は「刺青奇遇」の主役を務めた市川中車がかつて俳優だった香川照之であることを思い出したのは見終わったあとのことで、遠くからではそこまで見分けられなかった。「刺青奇遇」は政五郎親分を演じたのは市川染五郎であったが、出てきたのは終盤の10分足らずで、単なるお付き合い程度の出番でしかなかった。その染五郎が演技を終わって去り際に拍手が起きたが、結局最後まで大向こうから恒例の「高麗屋ーー」の掛け声が掛けられることはなかった。そういえば、幕が開いただけで拍手が起きたり、俳優が登場するだけで拍手が起きていたのはいかに田舎からの客が多いかの証拠で、興ざめした。この日の第一部では最後まで大向こうからの掛け声を聞くことはなく、いかに低調であったか、何よりの明かしではなかろうか。

 歌舞伎を観るということはいわゆるスターの演じる姿に見惚れ、豪華な舞台、衣装に華やかさを感じる楽しみがあるからこそはせ参じる、という側面がある、と思う。ところが、今回の納涼歌舞伎第一部に関してはそのいずれの面でもやや物足らないところがあった。
コメント

あの世界のペニンシュラーホテルの部屋のポットに埃が溜まっていて、下痢になった信じられないお話

2017-08-11 | Weblog
 この2日からフィリピンへ夏休みの旅行に出かけた。首都マニラから南南西600キロにあるパラワン島のエルニドという新しいリゾート地で、透き通った砂浜が豊富にある島々を小舟で巡り、泳いだり、カヤックを漕いだりして楽しく過ごした。エルニドでは前半を昨年末にできたばかりのホテルで、後半はフランス人が気に入って作ったコテージ、日本でいえば貸し別荘のようなハウスでさながらフランス貴族のような優雅な素晴らしい時を満喫できた。パラワン島から日本への直行便はないので、一旦マニラに戻り、9日にあのペニンシュラーホテルに宿を取った。

 香港のペニンシュラーホテルを思わせる1階ロビーの開放型のレストランを横目にレセプションでチェックインを済ませ、午前中にもかかわらず直ちに部屋に案内してくれた。案内してくれた女性スタッフは明日の予定を聞いてきて、早朝5時半のチェックアウトの予定だ、というと、「レストランは6時からオープンするが、早めに朝食を摂ることは可能」とまくしたて、後は専門のスタッフが伺いに来る、といって引き上げた。すると、別のスタッフが日本の緑茶のセットを持って来て、お茶を飲む支度までしてくれた。さらにこちらがiPADの接続をしようとすると、直ちにホテルのWiFiのネットにつながり、部屋番号と名前を入力すると直ちにアクセス可能となった。で、かみさんと二人でお茶を楽しんだ。

 ペニンシュラーホテルの部屋は広いスペースにゆったりとした応接セットが備えられ、部屋からの眺めもよく、満点の居心地であり、さすが世界のペニンシュラーホテルだ、と思わせた。ただ、冷房が強すぎて、コントロールで温度を上げてもなかなか快適な温度には下がらない。そこで、レセプションに問い合わせると一番高い「HIGH」の設定で摂氏31度で、一番低い「LOW」の設定で摂氏16度くらいになる、と説明してくれたが、「希望の摂氏28度にはどうやったらいいのか、よくわからない」と言ったら、担当者をうかがわせる、と言ってくれた。で、しばらくすると、女性がやってきて、パネルの「HIGH」、「MED」、{LOW」にはその横に5段階の点滅ボタンがついていて、それで調整するのだ、ということを教えてくれた。これは説明を聞かないとわからない、と思った。

 夕刻になったので、近くのモールで日本式のラーメンを食べて帰ってきて、シャワーを浴びて明日の準備をして就寝した。しかし、部屋は冷え切っていて、寒いくらいで寝付けなかった。一方、かみさんは冷たいものを飲んでお腹が冷えて下痢をしてしまっていたので、さっき飲んだポットのなかを覗いてみたら、なんと残りの水のなかに埃がうようよを浮かんでいるではないか。昼間、お茶のセットを持ってきてくれたボーイさんが取り出してくれたポットだったので、点検することもなく、そのまま水を入れて沸かしてしまったのだが、まさかこんな埃がたまっているとは思いもしなかった。恐らく、この部屋に使われずに放置されていたのだろう。ペニンシュラーホテルでこんなことが起きるとは思いもしなかった。

 寒さも手伝って、水に浮いていた埃を飲み込んでしまった、と思うとますます寒さが募ってきて、咳もでてきた。
一時は埃のなかにウイルス菌でも混じっていて、インフルエンザにでも罹ったのではないか、と思ったほどだった。それで、備え付けの厚めのガウンを着込んで、きれいにポットを掃除しなおして改めてお茶を飲んだりして身体を温めて、冷房も切ってベッドに入ってようやく落ち着きを取り戻し、ようやく就寝することができた。

 翌朝、チェックアウトする際に係員に昨夜の一件を「ポットのお湯のなかに埃が溜まっていて、下痢がするわ、風邪の症状がでるわ、大変でした」と伝えたら、目を丸くして聞いていて、「ソリー」と謝っていた。先ほどの部屋の空調の仕方のわかりにくさといい、このポットのなかの埃の放置はペニンシュラーホテルの看板に傷がついたことだけは間違いないことだろう。
コメント