31日付けの毎日新聞の「遠聞近聞」に」岩見隆夫特別顧問が珍しく「外は一目置いている」と題して、安倍首相が海外では評価が高い、と書いている。国内ではさっぱり支持率の上がらない安倍首相が海外では「内政では戦後最大のガンだった教育基本法の改正にメスを入れ、国際テロや東南アジアにおける緊張の高まりの備え、防衛庁の省への格上げを実現した。また、日本でもようやく現代の凄惨な情報戦に対応し、日本版NSC(国家安全保障会議)新設の筋道をつけた」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)と書いている、としている。どうせ、日本の親安倍派のだれかに取材して書いたのに違いない浅薄な記事を引用して、安倍にゴマをすっているのはこれまでの岩見氏らしくない。と思ってコラムの末尾を見たら、岩見氏は同日付けで退職し、客員編集委員になる、という。先週の時事放談の最後で岩見氏が来週から司会が御厨貴東大教授にバトンタッチする、と挨拶していたのが納得できた。でも最後に晩節を汚すようなゴマすり記事は書いてほしくなかった。
ゴマすり記事といえば、田中秀征福山大教授もどこかのホームページで「安倍内閣に小泉首相を無任所大臣として入閣させろ」とおよそ政治の世界に身を置いたことのある人なら考えもしないことを書いていた。同時に中川秀直幹事長を入閣させ、安倍、中川、渡辺ラインでいまの難局を乗り切れ、ととんでもないことも書いていた。
サンデーモーニングで重厚なコメントをし、さすが元経済企画庁長官と思わせていたのが、すっかり男を下げた。安倍はともかく、小泉にまでゴマをすってどうしよう、というのか、もう田中秀征には頼まない、という気分である。
どうしてこう良識派と言われていた人が一夜にして、日頃の節を曲げたようなことを平気で書いたり、言ったりするのか、安倍首相周辺からお金でも出ているのではなかろうか、と疑いたくなってくる。
世論を惑わすような言説は願い下げにしてもらいたいものだ。
追記 その後、岩見隆夫氏は奥さんと世界一周旅行に出かけた、との報道を目にした。切られたのではなく、自ら切った、というわけか。政治の世界にどっぷり浸かっていると見えるものも見えなくなってくる。充電というか、冷却期間を置いた方がいい時もある。岩見氏が再び、政治評論家として論陣を張るのか、それとも一切身を引いてしまうのか、見物である。ここは潔く、一切退いた方が格好いいのだが‥‥。
ゴマすり記事といえば、田中秀征福山大教授もどこかのホームページで「安倍内閣に小泉首相を無任所大臣として入閣させろ」とおよそ政治の世界に身を置いたことのある人なら考えもしないことを書いていた。同時に中川秀直幹事長を入閣させ、安倍、中川、渡辺ラインでいまの難局を乗り切れ、ととんでもないことも書いていた。
サンデーモーニングで重厚なコメントをし、さすが元経済企画庁長官と思わせていたのが、すっかり男を下げた。安倍はともかく、小泉にまでゴマをすってどうしよう、というのか、もう田中秀征には頼まない、という気分である。
どうしてこう良識派と言われていた人が一夜にして、日頃の節を曲げたようなことを平気で書いたり、言ったりするのか、安倍首相周辺からお金でも出ているのではなかろうか、と疑いたくなってくる。
世論を惑わすような言説は願い下げにしてもらいたいものだ。
追記 その後、岩見隆夫氏は奥さんと世界一周旅行に出かけた、との報道を目にした。切られたのではなく、自ら切った、というわけか。政治の世界にどっぷり浸かっていると見えるものも見えなくなってくる。充電というか、冷却期間を置いた方がいい時もある。岩見氏が再び、政治評論家として論陣を張るのか、それとも一切身を引いてしまうのか、見物である。ここは潔く、一切退いた方が格好いいのだが‥‥。