先日、TBSテレビで放映された「恋空」を見た。いま流行りのケータイ小説を映画化したもので、旬な女優、新垣結衣が主演していたのと新聞の予告で「過酷な試練に直面する高校生カップル」と出ていたので、それにつられてどうなることか、と期待しながらみた。数年前に流行った韓流映画の向こうを張るもので、日本でも十分に純愛映画が作れることを証明した。
「恋空」は作者の分身である美嘉の携帯にある日、見知らぬ男子高校生からメールが届くところから始まる。お互いの興味と好意らしきものが交わされるうちに美嘉の誕生日に学校のプールサイドに来るようにとのメールが来る。期待と不安のなか、行ってみると髪を染めたいかにも不良っぽい高校生がいる。そのまま、通り過ぎようとすると、名前を呼ばれ、振り返ると「誕生日おめでとう」と言って花束を差し出された。第一印象がよくなかったこともあって、「花がかわいそう」と言って、そいのままプールを後にした。
その日の帰り道、花壇の横を通ると、先ほどの高校生が花束をせっせと植えていた。意外と優しいところがあるんだ、と思って話をするうちに不良高校生ヒロを見直すようになり、2人は急速に親しくなっていく。授業中に突如、メールで「図書館に来い」と入り、学校を抜け出し、公園に行ったりするようになる。ヒロの家にも行き、親しい関係にもなる。
ところが、ある日、美嘉は見知らぬ高校生数人に連れ去られ、襲われる。事の次第を知ったヒロは犯人を探し出し、実はヒロの元の恋人、サキの依頼によるものだ、と判明する。ヒロはサキを捕まえ、美嘉のもとに連れてきて、謝罪させる。そんなこともあって、2人のい仲は親密の度合いを深めていく。
そして、そのうちに美嘉に赤ちゃんができたことがわかり、2人は生むことを決意し、お互いの両親に打ち明け、卒業後は結婚することも話す。ところが、美嘉がある日、サキの呼び出しを受け、お腹に負担のあっかるような暴行をされる。
その時はなんともなかったのだが、数日経ったクリスマスイブに突如、お腹は痛み、結局切迫流産で、赤ちゃんを失くしてしまう。意気消沈した2人はそろって、思い出の花壇に赤たやんのお墓を作り、買い揃えていた手袋などを埋める。
ショックからなんとか立ち直った美嘉はヒロに会おうとするが、なぜかヒロは美嘉を遠ざけるようになる。何度メールしても返事はないし、訪れても出てこない。ある日偶然に図書館で会ったヒロは「もう会わない方がいい」という。それでも釈然としない美嘉は理由を聞こう、とするが、ヒロは応えてくれない。廊下ですれ違っても知らんぷりしていく。
1年経ったクリスマスイブに赤ちゃんのお墓に参った帰りに美嘉は新しいボーイフレンドと出会い、仲良くなっていき、指輪を交換するにまでなる。そして、さらに1年後のクリスマスイブに赤ちゃんのお墓に参るとヒロの友達に会い、ヒロがガンに侵され、余命いくばくもない、ことを告げられる。いままでの事情がわかった美嘉は新しいボーイフレンドの制止を振り切って、ヒロももとに駆けつける。
ヒロとの仲が戻った美香は大学を休学してヒロの看病に努め、幸せな時を送る。が、ある日、検査に病室を出て行ったヒロはそのまま帰らぬ人となってしまう。生前のヒロの日記ももらった美嘉はヒロとの思い出の河原へ来て、空を見上げたところでジ・エンドとなる。
韓流映画では死ぬのはヒロインだったが。「恋空」では逆に彼が不治の病で死ぬ。純愛映画の結末は片一方の恋人が死ぬことになっていて、わかっていても涙を流さないではいられない、悲しい映画であった。
「恋空」は作者の分身である美嘉の携帯にある日、見知らぬ男子高校生からメールが届くところから始まる。お互いの興味と好意らしきものが交わされるうちに美嘉の誕生日に学校のプールサイドに来るようにとのメールが来る。期待と不安のなか、行ってみると髪を染めたいかにも不良っぽい高校生がいる。そのまま、通り過ぎようとすると、名前を呼ばれ、振り返ると「誕生日おめでとう」と言って花束を差し出された。第一印象がよくなかったこともあって、「花がかわいそう」と言って、そいのままプールを後にした。
その日の帰り道、花壇の横を通ると、先ほどの高校生が花束をせっせと植えていた。意外と優しいところがあるんだ、と思って話をするうちに不良高校生ヒロを見直すようになり、2人は急速に親しくなっていく。授業中に突如、メールで「図書館に来い」と入り、学校を抜け出し、公園に行ったりするようになる。ヒロの家にも行き、親しい関係にもなる。
ところが、ある日、美嘉は見知らぬ高校生数人に連れ去られ、襲われる。事の次第を知ったヒロは犯人を探し出し、実はヒロの元の恋人、サキの依頼によるものだ、と判明する。ヒロはサキを捕まえ、美嘉のもとに連れてきて、謝罪させる。そんなこともあって、2人のい仲は親密の度合いを深めていく。
そして、そのうちに美嘉に赤ちゃんができたことがわかり、2人は生むことを決意し、お互いの両親に打ち明け、卒業後は結婚することも話す。ところが、美嘉がある日、サキの呼び出しを受け、お腹に負担のあっかるような暴行をされる。
その時はなんともなかったのだが、数日経ったクリスマスイブに突如、お腹は痛み、結局切迫流産で、赤ちゃんを失くしてしまう。意気消沈した2人はそろって、思い出の花壇に赤たやんのお墓を作り、買い揃えていた手袋などを埋める。
ショックからなんとか立ち直った美嘉はヒロに会おうとするが、なぜかヒロは美嘉を遠ざけるようになる。何度メールしても返事はないし、訪れても出てこない。ある日偶然に図書館で会ったヒロは「もう会わない方がいい」という。それでも釈然としない美嘉は理由を聞こう、とするが、ヒロは応えてくれない。廊下ですれ違っても知らんぷりしていく。
1年経ったクリスマスイブに赤ちゃんのお墓に参った帰りに美嘉は新しいボーイフレンドと出会い、仲良くなっていき、指輪を交換するにまでなる。そして、さらに1年後のクリスマスイブに赤ちゃんのお墓に参るとヒロの友達に会い、ヒロがガンに侵され、余命いくばくもない、ことを告げられる。いままでの事情がわかった美嘉は新しいボーイフレンドの制止を振り切って、ヒロももとに駆けつける。
ヒロとの仲が戻った美香は大学を休学してヒロの看病に努め、幸せな時を送る。が、ある日、検査に病室を出て行ったヒロはそのまま帰らぬ人となってしまう。生前のヒロの日記ももらった美嘉はヒロとの思い出の河原へ来て、空を見上げたところでジ・エンドとなる。
韓流映画では死ぬのはヒロインだったが。「恋空」では逆に彼が不治の病で死ぬ。純愛映画の結末は片一方の恋人が死ぬことになっていて、わかっていても涙を流さないではいられない、悲しい映画であった。