鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

たかが埃と馬鹿にすことはできない、埃は電子機器の大敵だし、火事の元ともなりかねない、思い知った

2016-09-22 | Weblog
 22日秋分の日、朝から雨模様のなかお彼岸なので予定していた墓参りに行こうと支度しているなか、昨晩録画した番組をチェックしようとビデオの電源を入れたところ、しばらくすると電源が自動的にオフになり、切れてしまう。2、3回試みたが同じような症状で、どうやらビデオデッキが故障したみたいだった。そういえば、数か月前にビデオテープを入れたら、テープが取り出せなくなってしまい、修理を頼んだが、見に来たシャープのエンジニアは碌に見もせずに「修理すると2、3万円かかりますよ」と言って出張料だけ取って帰っていったことがあった。そのせいかなとも思ったが、とりあえずお墓参りに行くことにして、帰ってからシャープの相談センターに電話することにした。

 お墓参りから帰宅して、当該ビデオ、BD-HDV22の取扱説明署を取り出し、巻末の「故障かな?と思ったら」を取り出し、その指示に沿って電源を入れ直したり、リモコンの電池を新しいのにしたり、リセットボタンを押したりしたが、依然として症状は変わらない。電源を入れると、PW-ONの表示が出てHDDとBDのボタンランプが20秒ばかり点滅し、次いで表示がD-11に変わり、HDDボタンランプが約5秒点滅すると、表示がPW=OFFとなり、電源が消えてしまう。かみさんにそれを話すと、「2、3日前からテレビの周りで焦げ臭い臭いがしていた」という。後で考えると恐ろしいことだが、なんらかの過熱で部品なりが燃えていったのかもしれない。

 それで、シャープの「お客様相談センター」に電話すると、自動音声で「電源が入らない場合は1を」とか、「ディスクの故障は2を」などと案内していて、「電源が切れてしまう場合の4」を選択すると、最近そうしたケースが多いのか、いきなり「ビデオデッキの裏の通風口の手入れをして下さい」と言うではないか。詳しいことはシャープのホームページを見て下さいと言っていたが、それよりもデッキの裏側を見てみると、確かに送風口に結構な埃がたまっている。かみさんを呼んで掃除機でもって掃除してもらうように頼んで、パソコンのシャープのホームページを開いてみてみたら、「いろいろやってみてだめなら修理を依頼してください」となっていて、やはり2.3万円かかる、と明記してあった。前回は修理せずにもうビデオテープを見ることは諦めたので、今回はそれも含めて修理せざるを得ないのかな、とも覚悟した。

 そうこうするうちにテレビとビデオの裏面の掃除を終えた、とかみさんが呼ぶので、行ってみて、再度ビデオデッキのスイッチを入れてみたところ、前回の感じが違う。アレッと思ってみていると、なんと今度はうまく電源が入るではないか。このデッキは買ってからほぼ6年半経つので、相当に埃が溜まっていて、機器の機能障害を起こしていたのだろう。以前はテレビ、ビデオの裏面の埃の掃除などしたことがなかったが、最近の電子機器は高能力、高性能だけに埃も溜まりやすい構造になっているのだろう。

 ともあれ、貴重なビデオデッキが元通りに直って本当に良かった。考えてみれば、1日のうち数時間はビデオ機器のお世話になり、世の中の情報を察知するのに大いに役立ってもらっている。それが一時的にせよ、中断されると生活のペースが狂うことになり、一時はそれも覚悟していただけに何事もなく以前のままとなってほっとした。まさか、埃のせいで電子機器が壊れるなどとは思いもしなかった。だが、一時は小焦げ臭い匂いをしていたわけで、もしかすると火災を起こしていたかもしれない、と思うとぞっとする。まさに埃はビデオデッキに限らず電子機器の大敵であるし、放っておくと火災の元ともなりかねない難物であることを思い知った。

 追記 その後丸1日経った23日になって、録画した映画をDVDに記録し終えた段階で、再びビデオデッキの具合いが全く前日と同じ状態になってしまった。再度、背面の送風口を見ると若干埃が積もっている。一瞬、糊塗的な応急処置では直らないものか、と落胆したが、やるだけやってみようと前日と同じように掃除機を送風口に当てて十二分に埃を吸い取った。そのうえで、スイッチを入れてみると、果たして正常に稼働し始めてほっとした。しかし、考えてみれば、ミクロン単位の埃がそう簡単に除去できるものでもないのでは、と思った。ビデオ機器の内部に入り込んだミクロン単位の埃が掃除機で吸い取れるほどのものではないのではないか、とも思った。ということはまた、いつか機能停止になるのではないか、との懸念は消えない。一応、24になっても正常に機能しているが、いつ機能不全に陥るものか、わkったものではない。しばらくは不安を抱えたまま過ごすことになりそうだ。

 
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小池都知事がふりあげたこぶしをいかように振り下ろすのか、見ものでもある

2016-09-19 | Weblog
 東京都の豊洲新市場問題は建設にあたって全面的に盛り土をするという当初の計画がいつの間にか、建物部分だけは除外となって、コンクリートの地上4.5メートルの空洞部分だけが秘密裏に造られていたことが判明し、当時の石原慎太郎前知事をも巻き込んで一体だれがこんなことを決めたのか、とマスコミ挙げて大きな問題となっている。新たに就任した小池百合子都知事はまるで鬼の首を取ったようなはしゃぎぶりで、パラリンピックが開催されている地球の裏側、リオデジャネイロから「徹底的に究明する」と述べて、いまや時代の寵児といった感じである。11月7日豊洲へ移転する予定だった築地市場の延期を決めた小池知事は事態が思わぬ方向へ展開していくのを痛快な気持ちで眺めているようだが、そろそろ矛先を収めるべき時が来たようだ。

 というのは怪しからぬと思われている4.5メートルのコンクリート製の地下空間がここへきて、実はだれかわからない東京都の知恵袋が深い思案の末に考え出したものであることがわかりかけてきたからだ。ただ、いまは一体だれがこんなだれも知らない間に検討委員会や技術委員会の厳しい目をスルリと抜けて作り出したのか、とマスコミあげて犯人捜しに躍起となっているので、そこまで思いやる人がいないので、しばらくはそうした追及の手なり、声が鎮まるのをじっと待っている感じである。

 もともと東京ガスの跡地に4s新たな市場を造るというのが土台無理なスタートだったことこそが責められるべきである。ところが、いまやそれを通り越して敷地全体を掘り起こし、そのうえに2.5メートルの盛り土をすることが決められたのに出来上がったもののうち、建物部分には一切盛り土が行われてはおらず、なんと2メートル掘って土地を入れ替え、その上に2.5メートルの盛り土をするところを4.5メートルのコンクリート製の地下空間を作ってしまったのだ。それも何回にもわたる会議の場では当初の案通り行った、と言い続けてきたのである。

 石原前都知事はじめ当時の市場長、および建設担当者すべてが知っていて行った、としか思えない。いまから犯人探しをするよりもなぜそうなってしまったのかを調べるべきだろう。当時はおそらく建設資材の値上がりと職人不足で建設関係のコストが高騰していたのと2020年の東京オリンピック開催が決まるなどでなんとしてでも2016年中に移転を完了しなければならないとのスケジュールを間に合わせなければならない状況にあり、コストを抑えることと完成後のメンテナンスしやすさを考えた某知恵者が編み出したのがコンクリート製の地下空間だったのではなかろうか、と推察される。

 4.5メートルの高さがあればフォークリフトも動き回れるし、地下からベンゼンなどが噴き出てきた際にもなんらかの対応が可能となる。しかも場合によっては地下駐車場としても転用できるなど様々なメリットがでてくる、と考えたのだろう。ただ、この空間に不気味な汚水が溜まることまでは想定していなかったのが誤算であった。今のところ、人体に有害な物質が含まれていなかったのは不幸中の幸い、といえるかもしれない。

 ただ、こうしたことが明らかにされるにはいましばらく世論の指弾が止むまで待つしかないだろう。それと小池知事がいかように振り上げたこぶしを振り下ろすか、にもかかっている。それを間違えると自らの政治生命を縮めることにもなりかねないことだろう。策士の小池知事は自らの小池新党なるものを立ち合上げるのに格好の時だと年来の野心をむき出しにしているからでもある。

 とはいえ、この豊洲市場への移転をめぐっては特定企業への発注や、談合とおぼしき入札があったようで、この種の悪に対しては徹底的に解明して、しかるべき掣肘を加えるべきで、小池知事が注力すべきことはこちらである。都庁のなかの犯人探しはそこそこに鉾を収めるべきだろう。
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文芸春秋誌から名物コラム「新聞エンマ帖」がなくなったのは惜しいことだ

2016-09-14 | Weblog
 文芸春秋誌の末尾にあった連載記事「新聞エンマ帖」が消えた。先月号からなくなっていて、9日に発売された10月豪にも掲載されていない。特に廃止したとか、休載のお知らせもなく、すっと消えてしまった。この「新聞エンマ帖」は朝日、読売、毎日、日経、産経の新聞5紙の時事報道について3ページにわたって辛口で批評している名物コラムで、ずっと愛読してきた。コラムがなくなるのはよくあることで、なくなることについて特に説明も、お断わりもしないのが通例ではあるが、とかくいまの安倍政権は新聞をはじめとするマスコミの論調に対してとりわけ神経質であるだけに妙に気になる。
 
 もっともネットが盛んないまどき新聞だけの論調を取り上げているのもおかしいといえば、おかしい。海外では新聞、テレビでなく広くネットメディアが広がってきているのに対応して、メディア側の団体名をそれなりのものに変えている動きも見られる。ところが、日本では相変わらず、日本新聞協会なる組織があり、一応テレビは会員として加盟を認めているもののネットメディアに対してはそれほどオープンではないようだ。名称も新聞協会という新聞を冠したままである。
 
 この日本新聞協会が年に1回、大会を開き、過去1年間に報道されたニュースのなかから世の注目を集めたものに対して「新聞協会賞」なるものを授与している。ことしはNHKの「天皇、生前退位を表明する」との報道がトップにあげられ、表彰されることとなった。過去にもそうしたことがあったようだが、それほど印象に残っていない。

 考えてみれば新聞は朝夕刊でいわゆる特ダネを競うが、NHKはじめネットメディアは24時間報道する体制を採っていて、新聞業界が意識するような朝夕刊の発行時間を気にすることはない。というより、新聞の報道するタイミングより、同じテレビ、ネットメディアを意識することに方が強いことだろう。ということは新聞業界が朝夕刊でどこよりも早くニュースを報道しよう、というと思っていることなど歯牙にもかけていない、ということだ。一般の読者、視聴者からみれば、どこがいち早く報道したかなどということは全く意識していないことだろう。仮にある新聞が特ダネを他紙よりいち早く報道したからといって、同じようなタイミングでNHKなり、ネットメディアが追跡報道すれば、一般の人にとってはどうでもいいことである。

 先日、昼のTBSテレビの「ひるおび!」で東京都の築地新市場を取り上げ、「共産党がビルの盛り土が行われていなかったのを発見した」と言ったのを聞いていた解説者の大谷昭宏氏が「新聞協会賞ものだ」と口走ったが、だれもフォローしなかったのを見ていて、大谷氏が古き新聞人であることを強く思い知らされた。過去の新聞のイメージのある人というのはもはや時代遅れになりつつあるようである、とも思った。

 文芸春秋社がそうした新聞のイメージを払拭しようとして、コラム「新聞エンマ帖」を取りやめたのだとしたら、時代の趨勢ともいえなくもない。それなら、それに代わる「メディアエンマ帖」というものでも再開してもらいたいものだ。
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なぜ高畑祐太容疑者を釈放したのか、裁判できちんと罪を問うべきだったのではなかろうか

2016-09-10 | Weblog
 前橋市のビジネスホテルで女性従業員に性的暴行をしたなどとして、強姦致傷容疑で逮捕、送検されていた女優、高畑淳子の息子、高畑祐太氏が、9日午後、群馬県前橋署から釈放された。前橋地検は不起訴処分としたが、その理由を被害者のプライバシーに関わるとして明らかにしていない。同日、記者団の前に姿を現した高畑祐太氏は大声で「迷惑をかけました」と謝罪し、約30秒にわたり深々と頭を下げた。ただ、その後は報道陣の「被害者に対して一言」という問いかけには答えず、報道陣を不敵に睨め附け、一礼して無言のまま車で立ち去った。謝罪はしたものの本心は反省していない態度で、後味の悪い一幕であった。

 それにしても一旦強姦致傷容疑で逮捕された犯人がわずか2週間余の取り調べで、不起訴処分になり釈放されるなんてあまり聞いたことがない。この日同行した弁護士、および配布された文書によると、被害者と示談が成立し、事実解明ができていないものの「高畑祐太は合意があるものと思っていた可能性が高く、女性従業員を呼びつけていきなり引きずり込んだ、という事実はなかったと考えている」としている。週刊誌などでは数億円の慰謝料を請求されている、とされており、被害者にそうしたお金を払ったのではないか、と推察される。

 ただ、たとえそれで被害者が事件として告訴しないとしても強姦致傷罪は成立するのではなかろうか。強盗でお金を盗んだ場合、犯人がそのお金を弁償、慰謝料を支払っても強盗した事実は消えないので、強盗罪は成立するのではなかろうか。強姦の場合は親告罪なので被害者が罪にしないでくれ、といえば罪はなくなる、というのはわかるが、強姦致傷罪となると話は別だ。罪になるかどうかは裁判にかけられて争う、というのが通常とられる道ではないだろうか。それを前橋地検は不起訴にしてしまったというのなら、その理由を明らかにすべきだろう。被害者のプライバシーに関わる問題であることはわかるが、大きく報道されて本には社会的な制裁が加わったとでもいうのならそう説明すべきである。

 あと考えられるのは検察に第三者にはわからないなんらかの圧力がかかって、不問にする、との決定が下されたことである。だとしたら、事件はこのまま闇に葬り去られることだろう。数年経って、忘れたころに事件の真相が明らかになることだろう。もっともこの種のことは75日も経てば、すっかり世間から忘れ去られてしまう。高畑祐太が入院したのもそうしたことをねらってのことだろう。

 ただ、専門家に聞けば、こうした事件を起こす人は他にも似たようなことをやっているケースが多くて、たまたま発覚しただけで、いわば氷山の一角で、いずれ社会に戻ってくれば再び同じようなことを起こす惧れは十分にある、という。本人にしてみれば、悪いことをしたという自覚はあるものの、いわば病気みたいなもので、放っておけば、また繰り返すものだ、ともいう。そういえば、9日の高畑祐太の謝罪は言われたまま演技しているだけで、少しも反省している様子はうかがえなかった。専門家によれば、再度同じようなことを起こす可能性は高いだろう。その意味で、裁判を行い、本人にきちんと反省を促すべきだった、と思う。

 
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一連の発表のなかで、なぜ日ソ首脳会談の場が山口県長門市なのか、疑問に思った次第

2016-09-06 | Weblog
 安倍首相がロシアのプーチン大統領と12月15日に山口県長門市で首脳会談を行うことで、ロシア側と合意したようだが、なぜニ日ソ平和条約の締結にからめて北方領土問題を話し合うために山口県で会談を行う必要があるのか、と疑問に思えてきた。ことし5月にプーチン大統領と安倍首相はロシアの保養地、ソチで会談しているが、長門市が国際的に知られている土地でもなんでもなく、単に安倍首相の地元であるだけのことで、地元へなんらかのメリットをもたらそうという安倍首相の思い付きだとしたら、許せないことである。

 このところの安倍首相とプーチン大統領の接近ぶりは異常でもある。たまたまロシ極東のウラジオストックで開かれたロシア主催の東方経済フォーラムに出席した安倍首相はプーチン大統領と会談し、日本が極東のエネルギー開発など8項目の経済協力プランを提示し、「新たなアプローチ」に基づき北方領土問題を含む平和条約締結交渉を行うことで合意した。そのなかで、今年11月に南米ペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議と、今年12月15日にプーチン大統領が来日し、ともに首脳会談を開催することでも合意したことである。
 
 で、そこでさらっと折り込まれたのが山口県長門市での首脳会談である。一連の日程が明らかにされたなかで当然のように発表されたので誰も異議をさしはさまずにすんなりと決まってしまったようである。ただ、後で冷静に考えれば、どうして山口県長門市なんかで開催することになったのであろうか、という疑問である。どうせ安倍首相の地元では首相の在任中になんらかのイベントで山口県が脚光を浴びるようなことをして、山口県への観光が盛り上がるようなことをしてほしい、との要望が届いていたのだろう。

 ただ、ことし5月に伊勢志摩で開催されたサミットでも候補地にすら上らなかった山口県長門市がなぜ日ソ首脳会談の開催地になったのか、だれしも抱く疑問であろう。その答えは安倍首相の地元であることしか思いつかない。首都の東京のホテルでなく、わざわざローカルな山口県長門市で開催する場合にかかる余分のコスト負担を考えたら、
だれもそんなことを思いつきもしないし、言い出しもしないことだろう。安倍首相が言い出したら、いまの与党のなかでだれも反対はできないし、止められもしないことだろう。
 
 かつて中曽根首相が米国のレーガン大統領を東京都西多摩郡日ノ出町の日の出山荘に招待したことがあったが、あの時は余暇の単なる一幕だった。だが、今回は一国の首脳が国の将来をかけて交渉にあたる正式の表舞台の場である。海外ではこうしたことはるのかもしれないが、日本ではあまり聞いたことがないので、安倍首相は国民の前で、なぜ山口県長門市なのか、東京で開催する場合と比べてコスト負担はどうなのかも含めてきっとりと説明すべきだろう。要は会談の中身というか、実ではあることは百も承知であはあるが、総理大臣なら何をしても許されるのか、と疑問に感じた次第。
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