根来泰周プロ野球コミッショナー代行はアマチュア2選手に金銭を供与していた西武球団に今秋の高校生ドラフト(新人選手選択)会議の上位2選手の指名権剥奪などの制裁処分を決め、発表した。同じような違反をした横浜球団に対しても処分をしたが、あれだけ世間を騒がしたのもかかわらず、軽い内容となっており、これではつけ焼き刃の印象が否めず、高野連を含めて、野球界の改革は遠い、と言わざるを得ない。
西武に対する処分は新人2選手の指名権剥奪と罰金3000万円、そして横浜に対する処分は厳重注意処分だけで、両球団とも予想外に軽い処分だった、と思っているに違いない。西武は東京ガス野球部の木村雄太投手への計270万円と、元早大野球部選手への計1025万7800円の現金供与が、スカウト活動での選手への不正な利益供与を禁じた05年6月の「倫理行動宣言」以降に不正な供与行為を行った点を問題とした。倫理行動宣言以前に述べ170人のアマ野球関係者に入団謝礼金を支払った件については「野球契約違反とはできない」と主文対象にしなかった。また、西武が94~05年に入団した15選手に最高標準額1億5000万円を超える契約金を払った件については厳重注意処分とした。
05年6月の倫理行動宣言を盾にもってきて、処分を決めたところがミソのようで、根来代行は「球団運営に致命的なことをしてはいけない」と軽い処分に留めた理由を語っているが、この程度の処分では各球団とも少しも反省しないことだろう。
日本高校野球連盟では学生野球憲章に基づく違反高校への処分、今後の対応などがまだ残っているが、これにならって軽い処分、改正に留める公算が強い。
そうなると、1年間の対外試合出場禁止の処分を受けた東京ガスの木村投手と早大野球部を退部した選手だけが割りを食ったようなことになる。
プロ野球の改革は遅々として進まない、こんなことではファンの心はいずれ離れていくことだろう。
西武に対する処分は新人2選手の指名権剥奪と罰金3000万円、そして横浜に対する処分は厳重注意処分だけで、両球団とも予想外に軽い処分だった、と思っているに違いない。西武は東京ガス野球部の木村雄太投手への計270万円と、元早大野球部選手への計1025万7800円の現金供与が、スカウト活動での選手への不正な利益供与を禁じた05年6月の「倫理行動宣言」以降に不正な供与行為を行った点を問題とした。倫理行動宣言以前に述べ170人のアマ野球関係者に入団謝礼金を支払った件については「野球契約違反とはできない」と主文対象にしなかった。また、西武が94~05年に入団した15選手に最高標準額1億5000万円を超える契約金を払った件については厳重注意処分とした。
05年6月の倫理行動宣言を盾にもってきて、処分を決めたところがミソのようで、根来代行は「球団運営に致命的なことをしてはいけない」と軽い処分に留めた理由を語っているが、この程度の処分では各球団とも少しも反省しないことだろう。
日本高校野球連盟では学生野球憲章に基づく違反高校への処分、今後の対応などがまだ残っているが、これにならって軽い処分、改正に留める公算が強い。
そうなると、1年間の対外試合出場禁止の処分を受けた東京ガスの木村投手と早大野球部を退部した選手だけが割りを食ったようなことになる。
プロ野球の改革は遅々として進まない、こんなことではファンの心はいずれ離れていくことだろう。