29日は孫と一緒に30年ぶりの釣りを楽しんだ。孫とどこへ行こうか、と思いながら、長男が多摩の方に釣堀りがあるというので出かけた。溝の口から柿生行きのバスに乗り、長沢で降りて歩くこと数分、こんな山の中にと思えるところに突如、コンクリートの門が見えてきて、「フィッシュオン王禅寺」との看板が出ている。土曜日なのに車も人も行き交わないのにと訝しく思っていると、目の前に大きな池が現れた釣りをしている人は全然いないが、この下にまだ釣り場が3つある、という。受付で入場料を払い、釣竿と餌をもらい、いざ釣り堀に向かった。
なるほど、釣り堀にしては大きな池が3つあり、それぞれルアー、フライ、餌釣りと分かれていて、ポツリポツリと釣竿を垂れている釣り人がいる。さすがに小さな子供連れはいなかったが、皆それなりに釣りに勤しんでいた。早速、餌をつけてもらって、竿を垂れたら、すぐに浮きが水中に沈んで竿を引き上げると、ニジマスが釣れていた。なんせ、魚釣りなんて実に30年ぶりのことで、もともと魚を食べない質なので、魚釣りにはとんと興味を持っていない。これまで魚釣りをしたのは数えるほどの経験しかない。酒飲みの話題でよく魚釣りの話が出るが、全く話にはついていけない。開高健が世界各地を幻の魚を求めて探検したような話には乗るが、素人の釣り話には全く興味がない。
それでも欲がないからか、結構魚が釣れ、大いに楽しんだ。逆に長男は孫の面倒から餌付け、釣った魚の取り外しなど世話をしなくてならないので、全く釣れなかった、とあとでぼやいていたのはさもありなんと思ったが、よく考えるとちょっと可哀想だった。3時間くらい楽しんで、帰途についたが、周りを見回してみると、広い釣り場にせいぜい100人程度の入りで、それでも各池には係員を2、3人配置して、警備兼世話焼きをしているあたり、コストは結構かかっている。これだけの設備を作るには相当な資本がいるだろうし、この程度の入りでやっていけるのかしら、と余計な心配をした。ひょっとしていずれ大規模なマンション開発に乗り出すとして、それまでの場つなぎの事業としてはがっちりと作り過ぎている感じがした。いずれにしろ、いまどき優雅な会社があるものだ、と思った。
家に帰って、ネットで検索してみたら、なんとこの「フィッシュオン王禅寺」の経営主は東電不動産で、あの東京電力の有力な子会社であった。「フィッシュオン王禅寺」は敷地面積5万平方メートルで、駐車場200台収容でき、レストラン、売店、バーベキュー場もあり、立派な遊戯施設である。東電不動産はこうした釣堀を山梨県鹿留にも保有しており、レジャー施設として運営しているようだ。
東電不動産の売上高は年間306億円となっており、レジャー部門はどれほどのウエイトを占めているのかわからない。かつて超優良企業だった当時はグループに赤字部門を抱える余裕はあったのだろうが、いまやそんな余裕はとてもあるとは思えない。多分、この事業は昨年の3.11東日本大震災以前から乗り出していたようで、いまのところ畳む気配はないようだが、いずれ、マスコミの知るところとなり、経営合理化の波は押し寄せてくるのは間違いのないところだろう、と感じた。
なるほど、釣り堀にしては大きな池が3つあり、それぞれルアー、フライ、餌釣りと分かれていて、ポツリポツリと釣竿を垂れている釣り人がいる。さすがに小さな子供連れはいなかったが、皆それなりに釣りに勤しんでいた。早速、餌をつけてもらって、竿を垂れたら、すぐに浮きが水中に沈んで竿を引き上げると、ニジマスが釣れていた。なんせ、魚釣りなんて実に30年ぶりのことで、もともと魚を食べない質なので、魚釣りにはとんと興味を持っていない。これまで魚釣りをしたのは数えるほどの経験しかない。酒飲みの話題でよく魚釣りの話が出るが、全く話にはついていけない。開高健が世界各地を幻の魚を求めて探検したような話には乗るが、素人の釣り話には全く興味がない。
それでも欲がないからか、結構魚が釣れ、大いに楽しんだ。逆に長男は孫の面倒から餌付け、釣った魚の取り外しなど世話をしなくてならないので、全く釣れなかった、とあとでぼやいていたのはさもありなんと思ったが、よく考えるとちょっと可哀想だった。3時間くらい楽しんで、帰途についたが、周りを見回してみると、広い釣り場にせいぜい100人程度の入りで、それでも各池には係員を2、3人配置して、警備兼世話焼きをしているあたり、コストは結構かかっている。これだけの設備を作るには相当な資本がいるだろうし、この程度の入りでやっていけるのかしら、と余計な心配をした。ひょっとしていずれ大規模なマンション開発に乗り出すとして、それまでの場つなぎの事業としてはがっちりと作り過ぎている感じがした。いずれにしろ、いまどき優雅な会社があるものだ、と思った。
家に帰って、ネットで検索してみたら、なんとこの「フィッシュオン王禅寺」の経営主は東電不動産で、あの東京電力の有力な子会社であった。「フィッシュオン王禅寺」は敷地面積5万平方メートルで、駐車場200台収容でき、レストラン、売店、バーベキュー場もあり、立派な遊戯施設である。東電不動産はこうした釣堀を山梨県鹿留にも保有しており、レジャー施設として運営しているようだ。
東電不動産の売上高は年間306億円となっており、レジャー部門はどれほどのウエイトを占めているのかわからない。かつて超優良企業だった当時はグループに赤字部門を抱える余裕はあったのだろうが、いまやそんな余裕はとてもあるとは思えない。多分、この事業は昨年の3.11東日本大震災以前から乗り出していたようで、いまのところ畳む気配はないようだが、いずれ、マスコミの知るところとなり、経営合理化の波は押し寄せてくるのは間違いのないところだろう、と感じた。