鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

なぜ、安倍にゴマする評論家が輩出

2007-03-31 | Weblog
 31日付けの毎日新聞の「遠聞近聞」に」岩見隆夫特別顧問が珍しく「外は一目置いている」と題して、安倍首相が海外では評価が高い、と書いている。国内ではさっぱり支持率の上がらない安倍首相が海外では「内政では戦後最大のガンだった教育基本法の改正にメスを入れ、国際テロや東南アジアにおける緊張の高まりの備え、防衛庁の省への格上げを実現した。また、日本でもようやく現代の凄惨な情報戦に対応し、日本版NSC(国家安全保障会議)新設の筋道をつけた」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)と書いている、としている。どうせ、日本の親安倍派のだれかに取材して書いたのに違いない浅薄な記事を引用して、安倍にゴマをすっているのはこれまでの岩見氏らしくない。と思ってコラムの末尾を見たら、岩見氏は同日付けで退職し、客員編集委員になる、という。先週の時事放談の最後で岩見氏が来週から司会が御厨貴東大教授にバトンタッチする、と挨拶していたのが納得できた。でも最後に晩節を汚すようなゴマすり記事は書いてほしくなかった。
 ゴマすり記事といえば、田中秀征福山大教授もどこかのホームページで「安倍内閣に小泉首相を無任所大臣として入閣させろ」とおよそ政治の世界に身を置いたことのある人なら考えもしないことを書いていた。同時に中川秀直幹事長を入閣させ、安倍、中川、渡辺ラインでいまの難局を乗り切れ、ととんでもないことも書いていた。
 サンデーモーニングで重厚なコメントをし、さすが元経済企画庁長官と思わせていたのが、すっかり男を下げた。安倍はともかく、小泉にまでゴマをすってどうしよう、というのか、もう田中秀征には頼まない、という気分である。
 どうしてこう良識派と言われていた人が一夜にして、日頃の節を曲げたようなことを平気で書いたり、言ったりするのか、安倍首相周辺からお金でも出ているのではなかろうか、と疑いたくなってくる。
 世論を惑わすような言説は願い下げにしてもらいたいものだ。

追記 その後、岩見隆夫氏は奥さんと世界一周旅行に出かけた、との報道を目にした。切られたのではなく、自ら切った、というわけか。政治の世界にどっぷり浸かっていると見えるものも見えなくなってくる。充電というか、冷却期間を置いた方がいい時もある。岩見氏が再び、政治評論家として論陣を張るのか、それとも一切身を引いてしまうのか、見物である。ここは潔く、一切退いた方が格好いいのだが‥‥。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆったりとした空間がいい東京ミッドタウン

2007-03-30 | Weblog
 30日に東京・六本木の防衛庁跡地に東京ミッドタウンがオープンしたので、昼過ぎにのぞいてみた。テレビ、新聞で大きく取り上げていたので、結構な人出で、さぞかし明日、明後日には1日で40~50万人が」押しかけそうな感じである。混雑が予想されるので、早めに見ておこう、と思った次第で、すんなりと入ることができた。ガレリアのショッピングゾーンには日本初お目見えのお店も結構あって、楽しい。何よりも目を引くのは後背地のゆったりとしたスペースの緑地帯で、季節柄、桜が満開で出迎えてくれるのは目の保養になる。都心でこれだけの緑地を確保しているのは素晴らしいことだ。
 ガレリアの1階に入って、係員の誘導で進むと葉巻の専門店、「アカンタ」が目につく。そして、テレビでも紹介していた世界最高級のチョコレート専門店、「ノカ・チョコレート」があったので、中で商品をみると、小さな4個入りのもので価格は2800円となっている。1粒700円とまさにアラビアの王様の食べるお菓子である。また、1個1000万円する時計を取りそろえた「ハリー・ウインストン」も圧巻である。
 1,2階がファッション関係、3階がリビング関係の専門店でそろえていて、いわゆるルイ・ヴィトンやティファニーなど他のショッピングセンターで見るようなポピュラーなブランドショップがないことが一味違う特徴となっている。最近オープンしたショッピング施設のなかでは質的には一番いい、との感想を持った。
 ただ、一点気になったのは地下1階のレストラン・食品販売のテナント、平田牧場の店頭に安倍晋三総理と並んで中川秀直自民党幹事長の花輪があったことだ。いま評判の悪いお二人が並んでいては折角のいい気分が台なしとなりかねないし、見た人の気分を害する。こんなところに政治色を持ち込まないでほしいものだ。
 3階の一角には富士ゼロックスが「アート・スペース」を設け、「芸術との身近なふれあいの空間」と称して保有のジャスパー・ジョーンズやアンディ・ウォーホルなどの作品を展示していたのが面白かった。富士ゼロックスはミッドタウン・ウエストに本社を移転したのを機に富士フィルムの「富士フィルム・スクエア」と並んでメセナの一環として設けたようだ。
 ガーデン・テラスににある「21-21デザインサイト」で建築家の安藤忠雄氏のアトリエ展をしていて、こちらも見応えがあった。ただ、入場料は1000円となっていて、メセナとはいかないようだ。
 
補記 ミッドタウンに行く途中に麻布十番の近くに桜が咲いていたので、近寄ってみると、「麻布山善福寺」となっている。なかへ入ると弘法大師がつくったとかいう大変なお寺で、果たして親鸞の銅像やら、福沢諭吉のお墓、それに越路吹雪の碑と見所十分の名所であった。意外と近くに名所らしきものがあるものだ、と思った。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎駿に遠慮した「プロフェッショナル」

2007-03-30 | Weblog
 NHKの人気番組「プロファッショナル 仕事の流儀」が火曜日午後10時からの1時間番組になり、その目玉としてアニメ映画の大家、宮崎駿監督を取り上げた。昨年3月から3カ月半にわたって次回作「崖の上のポニョ」の制作にとりかかるまでを密着取材した。最初はニコニコしていた宮崎監督が真剣な顔付きで制作に入っていく姿が生で伝わってきたが、正直、得意のプロフェッショナルとはとの質問も出ず切り込み不足で、消化不良に終わった感じであった。天下の宮崎駿監督に遠慮して作った、といえそうだ。
 「崖の上のポニョ」は人面魚のポニョと5歳の少年、宗介との物語で、海を題材としている。天才、宮崎監督が海を取り上げるのは初めて、という。最初はフワッとしたアイデアから2時間のアニメ-ションに仕上げていくのは大変なエネルギーがいる。カメラは執拗にそのあたりの苦悩ぶりをおっかけていく。最初は余裕たっぷりに遊びながら、徐々に制作モードに入っていく姿をとらえていく。
 そして、ほぼ構想が出来上がり、いよいよ100人余のスタッフとともに制作現場に入ろうか、という直前に宮崎監督は瀬戸内海のとある港へ1人きりで籠る。カメラの視線もうざくなり、「映すな」と言わんばかりに遠ざける。顔付きも緊張感がみなぎる厳しい、本人に言わせると不機嫌なものになってくる。
 1時間のうちほぼ50分は宮崎監督を追う場面で成り立っている。途中で司会の茂木健一郎と住吉美紀が1回だけインタビューするが、いつものさえがない。「なぜアニメ映画をつくるのか」と聞き、「あなたがアナウンサーをしているのと同じだ」と切り返され、タイトルの仕事の流儀を聞き出したことにならなかった。
 30分経って、民放のコマーシャルみたく番組の宣伝が入ったのにはびっくりした。
 以前に、NHK朝の番組に宮崎監督が登場した時の方が宮崎監督の考えやキャラクターがはっきりと出ていて面白かった。今回は映画制作の直前というタイミングがよくなかった、と思った。天才でも仕事に入る前は緊張感が200%くらいになるのだ、という安心感を凡人に与えたという効果はあったが、番組としてはそこにねらいがあったわけではなかった。でも100日余にわたってカメラを回した以上、無理矢理、仕立てあげた、といったところだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英国人女性惨殺事件の背後にあるもの

2007-03-29 | Weblog
 英国人英語教師のリンゼイ・アン・ホーカーさんが日本人若者に惨殺された事件は痛ましいし、日本が世界で重大犯罪多発地区として喧伝されてしまうことを思うと嘆かわしい。最近の事件を見ていて、かつてないほど人々の精神が病んでいる、と思わざるを得ない。隣人、知人の助け合い精神で治安も生活も保たれていたかつての心温まる日本は一体、どこへ行ってしまったのだろうか。人を人とも思わないまるで外国映画を見るような残虐な事件の多発はいまの日本の社会の象徴なのだろうか。格差当たり前と開き直る政治のあり方、事務所経費の不正使用を平然と認める政治家の横行がこうした風潮を生んでいる、と思えてならない。
 リンゼイさんの父親と恋人が来日し、「一日も早く犯人を逮捕してほしい」と涙ながらに訴えた。恋人も一緒に日本で英語教師をしよう、と語り合っていた、と語った。テレビを通じて会見に臨んでいる二人の姿を見ていて、果たして犯人逮捕だけでケリがつくのだろうか、と不安になった。
 これまで日本人女性が海外で惨殺されるか、悲惨な事件の被害者になって、日本人家族が相手国に行って、訴えたりするケースはしばしば見かけたが、今回は全く逆である。それだけ日本が国際化してきたことの証拠であろうが、国際化したのは表面だけのことで、実は伴っていない、というのが真実なのだろう。海外の人と心の通った交流ができるまでの素養が備わってきている、とは思えない。
 犯人と目される市橋達也(28)が実際にどんな手口でリンザイさんを死に至らしめたか、詳細はわかっていないが、おそらく個人英語教師を頼み込み、うまく自宅に呼び寄せて、なんらかの行き違いで殺すことになってしまったのだろう。刑事9人も行きながら、逃走させてしまったのは警察の落ち度といえる。ひょっとしたら、犯人はもう逃げられないとして自殺しているかもしれない。
 これで、日本が世界でもっとも安全な国とされていたのが、治安に関しては数ランクも下がることだろう。将来は海外から観光客を年間1000万人招致したい、としているが、こんな事件が頻発するようでは、達成できるとは思えない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会社であるまいし、変な相談役

2007-03-28 | Weblog
 来年の北京オリンピックへ向けて、野球の日本代表監督に就任した星野仙一氏が元巨人の長嶋茂雄氏に相談役就任を要請した。テレビでニュースとしてじかに長嶋元監督に要請している姿から映像が流されていたので、予めテレビ各局には知らせてあったのであろういわゆる”やらせ”であることがわかった。会社であるまいし、この種のことに相談役なんて聞いたことがない。実際にアドバイザーとして知恵を借りるのなら、こっそりやれば済むことである。いかにもマスコミ操作に長けた星野仙一氏らしいパーフォーマンスである。
 大体、星野仙一氏は中日ドラゴンズの投手、アンチ巨人の旗手として売り出した人である。それが、長年お世話になった中日を体調に不安があるとして袖にして、阪神タイガースの監督に納まってしまった。中日ファンの鈍想愚感子としては我慢ならないが、アンチ巨人としてはまあ許せる。しかし、ここも2、3年で体調不安を理由に退いたと思ったら、今度は日本代表監督の座に就いてしまった。終身日本代表監督を務める、と思われていた長嶋茂雄氏が脳梗塞かで指揮がとれなくなり、昨年ワールドベースボール・クラシックで世界一に輝いた王貞治氏はソフトバンクの監督で出馬できない。となれば、衆目の一致するところ、星野仙一氏しかいない、ということになる。
 世渡りのうまい御仁といえば、それまでかもしれないが、中日、阪神で必死になって応援してきた一ファンとしてはなにかふっきれないものが残る。2度にわたる体調不安は一体何だったのか。アンチ巨人ならアンチ巨人で筋を通してほしい。巨人OBに擦り寄られるとなよなよしてしまうなんてことはしてほしくない。巨人ファンからは「うい奴」と可愛がられるかもしれないが、アンチ巨人ファンとしては許せない行動である。よく、不良社員が親戚の不幸を理由に休むが、2度、3度同じ手は使えない。天下の星野仙一氏を不良社員呼ばりしたくないが、嫌味のひとつも言いたくなる。
 そんな一部のファンの厳しい目を感じとったのか、打った手が長嶋茂雄相談役だったのだろう。目ざとい星野仙一氏が考えたか、だれかにアドバイスを受けたのか、知らないが、これで野球界の総意を反映した形になる。しかも長嶋茂雄氏は実際には半身不随で思うように身体が動かない。単にお飾りとしていただくだけで、あとは自由に腕を振るえる。万一、北京オリンピックで思うような成果が上げられなかった場合でも、総力体制で臨んだのだから、とエクスキューズできる。まさに一石二鳥のうまい手である。
 会見に集まった記者から、果たして、「相談役の手当てはいかほどか」との質問が飛んだかどうか、わからないが、単なる名誉職か、実際の役割を担ったものかしりたいものだ。仮にそんな質問が飛んでも、如才ない星野氏のことだから、さらりとかわされてしなう、のがオチだろう。
 稀代の変節漢とは星野仙一氏のことをいうのではなかろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うわずっている安倍首相

2007-03-27 | Weblog
 27日午後、NHKの高校野球中継を見ていたら、突如画面が切り替わって、安倍首相が登場し、記者会見場の演台の前に進み、90度の角度で直立不動の姿勢をとった。どうやら、平成19年度予算成立を受けての記者会見のようで、無言で立っているのは不気味だな、と思っていたら、カメラがパンして舞台左手に居並ぶカメラマンの一団を映し、写真撮影である、とわかった。
 で、記者会見に入り、冒頭、安倍首相から「能登半島地震への被災者へのお見舞い」の言葉があった。そして、「桜の花の咲く前に19年度予算が成立して良かった」となんとロマンのかけらもない所信表明があり、記者団から質問を受けた。
 記者から「参院選の獲得目標議席数と仮に目標に達しなかった場合、退陣するのか」との質問に、「参院選の前に統一地方選があり、これに全力を注ぐ」と質問には答えない、はぐらかす答えぶり。その後の「閣僚の不適切発言が相次いでいるが、内閣改造の考えはないのか」との問いに対しても「ありません」と木で鼻をくくった答えをするのみ。
 最初から心ここにあらず、といった感じの無味乾燥な話しぶりで、質問に答える際にも視線は宙をさまよっている感じで、いかにも自信がなさそう。就任早々時はまだ、視線は定まっていたと思うのだが‥‥。立花隆が指摘しているので、思わず、時にアップで写る安倍首相の首筋あたりの映像を見ると、確かに皺がよっている。それが老人性皮膚の退化なのかどうか、よくわからないが、そう思ってみるとそう見えるから不思議だ。
 それでも記者団の追求の手はゆるまない。日経の記者が「靖国神社参拝についての考えは」と聞くと、「なんども申し上げているように戦争で戦って命を無くされた方には尊崇の念は持っている」と答えた後、時間にして3,4秒、言葉が出てこない場面があった。一瞬、小渕首相の時と同じ脳硬化症か、と思ったが、その後元に戻った。それでも若干、舌がもつれるような感じは跡を引いた。自信のなさがいよいよ失語症となった感じでもある。
 ここで、まずいと思ったのか、司会が「最後の質問を受けます」と記者会見を打ち切る手に出たため、安倍首相のボロは出なくて済んだが、妙な感覚は残った。身体的なものなのか、予想以上の記者団の鋭い質問に精神的なダメージを受けたのか、わからないが、今後に尾を引きそうな奇妙な会見であった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ弱腰の厚生労働省

2007-03-27 | Weblog
 27日付けの毎日新聞によると、厚生労働省はインフルエンザ治療薬「タミフル」の服用を容認することを決めたが、ぐるぐる変わる厚生労働省の方針に疑問が沸き起こっている。タミフル服用後、患者がベランダから飛び降りるなど異常行動をとるケースが多発しているのにいまだに厚生労働省は使用禁止命令を下さない。20日に「10代への処方禁止」を打ち出したが、今度は使用を容認する、ときた。今後の方針を決める委員会の委員にメーカーから助成金をもらっていた研究者が入っているミスを犯すなどの迷走ぶりも犯している。厚生労働省がこんなことでは国民の命を一体誰が守ってくれる、というのか、といいたくなってくる。
 10代への処方禁止といった方針が出た時に、未成年には禁止でなくなぜ10代だけ除外という結論がどうして出てきたのか、疑問に思った。医学的にも肉体的にも10代だけに障害が出るなんて研究結果はまず引き出せない、と思う。副作用が強すぎるというのなら、10歳以下のが危険だろう。たまたま、12歳児の事故報告が相次いだので、10代を対象にしたという極めてファジイな方針だったのではないか、と思う。
 その後の調査結果をみてもタミフル服用後に年齢に関係なく異常行動が見られている。タミフルはスイス・ロシュ社の製造するインフルエンザ治療薬で、一般名はリン酸オセルタミビル。01年の発売以来、世界の服用者の約80%にあたる2450万人が日本人だ、という。厚生労働省のなかには研究機関がいっぱいあるのだろうから、タミフルの成分を分析して、人体にどう影響を及ぼすのか動物でも使って実証実験でもすればいい。発売に関してはそうしたデータが取り揃えられたうえで、許可とあんっているのだろうから、許可時のデータを公開することでも解明されるのではなかろうか。
 タミフル服用後の事故が報道される度に「どうしてタミフルを即、使用禁止にしないのか」と疑問に思ってきた。疑わしきは罰せずは裁判の原則だが、こと医療に関しては人命に関わることだけにそうはいかない。逆に疑わしきは使用許可せず、でいかないと大変なことになってしまう。
 しかし、厚生労働省の対応はおそる、おそるである。で、最後は使用容認となった。なぜ、そんなに弱腰なのだろうか。ひとつ考えられるのは発売元の中外製薬になんらかの借りがある、ということ。製薬メーカーと役所の癒着ぶりは松本清張の推理小説でもよく題材に取り上げられており、ここは民主党の馬渕澄夫議員に真相を暴いてもらいたいものだ。
 もうひとつ考えられるのは「女性は産む機械である」との問題発言で物議をかもした柳沢伯夫大臣が妙に遠慮していることだ。職務に全身を傾ける、と豪語して居座ったのだから、ここはバッサリと刀を振るってもらいたかったところだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昼間でもおっかない新宿・歌舞伎町

2007-03-26 | Weblog
 25日朝、テレビを見ていたら、東京都知事選の政権放送をしていて、石原慎太郎が殊勝げな表情で「なにとぞ清きご一票を」と訴えていたのが印象的だった。意外と接戦と伝えられているので、本人も必死なのだろう。最後に都政で力を入れることとして、治安をあげ、新宿・歌舞伎町を安全に歩ける町にしていると強調していたが、本当にそう思っているのかしら、と疑問に思った。
 というのは先日の休みにかみさんと喫茶店にでも入って休もう、と思って、確か昔、いい味のコーヒーを出す喫茶店があったはず、と歌舞伎町を歩いたが、とても普通の人がゆっくり歌舞伎町を散策できる雰囲気はない、と感じたからだ。随分昔の喫茶店はおろか、落ち着いてコーヒーが飲めるようなお店はまず見当たらなかったし、怪しげなお店ばかりが軒を並べている。昔は明治通りを越えた末広亭あたりへ行かないとこうした感じはなかったのに、いまは歌舞伎町までがそうなってしまっている。昼から怪しげな風体の男女があちこちにいて、うっかり視線でも交わそうなものなら、いいがかりをつけられそうな感になってきた。
 学生時代にはよくお茶を飲みに来たし、早慶戦の後は遅くまで騒いだ記憶がある。卒業してからも同窓生と連れだって、飲みに歩いたこともある。しかし、いまはとても飲み屋を探そうといった感はない。昼でも怪しげな雰囲気が漂っているし、まして夜などはうっかり歩こうものなら、いいカモにされてしまいそうだ。
 こんな歌舞伎町でもはとバスか、地方からの観光客が旗を持ったバスガイドを先頭に集団で歩いている。たまたま、コマ劇場で北島三郎ショーをしていて、それがはねたところだったのかもしれないが、地方の人にしてみれば、一度は新宿・歌舞伎町を見てみたい、とでも思うのだろう。歌舞伎町はそれなりに立派なブランドなのだろう。
 ただ、そのブランドもいまや地に落ちている。石原知事はそうした実態を知っているのだろうか。視察する時は大勢の部下を従えた大名行列を繰り広げ、官僚がいいところしか見せないようにするのを黙って聞いているだけののだろうから、本当の状況はなかなか目にしないことだろう。石原慎太郎知事は2、3年前に警察官僚を副知事に据えて治安対策を強化するのだ、と宣言したことがあったが、おそらくその程度のことでいいと思っているのだろう。もっと実態にメスを入れて、本当に昼間から青少年が堂々と歩けるような街にしない、といまにとんでもない事件が起きることだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島県庁記者クラブに袖にされた安倍首相

2007-03-25 | Weblog
 週刊文春3月29日号によると、安倍首相官邸が今月10日に広島入りした際に、広島県庁記者クラブに記者会見を申し入れたが、記者クラブ側が「何も聞くことはない」と断った、という。新聞はなかったことはまず報道しないので、知らなかったが、なんという体たらくとあきれるしかない事実である。選挙期間中ならともかく、かつての職場、神戸製鋼所加古川製鉄所を訪れるついでに来るのにどうして会見しなくてはいけないのか、と記者の見識を示したわけで、よくぞ殊勝を袖にしたもの、と広島県庁記者クラブを「あっぱれ」と誉めてあげたい。
 同誌によると、殊勝官邸は「広島駅の近くのホテルを確保し、費用はクラブで負担しろ」よいう高飛車なものだった、という。安倍首相の広島訪問の目的は広島少年院の視察で、およそ広島県庁記者クラブとは関係ない。最初は広島県庁広報室に記者会見の設営を打診してきた、という。支持率低迷でなんとか人気アップにつなげたい、と頭の悪い首相官邸に事務官が考えそうなことで、弱将の下には弱卒とはよくいったものだ。
 安倍首相の本当のならいは今日25日に告示される広島市長選の自民党系候補が苦戦しているのを応援するのがならい、とされており、そうなるとなおさら会見など受けるわけにはいかなかったのだろう。
 それにしても地方の記者クラブからも相手にされない一国の総理とはなんと軽い総理なのか、と思わざるを得ない。あれだけ評判に悪い松岡利勝農水相をかばっているのだから、人気が出るわけがない。広島県庁記者クラブが聞くことがない、という前に頭を冷やしてくれ、とでも言いたかったのかもしれない。
 結局、東京から同行した政治部記者たちのぶら下がり取材でお茶を濁した、そうだが、ここまで人気のない首相も珍しい。広島といえば、安倍首相の出身地である山口県の隣ではないだろうか。参院選でも応援演説を依頼する候補者も出ないことだろう。
 23日に就任半年経って記者団に感想を聞かれた安倍首相は「何とか離陸することはできた。だんだん巡航速度に移って、次ぎには音速の壁を突き抜けていく気持ちで頑張りたい」と語ったが、飛行機になぞらえて、一体何が言いたいのかよくわからない。壁にぶつかっているとでもいいたいのか、本当に頭は悪いし、第一リーダーとしてのイマジネーションがない。こんな発想では小学生でもついていかないだろう。こんな人を首相に選んだ国民の自業自得といえばそうだが、代えられるものなら一刻も早く代えたいものだ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なにか起きてる、浅田真央

2007-03-24 | Weblog
 23日行われた世界フィギュアの女子ショートプログラムで、本命視された浅田真央がまさかの連続3回転ジャンプを失敗し、61.32点で、首位の韓国のキム・ヨナに10.63点もの差をつけられ、5位に沈んだ。24日の1面トップを空けて待っていたスポーツ各紙は急遽、2位につけた安藤美姫に差し替え、なおかつ中面に押し込んだ。テレビ中継を見ていたが、演技開始前から浅田真央にはなぜかいつものオーラが感じられなかった。自信満々というか、天心爛漫さが欠けていた。ライバルのキム・ヨナに100%の演技を決められ、あせりがプレッシャーとあんったのだろうか。
 テレビで見る限り、浅田真央の演技には最初から切れがなかった。同じ16歳にしてはスラリと伸びた長身でスタイルのいいキム・ヨナに比べ、まだ少女っぽい身体つきで、うまく滑ってはいるが、優雅さでは一歩落ちる。アクロバティック的な滑りで器用には跳んでいるが、プラスアルファがない。フィギュアスケートである限り、いつも新しい姿、テクニックを織り込んでいかないと審査員にアピールしないから、大変だな、と思ってみていたら、最初の3回転ジャンプに続く3回転ジャンプが1回転に終わってしまった。これで、7.5点の減点だ、というから、この時点で勝負あった。
 浅田真央は「明日のフリーで200点をめざす」と強気な発言をしたが、ここからの逆転は間に安藤美姫はじめイタリアのC・コストナー、米国のK・マイズナーと3人もいるので、まず難しい。今回はいいところ銅メタルだろう。
 風邪とか一時的な体調不良でなければ、天才少女、浅田真央がぶつかる初めてのスランプかもしれない。滑りにいつもの溌剌とした調子がみられないのだ。少女から大人への過程でだれしも一度は経験する壁なのかもしれない。コーチがいくら指導しても、こればかりは本人が自ら克服するべきものなのだろう。
 そして、再び天才”浅田真央”の華麗な滑りをファンの雨に見せてほしいものだ。どうせ、2010年の冬季オリンピックに間に合えばいいのだから。

追記 24日のフリー演技で、韓国期待のキム・ヨナは2回も転倒し、かろうじて3位となった。浅田真央はフリーでは歴代最高の133.13点を取り、200点には届かなかったものの、2位となった。ショート・プログラムで5位と出遅れ、開き直って、プレッシャーから解放されたのだろう。安藤美姫が最後の演技者として登場したにもかかわらず、会心の演技で浅田真央を0.64点上回って念願の金メタルを獲得した。演技前にすでに浅田真央のどちらかかが金メタルを取ることが見えていたせいか、会場には妙な安堵感が流れていた。会場の雰囲気を見る限り、浅田真央人気のが高いことを伺わせた。
 結果論になるが、懸念した浅田真央の異変が単なるプレッシャーだったことが判ってよかった。何たって、浅田真央にはまだ先があるのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする